いちじくの伐採方法|やり方・業者へ依頼した場合の費用相場も紹介

いちじくの伐採方法|やり方・業者へ依頼した場合の費用相場も紹介

いちじくは、実つきがよく育てやすい木だといわれています。そのため、果物の木を育てたことのない人でも、楽しんで育てることができるでしょう。

しかし、こまめなお手入れが必要で、お手入れを怠ると枝が伸びすぎたり、さまざまな病害虫の被害にあったりするおそれがあります。こうなってしまうと、改善のための作業が必要になり、育てていくことを難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで本コラムでは、お手入れができなくなってしまったいちじくを伐採する方法についてご紹介します。木の状態によっては、剪定で解決することもあるので、剪定方法もあわせて覚えておきましょう。

いちじくの木の伐採は、大きくなればなるほど自分でおこなうのが難しく、危険がともないます。伐採を業者に依頼した場合のメリットや費用も解説していますので、伐採を検討中の方はぜひ参考にしてください。

いちじくはどんな状態?まずは剪定してみよう

いちじくの伐採をおこなう前に、まずは木の状態を確認してみましょう。木の状態によっては、剪定をおこなうことで解決できることもあるので、状態の見極めが大切です。

剪定で解決できる木の状態とは?

剪定で解決できる木の状態とは?

いちじくの木は、高さ2~5メートルほどまで成長します。枝の伸びすぎで大きくなっているのが邪魔だということであれば、剪定をして大きさを整えればよいでしょう。また、病気で葉の一部がしおれたり変色したりすることがありますが、その程度であれば伐採してしまうことはありません。被害にあった部分を落としてしまえばよいので、剪定をするだけで十分健康な状態に戻すことは可能です。

しかし、害虫被害には、木を枯れさせるようなものがあります。いちじくは、カミキリムシという害虫の被害にあいやすいといわれています。とくにカミキリムシの幼虫は枝や幹を食い荒らすため、被害の範囲が大きいと木が枯れてしまうのです。

殺虫剤で害虫を駆除することはできますが、木が枯れるほど弱ってしまっては、伐採するほかありません。後述の伐採方法を参考に伐採をおこないましょう。

いちじくの木の剪定方法

ここでは、枝の伸びすぎや一部の枝葉が傷んだ状態のいちじくを剪定する方法をご紹介します。いちじくを伐採する場合でも、枝が多い場合は剪定を先におこないます。枝の多いいちじくでも問題なく伐採できるように、剪定方法はしっかりと覚えておきましょう。

いちじくの剪定時期は、2~3月です。品種によって異なりますが、夏か秋に実をつける木なので、冬のうちに剪定をして、翌年の実がなるころに手入れのしやすいサイズになるように、芽の数や木の大きさを調整しましょう。

剪定には、必要な道具が3つあります。簡単な特徴とあわせてご紹介しますので、剪定をおこなう際の参考にしてください。

  • 剪定バサミ(太めの枝を切るときに使用します)
  • 植木バサミ(細い枝を切るときに使用します)
  • 剪定のこぎり(幹や剪定バサミでも切れない太い枝を切るときに使用します)

基本的には、当年に実をつけた枝の先端を切ります。枝の付け根から数えて、2つほど芽を残して、それより先を切り落としましょう。あまり多く芽を残すと、栄養が分散して実つきが悪くなるおそれがあるので、欲張らずに少しずつ芽を残すのが適切です。

あとは樹形を整えるように、伸びすぎた枝や幹に向かって伸びる枝などの、不要な枝を落としましょう。

いちじくの木を放置していると…

「剪定も伐採も面倒!」と思っていちじくの木を放置していると、いくつかのデメリットがあります。以下では、どのようなデメリットがあるのか解説していきます。

・樹高が高くなり自分で処理できなくなる
いちじくの木は、多少お手入れをしていなくても、日光や雨を浴びて成長します。そのため、長い間放置していると、どんどん大きく成長していき、やがて自分では剪定をすることもできない大きさになるおそれがあります。

