木を切ってはいけない日がある!?伐採前に確かめておきたい伐採時期

伐採専用カレンダーとは

木を切るとき、木を切ってはいけない日があります。木を切ってはいけない日に剪定や伐採をおこなうと、切った木が腐りやすくなったり、虫が発生しやすくなったりするおそれがあるのです。そのため、木を切ってはいけない日を理解しておくことが大切です。

そこで、今回は、木の伐採に向かない時期や、木を切ってはいけない日について詳しくご紹介していきます。この記事を読んで正しい時期に木の伐採をおこないましょう。

木を切ってはいけない日1:木の生育時期

木を切ってはいけない日はいくつか存在し、さらにその切ってはいけない理由もさまざまです。その中でも最初は木の生育時期が大きく関わる、木を切ってはいけない時期についてご紹介していきます。

木の生育時期に伐採するのはNG

木の生育時期に伐採するのはNG

木の生育時期は、成長を促すために樹液の量が多く、濃度も濃くなっています。また、葉も生い茂っていることも多く、伐採の際に樹液の重さと葉が作業を困難にさせてしまうことがあります。そこで、木の伐採は成長がストップする秋の終わりである12月~春の前の時期である2月ごろをおすすめします。

その時期であれば、一般的に木の生育時期から外れていることが多いでしょう。また、生育時期から外れていることで、木の樹液が減り、木の水分量も乾燥によって少なくなっています。

この状態の木は、軽くて扱いやすいため、伐採に適しているのです。そのため木の伐採は葉の枯れた冬の休眠期である12か~2月あたりを狙いましょう。

ただし、常緑樹にあたっては休眠期がないため、残念ながら木が乾燥する時期がなく、冬でも伐採がおこないやすいというわけではありません。

木の種類によって最適な伐採の時期がある

しかし、すべての木が同じ伐採時期に当てはまるというわけではないため、注意が必要となります。木を伐採するときには伐採する予定の木の成長時期を調べてみることをおすすめします。

また、木の種類だけに限らず、林業の世界では「木を切ってはいけない日」や「切ってもいい日」というものが決められています。次からは、その点について詳しくご紹介していきます。

木を切ってはいけない日2:「大つち」「小つち」

さきほども述べたように、木の生育という理由以外に林業の中におけるルールで木を切ってはいけない日というのも存在しています。そこで大切な存在となるものが伐採専用カレンダーです。以下に、伐採専用カレンダーについて詳しくご紹介していきます。

伐採専用カレンダーとは

伐採専用カレンダーとは、旧暦のうえで、毎月木を伐採してもいい日が書いてあるカレンダーのことを指します。このカレンダーを確認することで木を切ってはいけない日を確認することができるのです。

「大つち」「小つち」は伐採を控えたほうがよい

カレンダーに表示される木を切ってはいけない日は「大つち」「小つち」と呼ばれる日です。これらの日は伐採を控えましょう。その理由としては、大つちや小つちにあたる日に伐採をおこなってしまうと、この時期の樹木は低調な時期にあり、木に虫が入りやすくなってしまうだけでなく、腐りやすくなってしまうと言われているためです。

伐採をするときにはしっかりとこの伐採専用カレンダーを確認して、木を切ってはいけない日を避け、伐採をおこなうことをおすすめします。また、大つち・小つちとは異なる、もうひとつ木を切ってはいけない時期というものが存在しているので、次章で詳しくご紹介していきます。

木を切ってはいけない日3:土用

最後にご紹介する木を切ってはいけない日は土用(どよう)です。この時期は神様の怒りという観点で伐採をおすすめしません。

土用の期間に土をいじるのはNG

土用の期間に土をいじるのはNG

木を切ってはいけないとさきほど述べましたが、詳しく説明すると、木を切ってはいけないのではなく、この時期は土をいじることが許されていないのです。これは、土用の時期は土を司る神である土公神(どくしん・どこうしん)が支配する時期であり、土を動かすことで神の怒りをかってしまうとの言い伝えによるものです。

そのため、土用の時期の穴掘りや土いじりをはじめ、土を触ってしまうこととなる伐採は避けるべきとされています。

土用の期間をしっかり把握しておこう

誤って土用の時期に木を切ってしまわないためにも、あらかじめ土用の期間を把握しておくことが大切です。土用とは、毎年訪れる立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を指します。

立春が2月4日であれば土用は1月17日~2月3日、立夏が5月6日であれば土用は4月17日~5月6日、立秋が8月8日であれば7月20日~8月7日、立冬が11月8日であれば10月21日~11月7日ということになります。

伐採は日にちに考慮しておこなうようにしよう

ここまで、木を切ってはいけない日があるということをご紹介してきました。もし、伐採をする機会があるという場合は伐採専用カレンダーや、土用の時期をご自身で確認してみましょう。また、伐採をおこなう時期も大切になりますので、以下で詳しくご紹介します。

伐採はおこなう時期も大切

伐採はおこなう時期も大切

伐採にはおこなってはいけない日が存在するということがわかったかと思います。生育時期によるものだけでなく、「大つち」「小つち」や「土用」といった長年の言い伝えによるものも存在しています。これらの時期をしっかりと把握しておくことで適した時期に伐採をおこないましょう。

そして、伐採をするにあたっておすすめとなる時期は、木それぞれの休眠期です。多くの木の休眠期は冬です。そのため、12~2月の木が乾燥した時期であれば力をあまりかけずに伐採することが可能でしょう。

自分でやるのが難しい場合は…

もし、自分で伐採をおこなう自信がない、一回だけのために道具をすべて揃えるのは大変だという場合にはプロにお任せしてみてはいかがですか?プロに頼むことによって、面倒な準備や後処理などもすべて完璧におこなってもらえます。

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