南天の木の伐採|自分でする手順や業者の選び方を解説します

南天の木の伐採|自分でする手順や業者の選び方を解説します

南天の木を庭木として育てている方は多く存在します。そのなかには、長く大切に育ててきたからこそ「大きく育ちすぎてお手入れに困っている……」と悩んでいらっしゃる方もいるのではないでしょうか。お手入れの行き届かない庭木は、害虫が棲みついたり、伸びた枝が近隣の敷地にまで入り込んでしまったり、あらゆるトラブルの原因になります。

また、「別の植物を植えるのに邪魔になった……」など、お庭にスペースが必要になったときに、南天の木伐採を考えることもあるでしょう。

しかし、庭木の伐採はただ木を切るだけの作業ではありません。素人が簡単に伐採できない場合もありますし、作業以外にも注意しなければならないことがあります。

ここでは、伐採を自分でおこなうことができるケースと、業者依頼が必要なケースについて解説します。業者依頼が必要な方のために、業者を利用するメリットや業者選択のポイントについてもご紹介していますので、参考にしてみてください。

南天の木を伐採する前に知っておきたいこと

「南天の木が邪魔になった」という方に、伐採をするまでに考えていただきたいことがあります。それが、本当に伐採が必要な状態であるかどうかです。

長年大切に育てた南天の木を切ってしまうのは、「寂しい」「もったいない」と考える方もいるのではないでしょうか。そういった方のために、伐採をせずに南天の木をコンパクトにする方法があることをご紹介します。

また、検討の結果やはり伐採が必要だという場合は、注意すべき点がありますので、南天の木伐採時の注意点についても一緒にご紹介します。

本当に伐採が必要か

南天の木の伐採|自分でする手順や業者の選び方を解説します

南天の木が邪魔になったというのは、木そのものを邪魔だと感じているのか、枝葉が広がっていることを邪魔に感じているのかで異なる対応が可能です。

木そのものを邪魔に感じている場合は、伐採してしまうしかありませんが、枝葉が広がった状態を邪魔に感じているのであれば、伐採する必要はありません。枝を剪定して木をコンパクトな大きさにすることができるからです。

木を小さくすることで邪魔に感じることがなくなるのであれば、大切に育てた南天の木を残すことができるので、残念な思いをすることなくお悩みを解消できるでしょう。

伐採をする場合の注意点

剪定では不十分だと思う方は、南天の木伐採が必要になります。伐採をおこなう際に覚えておきたい2つの注意点について解説します。

・お祓い
日本では古くから、長く生き続けている木には神や精霊が宿るという考えがあります。とくに、南天の木は厄除けの木として親しまれています。そのため、伐採の際の必須事項ではありませんが、これまで長生きしてくれた感謝と取り除いてしまう謝罪の意味を込めて、伐採前にお祓いをおこなうことをおすすめします。

お祓いの方法は、グラス1杯のお酒と小皿1杯の盛塩を用意して、南天の木の前にお供えして手を合わせるだけです。あくまでも感謝と謝罪の気持ちを表すことが目的なので、お酒の種類や塩の種類などの細かい指定はありません。

・伐採の時期
南天の木は、基本的に伐採をおこなうのはどのような時期でも構いません。しかし、5~6月の開花時期やその前後は、害虫が発生しやすい季節なので、木に近づいて作業をおこなう伐採は、おこなわないほうがよいでしょう。

南天の木を放置した場合のトラブル

南天の木を剪定も伐採もおこなわずに放置していると、さまざまなトラブルの原因になります。近隣トラブルにつながるおそれもあるので、どのような問題が発生するのか覚えておきましょう。

・害虫が棲みつく
樹木に棲みすく害虫は、人目につかず風通しの悪い場所を好みます。お手入れをせずに放置していると、枯れて成長の止まった枝などが木の内側に残ってしまうので、風通しが悪くなります。また、枝が増えて茂った木は、外から見ているだけでは内側の状態が見えず、害虫がいても気づきません。

・枝葉が近隣の敷地に侵入する
枝葉が成長するのは内側ばかりではありません。外に広がって伸びることもあります。あまり大きくなる木ではありませんが、植えられている場所によっては、隣家の敷地に入り込んでしまうおそれがあります。

どちらの問題も、放置する期間が長くなればなるほど発生する危険性が増えます。早めに対策してトラブルを防止しましょう。

南天の木は自分で伐採できる?

南天の木伐採は、自分でおこなうことができるのです。ただし、自分で伐採をおこなうことができる木の大きさが決まっているので、お庭の南天の木がその範囲内であるか確かめる必要があります。

庭木の大きさを確認して、安全に撤去できるものであれば、ご紹介する方法で南天の木を伐採しましょう。

自分で安全に伐採できる木の大きさは?

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自分で安全に伐採できる木の大きさは、高さ3メートル、太さ20センチメートルまでといわれています。それを超える大きさの木は、のこぎりなどの使用が難しくなり、ケガや事故につながる危険性が高くなるからです。

南天の木は、一般的に2~3メートル程度までしか成長しませんが、もしもお庭の南天の木が高さ3メートル、太さ20センチメートルを超える大きさだった場合は、プロの業者に伐採を依頼しましょう。

伐採の準備

伐採をおこなう際は、服装や道具などを事前に準備しておく必要があります。それぞれどのようなものが必要かご紹介します。

【服装】

  • 長袖長ズボン
  • 防護眼鏡
  • ヘルメット

作業中は、周囲の木や伐採時の木くずの飛散などでケガをすることがないように、腕や足、目を保護しましょう。また、枝や枝に引っかかったものが落下してくるおそれもあるので、念のためヘルメットの着用をおすすめします。