・害虫が寄り付く
果物のなる木は、果実の甘い香りに誘われて、害虫が寄り付きやすくなるものです。なかでも、いちじくはカミキリムシの幼虫による被害にあいやすく、被害が大きくなれば、幹を食い荒らされて木が枯れてしまいます。背の高い弱った木は、いつ倒れるかわからないので危険です。

・近隣トラブルの原因になる
いちじくの木に寄って来た害虫が、木を伝って近隣の庭に侵入したり、伸びすぎた枝が近隣の敷地に入ってしまったりすると、近隣トラブルの原因になるおそれがあります。

上記のような問題が起こらないよう、いちじくの木の伐採は、早めに決断して作業をおこないましょう。

いちじくの木の伐採方法

いちじくの木の一部ではなく、木が枯れるほど弱ってしまっている場合や、これ以上育てられないと判断した場合は、いちじくの木の伐採が必要です。

ここからは、いちじくの木の伐採をおこなうときに必要な道具と、正しい手順をご紹介します。また、伐採をおこなううえでの注意点もあわせて解説しますので、ケガや失敗のないように伐採をおこないましょう。

伐採に必要な道具

伐採に必要な道具

伐採に必要な道具は、おもに下記の3つです。木を切るだけでなく、根までしっかりと処理しなくてはならないので、抜根に必要な道具も忘れずに用意しましょう。

・チェンソーもしくはのこぎり
木を切るときに使用します。幹が太いものはチェンソー、細めの幹のものはのこぎりを使うとよいでしょう。

・ロープ
木にくくりつけて、木を倒したい方向に引っ張るようにして使います。木が安全な方向に倒れるように木のバランスをとる役割を果たします。

・シャベルもしくはスコップ
伐採後、根を掘り出すのに使用します。背の低い木であればスコップで十分ですが、樹高が高くなっている場合はシャベルを用意しましょう。

伐採手順

道具がそろったら、伐採をおこないます。木を切り始める前に、周囲を確認し、木をどの方向に倒すかを決めましょう。建物や電線などの障害物がないか、人が通ることがないかなどを確認し、障害物のないまたは少ない方向に木を倒します。

倒す方向が決まったら、ロープを木にくくりつけて倒したい方向に引っ張り、別の木や岩など太くて丈夫なものに縛っておきましょう。

また、木が倒れるときには、いちじくの木から走って離れることになります。足元に石や枝など、足を引っかけるおそれのあるものがないようにしておきましょう。

ここまで下準備ができたら、木を切り始めます。まずは上部の枝の本数を減らしましょう。上部の枝が多いと、木が倒れるときに重みでバランスを崩しやすくなります。上部を軽くして、木を倒す方向をコントロールしやすいように調節しておきましょう。

次に、幹に受け口をつくります。木を倒すほうに、幹の3分の1くらいの深さまで切り込みを入れましょう。このとき、切り込みはくの字になるように入れるのですが、角度は30~45度になるようにしてください。

受け口ができたら、反対側に追い口をつくります。追い口は、受け口のやや上くらいの高さに、まっすぐに切り込みを入れましょう。深さは、受け口と追い口の間の幹が10分の1くらい残る程度です。あとは、追い口のほうからゆっくりと木を押せば、木が倒れます。

伐採が終わったら、残った根を掘り出しましょう。スコップかシャベルで根の周りの土を掘り、ある程度掘れたら根を引っ張って抜き出します。土が固い場合は水をかけたり、根が抜ききれない場合は除草剤を使って根を枯れさせたりして、根までしっかりと処理しましょう。

伐採の際の注意点

いちじくの木の伐採には、チェンソーやのこぎりといった刃物を使用します。操作を誤って自分の体を傷つけないように、慎重に扱いましょう。とくに、チェンソーを使用する場合は、幹に刃が引っかかると、自分に向かって刃が跳ね返ってくるキックバックという現象が起こるおそれがあります。無理な操作をしないよう十分注意してください。

