桜伐採完全ガイド|伐採が必要なのはどんなケース?時期・方法・費用
美しい桜の木も、倒れる危険性があるときなどは、伐採しなければいけません。木を切り倒すときは、高いところの作業をしたり、木の倒れ方を計算したりしなければならないので、適切な伐採をする技術が必要です。伐採をするときは、伐採業者に依頼することをおすすめします。
愛着のある桜は、ほかの木と比べて伐採をためらう方が多いです。「木を残す方法はないのか?」「伐採する必要があるのはどんなケースなのか?」など、気になる点は多いことでしょう。また、桜を傷つけることが祟りにつながるというようなこともよくいわれています。
そこでこの記事では、桜の伐採をしたほうがよいケースや、桜の供養の仕方などについて紹介し、あなたの疑問点を解消していきます。
桜を伐採するかどうか悩んでいる方は、参考にしてみてください。
目次
桜の伐採が必要なのはこんなケース
毎年花を咲かせる桜でも、やむをえない事情から伐採しなければならないケースがあります。たとえば、害虫や病気、寿命などによって弱った桜は強風や地震で倒れやすくなるので、放っておくことはできません。
しかし、桜を伐採するときには不安なこともあると思います。桜は、伐採する際にはお祓いを施すことがあるほど、伝統的に大切とされてきた木です。ここでは伐採したほうがいいケースと、桜の木を切ることに関連した言い伝えを解説します。
桜を伐採したほうがよいケース
桜は異常がない限り伐採をする必要はありませんが、日常生活に影響が及ぶと考えられるときは切らなければならないでしょう。ここに紹介するのは、切る理由としてあり得ることの例です。
木が建物に悪影響をあたえているとき
木があまりにも建物と近い位置に植えられていると、建物を圧迫することがあります。圧迫されると建物がゆがむことがあるので、根本が建物に近いときなどには木を切る必要があるでしょう。
また、木が近くにあると、強風で枝が飛んだり、木が倒れたりした場合に建物に当たるなどの被害が起こる可能性があります。このような被害が起こりそうであれば、伐採するほうがよいでしょう。
桜が病気や害虫で弱っているとき
病気や虫で木が弱っていたり、枯れていたりするときは、倒れてくるかもしれません。そういうときはやむをえず切り倒すということも必要です。どんな病害や虫害があるのか知っておきましょう。
◆病気の被害
桜で気をつけたい病気には、「がんしゅ病」と「ならたけ病」というものがあります。
「がんしゅ病」は、傷口から菌が入り込んだ場所が「がんしゅ」というもろくて黒い塊のような状態になり、その部分から徐々に枝や幹が枯れていく病気です。木全体が枯れることがあるので、深刻な病気といえます。
「ならたけ病」では「ならたけ」というキノコが木に根を張り、養分を吸い取ります。ならたけによって木が枯れることもあるので、注意が必要です。
キノコがあったら、「ならたけ」ではないかを疑いましょう。木の根元や枝に黒く焦げたような塊があったら、それは「がんしゅ」です。どちらも、見つけたら木が弱っていることやもう枯れている可能性があり、倒れるかもしれないので、伐採を視野に入れてください。
◆害虫の被害
カマキリの仲間の「クビアカツヤカミキリ」や、ガの一種の「コスカシバ」は、幼虫が幹に寄生するので、これらは特に危険です。木の中で幼虫は卵からかえり、幹の内側の柔らかい部分を食い荒らしながら成長をします。
内部を食い荒らす虫に寄生されると、木は弱くなり、枯れることもあります。桜の表面に茶色い樹液や、粉のようなものがついていたら、それは害虫が出したフンや、食い荒らされた穴をふさぐために木が出した樹液もしれません。被害があるかどうかを見分けるときには、樹液や木の粉を目印にしましょう。
桜伐採にまつわる言い伝え
親しみをもって育てられた木を伐採するときにいわれることがあるのが、「祟りが起こる」ということ。また、「桜の木の下には不吉なもの埋まっている」という言い伝えが有名です。
これらは、桜に特別な愛着を抱く日本の文化や、いろいろなものをご神体のように大切にする風習からきていると考えられます。特に「桜の木の下」の話は、もともとの話は昭和初期の小説の一節からきているといわれます。
桜を切り倒すときに、あまりいい気分がしない方は、伐採するときにお祓いなどを受けるとよいでしょう。伐採は、木の供養をしてからのほうが、気分がすっきりした状態でできてよいはずです。
剪定だけでもいい場合も
伐採したほうがよい例をお伝えしましたが、伐採をしなくても、枝を切りそろえる「剪定」という作業だけでもよい場合があります。
切り倒さなくても、剪定をして木の伸びる向きを調整したり、病気の部分を切除したりすることで、対処できることもあるのです。
ただし、木の異常は外見では分かりにくいので、詳しくは業者に見てもらうとよいでしょう。伐採に関する悩み事は業者に相談することがおすすめです。