【道具】

  • のこぎり
  • ロープ
  • シャベル

伐採作業は、木を切る・木を倒す・根を抜くという3つの作業をおこないます。それぞれの道具をどのタイミングで使用するかは、伐採の手順とともにご紹介します。

伐採方法

伐採は、まずはじめに木にロープをくくりつけます。これは、ロープを引っ張ったりゆるめたりすることで、木が安全な方向へ倒れるように調整するためです。

ロープをくくりつけたら、木を倒す方向を決めます。このとき、人通りや建物などの障害物がない方向へ倒すのが安全なので、周囲の環境をよく見て判断しましょう。

ここまで準備が整ったら、切断した木を安全に方向調節するために、自分の身長と同じくらいの高さになるよう、木の上部を数回に分けて切り落とします。切断した木は非常に重く、高さがあるとバランスがとりにくくなるので、必ず高さの調整をしましょう。

木の高さを調整したら、のこぎりで木を倒す方向に30~45度の角度で切り込みを入れます。このとき、深さは幹の直径3分の1くらいになるようにしましょう。この切り込みを受け口といいます。

次に、反対側に同じく幹の直径3分の1くらいにまっすぐ切り込みを入れます。これを追い口といいます。追い口は受け口よりもやや上の位置に入れるようにしましょう。最後に追い口側からゆっくりと幹を押すと木が倒れます。

木が倒れたら、シャベルで根を掘り出します。土が固くなっているとなかなか抜けないので、その場合は根の周りに水をかけて、土を柔らかくしてから掘り出しましょう。

伐採と一緒にやっておきたいこと

伐採は、木を地面の近くで切断します。しかし、切断したからといって、木のすべてをお庭から取り除くことができたわけではありません。木の根元いわゆる切り株とよばれる状態のものが残ってしまいます。

残った切り株は徐々に枯れていきますが、枯れ木がシロアリの餌になるおそれがあります。シロアリ被害は、お庭だけでなく家の構造に使われる木材などにも広がる危険性があるので、切り株の状態になったものを取り除く抜根を一緒におこなうことをおすすめします。

抜根作業は自分でおこなうには重労働です。プロに任せて、楽して安全に取り除きましょう。

自分で伐採するのは不安…そんなときはプロに任せて安心

南天の木伐採を自分でおこなうことに、不安を感じる方もいるでしょう。そんなときは、無理せずプロに任せましょう。

プロに伐採を依頼することは、さまざまなメリットがあります。ここでは、3つのメリットと業者を選ぶ際のポイントについて解説します。納得のいく業者選択をするための参考にしてください。

伐採をプロに任せるメリット

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プロの業者に伐採を依頼するメリットは、大きくわけて3つあります。

・身体的負担がない
伐採作業は、木を切るだけではなく、ロープを引っ張って倒れる方向を調整したり、残った根を掘り出したりと力仕事が多くあります。プロに任せれば、すべての作業をおこなってくれるので、慣れない作業で体を痛める心配がありません。

・近隣への徹底した配慮
南天の木は比較的低めの樹木ですが、上部の枝を落とす際などに近隣の敷地に枝が入ってしまうことがあるかもしれません。業者に伐採を依頼することで、近隣の敷地に影響をおよぼさないような配慮や、万が一影響をおよぼしてしまった場合の対処なども、業者が適切におこなってくれるので安心です。

・抜根や木の処分もまとめておこなえる
伐採ももちろんですが、抜根や木の処分などもすべて自分でおこなうのは面倒という方もいるでしょう。業者では、伐採にともなうそれらの作業をまとめて請け負っている場合があるので、作業後の手間もなくなります。

3つのメリットがしっかりと揃っている業者は数多く存在します。しかし、失敗しない業者選びのためには、メリットのほかに知っておくべきポイントがあります。業者選びのポイントについては、以下でご紹介いたします。

業者選びのポイント

業者選びは、2つのポイントを考慮しておこないます。作業内容などは、依頼主によって細かい要望が異なるのでその都度確認が必要ですが、これからご紹介する2つのポイントについては、どのような作業をおこなう場合でも共通する内容です。

・わかりやすい見積り
どのような作業に多くの費用が使われるのかなど、ひと目で見積りの内容が理解できる業者がよいでしょう。業者ごとに力を入れているサービスが異なるので、費用の割り振りに違いはあると思いますが、極端に高い項目がある場合など、疑問や不安があれば積極的に質問して解消してから依頼しましょう。

疑問点や不安点に関する回答が明確でない業者は、わかりやすい見積りになっているとはいえないので、控えたほうがよいでしょう。

・丁寧な対応
伐採作業は、近隣の住民や場合によっては道をふさいでの作業が必要です。そのため、しっかりと近隣への対応をおこなう業者に依頼することをおすすめします。

ただし、実際の対応は当日にしか見ることができません。依頼時の電話やメールの対応に、丁寧な言葉を使っているか、気遣いを感じるかなどを基準に、よい印象を受けた業者に依頼するとよいでしょう。

ここまで、業者に依頼するメリットや業者選びのポイントをご紹介してきましたが、全国には多くの伐採業者が存在するので、自分で一から業者を探すのは大変です。その手間を少しでも減らすために、弊社のサービスをご利用ください。

弊社では、迅速に対応できる伐採業者をご紹介することはもちろん、複数の業者から見積りをとって、料金を比較検討したのちに依頼先を決めることができます。年中無休の無料相談窓口もありますので、まずはお気軽にご相談のお電話をお待ちしております。

まとめ

南天の木伐採は、「邪魔になったから」といって簡単にできるものではありません。自力での作業は重労働になり、切り株が残れば害虫発生のおそれがあります。

かといって、面倒だと放置していると木はどんどん成長し、より手が付けられなくなってしまいます。早めに業者に依頼して、伐採も抜根もまとめておこないましょう。

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