自分でいちじくの木の伐採をおこなうことが難しいと感じたら、業者に依頼することも視野にいれておきましょう。

伐採をするなら業者への依頼がおすすめ

いちじくの木の伐採は、業者に依頼するという方法もあります。とくに、高く成長してしまった場合は、自力で上部の枝を落とすのも、木を倒すときにバランスをとるのも難しくなるので、業者への依頼がおすすめです。

伐採を業者に依頼するメリット

伐採を業者に依頼するメリット

伐採を業者に依頼するメリットは、大きくわけて3つです。どのような点がよいのか、具体的に解説します。

・身体的負担がない
業者に任せれば、枝や幹を切ったり根を掘り起こしたりといった重労働をおこなうことがないので、身体的負担がありません。そのため、体の不自由な方や高齢の方でも伐採をおこなうことができます。

・道具をそろえる必要がない
業者には、伐採に必要な道具がそろっています。自宅に道具がなにもなくても、新たにそろえる必要はありません。購入費用や道具を保管する場所を考える必要もないので、そのぶんの負担がなくなります。

・安全に伐採できる
木を倒す際の方向決めや、近隣への影響などを考えるのも業者がおこないます。予定どおりの方向に木が倒れなかったときでも、業者であれば安全な対処法がわかっているので、大きな事故につながることはないでしょう。

伐採を業者に依頼した場合の費用相場

業者依頼の際に気になることは、やはり費用面でしょう。いつでも依頼できるように、どのくらいの費用がかかるのか、相場を覚えておきましょう。

伐採費用は、おもに木の大きさと作業の難易度で決まります。ここでいう大きさとは、樹高の高さのことで、高くなればなるほど費用は高くなるのです。以下が、木の大きさで変わる伐採費用の相場となります。

3メートル未満は低木、3~5メートルは中木、5~7メートルは高木に分類され、それ以上の高さになると別途見積りとしている業者がほとんどです。料金は、低木が2,000~8,000円ほど、中木が9,000~15,000円ほど、高木が20,000~30,000円ほどとなっています。

上記の料金に、抜根作業や伐採後の木の処分を希望すると、追加料金がかかります。作業場所の足場の状態や周囲の環境によっては、クレーンなどの重機が必要な場合があります。作業難易度による費用の変動は、ケースバイケースであるため、詳細は業者に確認しましょう。

業者選びのポイント

業者に依頼するメリットや、費用がわかったところで、業者選びのポイントをご紹介します。ポイントは2つ、見積りがわかりやすいことと、実績があることです。

・わかりやすい見積り
どの業者に依頼する場合でも、作業の前に見積りをとって内容を確認することになります。作業内容や費用の内訳がわかりにくい見積りは、依頼者にとっては不安材料です。しっかりと内容が理解できる、わかりやすい見積りを出す業者に依頼しましょう。

・実績がある
作業の経験が多いことや評判がよいことは、信頼がもてる業者の条件です。業者のホームページや口コミサイトを参考に、施工件数や作業員の印象などを調べてみるとよいでしょう。

業者選びのポイントがわかっても、業者の探し方がわからないという方もいるでしょう。また、初めて伐採を依頼する場合は、作業内容についてもわからないことが多いのではないでしょうか。そのような不安のある方は、一度弊社にご相談ください。

弊社では、お電話でご相談内容を確認し、解決に適した業者のご紹介をおこないます。最初から1社に決める必要もなく、複数の業者の見積りをとって比較検討するということもできるので、安心してご利用いただけるでしょう。

まとめ

放置したいちじくの木は、庭に害虫が寄り付く原因になります。そして、害虫はいちじくの木だけでなく、周りの木々や近隣の庭にも侵入して被害をおよぼす危険性があるものです。

また、伐採しないまま放っておくと、自分では手がつけられなくなり、業者に依頼するころには、作業が難しい状態になっているおそれがあります。伐採は、無理に自分でおこなうとケガをするおそれのある作業です。業者への依頼も視野に入れて検討し、早めに作業の決断をすることをおすすめします。

難しい作業に高額の費用を払ったり、害虫による近隣トラブルが起こったりしないよう、いちじくの木の伐採は早めにおこないましょう。

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