弊社では、伐採ができる加盟店をすぐにご紹介することができます。弊社加盟店なら現地調査とお見積りまでは無料でお出しすることができますので、検討中の方はぜひご利用ください。「剪定だけならしてみてもいいかな……」とお悩みの場合でも、無料でご相談を承っておりますので、一度お問い合わせください。
桜伐採にベストな時期や方法
毎年葉を落とす桜は、葉があるときとないときでは作業量が大きく変わるので、時期を選んで伐採しましょう。伐採に向いている時期や、お祓いのこと、そして自分でやるときの方法をここでは解説していきます。
伐採のベストな時期は冬から春
伐採に適した具体的な時期は、1月から4月ころです。この時期の桜は葉がないので、伐採したあとにごみとして捨てる量が少なくて済みます。東北地方より北の地域では、雪が溶けるのを待って、この期間より少し遅くてもよいでしょう。
また、花が咲くようであれば、春の最後の花をみてから伐採してもよいでしょう。花が咲いて散ったあと、葉が生え始めるまで少し時間がかかるので、その間に伐採します。
伐採方法
伐採をするときは、ただ単に根元から切り倒すのではなく、上のほうの枝から徐々に切っていきます。最初から根元を切り倒すと、木が倒れた方向の地面に枝が突き刺さるような形になって危険です。まずは枝をなくして、最後に幹だけを倒すように切りすすめます。
木の枝や幹を切るにはチェーンソーを使い、木を倒すときはロープなどで誘導することがあります。また、服装は作業服にヘルメット、ゴーグル、防塵マスク、軍手などをつけることが必要です。
伐採は高いところの枝を切ったり、チェーンソーやノコギリといった大型の刃物を使うので、危険な作業です。安全のためには、自分でやるよりも業者を呼んで代行してもらうことをおすすめします。
桜の伐採は自力では難しい
このように、伐採だけでもチェーンソーなどをそろえる必要があり、経験のない方が自力でやるのは難しい作業です。それに加え、さらに自分ではできないような専門的な処理が必要です。
そのひとつが、伐採した木の処分です。伐採した木は、太い幹などは通常のごみ出しや粗大ごみとしては回収されないことがあり、回収を業者に頼むか、希望者に引き取ってもらうというような特殊な処分方法をとることになります。
伐採した木を放っておくと、そこにシロアリやハチなどの害虫が発生することがあります。木の所有者として、切ったあとに出たごみは責任を持って処分してください。
このように、自力でできることに限りがある伐採作業は、最初からまとめて業者に任せてしまえば、楽ですし、そしてなにより安全です。弊社は伐採に対応できる多くの加盟店と提携し、対応できる伐採業者をすぐにでも手配できる体制を整えております。伐採作業をご希望の際は、まずお電話からご用件をお伝えください。
桜伐採にかかる費用・業者の選び方
桜伐採を業者に依頼するのであれば、まず気になるのが費用だと思います。必要な費用は業者ごとに違うことが多いので、きちんと比較しておくことが重要です。ただし、費用だけではなく、業者選びには要注意なポイントがあるので、ここでまとめてチェックしていきましょう。
費用相場
伐採に関しての値段は、樹高(木の高さ)によって大きく変化します。業者では「何メートルまで」という高さ別の価格設定をつけている場合が多いです。一般的な庭木は、二階建て一軒家の屋根くらいの高さでおよそ6メートルなのを考えると、相場はこのくらいになります。
◆桜の伐採相場: 30,000円
6メートル以上の木は、「見積りが必要」としている業者が多いです。料金に関しては高さや作業の難易度などの要素で変化するので、事前見積りをとるなどして直接業者に確認をとるとよいでしょう。
業者選びのポイント
業者選びのときは、相場だけではなく、サービス内容や業者の実績も確認しましょう。伐採は木に登ったり、背の高い木を倒したりと、危険な作業を伴います。安心して作業を任せられる業者をしっかり選ぶことが重要です。
口コミなどを参考にすれば、業者に対する利用者からの視点での評価がわかります。また、現地調査の上で正確な見積りを出してくれるという点も大切です。現地調査の際には、桜や伐採に関することを質問することもできます。
面倒な伐採業者選びを簡単に!
業者選びは、複数の業者をチェックする必要があって意外にも大変な作業です。たくさんの候補ができて迷ってしまうこともあります。そんなときは、弊社にご相談ください。
弊社は電話での無料相談をお受けしており、優良な業者を紹介させていただくこともできます。弊社の加盟業者は、事前に無料で現地調査をいたします。そこで算出した見積りに同意していただくことで、作業に移るという業態をとっております。
その場での見積りに納得がいかない場合は、無料でキャンセルをすることもできますので、ぜひご活用ください。
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