庭木の伐採費用を計算する!正しい知識と相場がわかれば損はナシ
庭木が多くて困っている、またはお庭にいつ倒れてくるかわからない大きな庭木があって心配、というかたはいないでしょうか?庭の木が大きくなってきて、日当たりが悪くなったり、庭が狭くなったりして困っているのでしたら、思い切って庭木を伐採してみてはいかがでしょうか。
庭木問題を抱えているかたのために、庭木の伐採についてのお役立ち情報をいくつかまとめてみました。「庭木を伐採するにしても、自力でやるのは大変そうだし、業者に依頼するとしてもどのくらい費用がかかるのだろう」と思われているかたは、ぜひこの記事を最後まで読んで参考にしていただければ幸いです。
目次
庭木の伐採にかかる費用はいくら?
庭木って自力で伐採しようにもそんな簡単に切れるものでもないですし、業者に頼むにしても、庭木の伐採費用ってどれくらいなのかもよくわからないですよね。
庭木を伐採するときに発生する費用は大きく分けて「作業費」と「搬出、処分費」の2です。この作業費と搬出・処分費の具体的な内容についてご紹介していきます。
〇作業費
作業費というのは、木の伐採自体にかかる費用のことです。作業員などの人件費や木の伐採に必要な道具のレンタル料はこれに含まれます。また、伐採の難易度によっても作業費は異なってくることがあるようです。
具体的に伐採の難易度というのは、木が密生していたりだとか、電線や電柱などの障害物がある、木が腐っているためいつ倒れるか分からないなどの危険性や作業のしづらさで変わってきます。
〇搬出・処分費
次に搬出、処分費についてご紹介します。これは伐採した木の処理費用のことをいいます。トラックに切った庭木を積むために枝を落として木を分解したりする作業は運搬・処分の一部です。
切り倒した木を運搬するのに必要なトラックのサイズや台数は、庭木の大きさによって変わります。そのため、運搬・処分にかかる費用はケースバイケースなのです。
〇庭木伐採にかかる費用の相場
庭木の伐採にかかる費用を知っておきたいというかたのために、費用相場をご紹介します。費用について細かい金額がわかれば、庭木伐採全体にかかる費用を算出しやすくなるでしょう。
木の高さによって異なる価格を設定している業者が多いです。1本あたりの費用相場は、「0m~3mの低木が数千円」、「3m~5m中木が1万円程度」、「5~7mの大きな木が数万円」程だといわれています。
庭木伐採にトラックは欠かせません。気になるのがトラックにかかる具体的な費用です。トラックも庭木と同様に、大きさで費用が異なってきます。10トンくらいのものであると、1日数万円代、20トンと大きなものになると、1日数十万円費用がかかってくることがあります。トラックは大きさだけでなく、ガソリン代にも注意が必要です。移動距離が長いほど費用が高くなるでしょう。
庭木の伐採は自分でする?……個人では難しい理由
いろんな面でお金がかかる庭木の伐採。料金相場を見て「庭木の伐採費用を払うのはもったいない」と思ったかたもいるでしょう。人件費やトラック台を含めると、庭木の伐採には意外とお金がかかってしまうものです。
しかし、それだけ庭木の伐採というのはリスクを伴う大変な作業であることも事実です。個人で庭木を伐採することも可能ですが、一般的には高さ3m、太さ直径20㎝、が個人で伐採できる木の限界だといわれています。それ以上になると危険が生じるからです。
ここからは、庭木を伐採するときのリスクやとくに注意して作業しなければならない場所について、理由を交えて詳しくご紹介していきます。
【庭木を切るのにはリスクが生じる】
庭木を個人で伐採するときに気をつけなければならないのが、リスクについてです。木を切った際、自分の安全を確保するのが第一ですが、他にも注意すべき点がたくさんあります。庭木を伐採するときに発生するリスクをいくつか詳しくご紹介していきます。
・民家にぶつかる
大きな木を切るときにとくに気をつけなければいけないのが、民家への被害です。自分の家はもちろんのこと、近所に被害を与えてしまわないように注意しましょう。他人の所有物に被害を与えてしまえば、法的に責任を負わなければならなくなるかもしれません。
・自動車などに倒れる
庭木を伐採するときに近くに自動車がある場合は、安全な場所に移動させましょう。家と同様自動車も高価なものですから、被害は避けたいものです。また、自分の車でなくても、庭木を伐採するときは近くにそういうものがないか確認してから作業にとりかかってください。
・人に向かって倒れる
庭木伐採において一番注意しなければならないのが、「人への被害」です。命に関わる問題です。自分の身を守ることはもちろん大切ですが、他人に被害を与えるということはもっと重要な責任問題となるでしょう。
もし他人に庭木をぶつけてしまったら、たとえケガだけで済んだとしても損害賠償を請求されるかもしれません。なにより他人にケガを負わせてしまったら、一生の負い目になります。懐と心、それぞれに大きな傷を負ってしまうので、細心の注意を払って作業にあたってください。
【庭木の場所に注意】
さて、次は「場所」についてです。じつは庭木が生えている場所によっても庭木伐採におけるリスクは大きく変わってきます。庭木を伐採するときに注意しなければいけない場所とその理由について、いくつかご紹介していきます。
・住宅と住宅の間
庭木を伐採するときに注意すべきこととして、「民家にぶつけないこと」をご紹介しました。つまり、庭木が住宅と住宅の間の狭いところに生えていたら気をつけて作業をしてください。また、住宅の間の狭いところではなくとも、家の近くに庭木が生えている場合は注意してください。
・斜面に木が生えている
もし、斜面に生えている木を伐採するときは、下手に全部伐採せずに注意しながら伐採をしてください。木の根は土留めの役割を果たしています。一気に根の部分まで伐採してしまうと、足場の土が崩れて大けがをしてしまう危険性があります。
このように庭木を伐採する際には、場所によってもリスクが大きく異なってきます。個人で作業をするのは意外と厳しい作業なのかもしれません。そんなときは無理して自分でやろうとせず、一度業者に相談してみるのも良い手段かもしれません。
庭木の放置はダメ!伐採はなぜ必要か?
庭木を伐採するにしても、自分で作業するのは大変だし、庭木伐採の費用を払うのもちょっと気が引ける。といっていつまでも庭木を放置しているかたはいないでしょうか。もしそうであれば危険なので早めに対処してください。
庭木を放置したままでいると、リスクが生じて大変なことになってしまいます。被害が拡大するとかえってたくさんの費用がかかってしまうかもしれません。もう一度言いますが、庭木を放置するのは大変危険なことなのです。
【枯れた庭木がもたらす被害】
枯れた庭木を放置したままでいると、風にあおられて倒れてしまう危険性があります。その結果、ご自分の家に当たったり、近所の家屋や車などを壊してしまえば法の問題に発展しかねません。
また、枯れた庭木を放置することで発生するリスクはじつはもう1つあるのです。枯れた木にはシロアリが集まってきます。シロアリが枯れ木に巣を作って繁殖してしまった場合は、いずれ近くの民家にも侵入して、そこで巣を作り、繁殖してしまうかもしれません。そうなってしまうと、家の倒壊という最悪な状況に陥ってしまう可能性があります。
枯れた庭木をいつまでも放置しておくと、後々大きな問題になってしまう危険性があります。被害が拡大する前に早めの対策をすることをおすすめします。
【伸び放題の庭木は危険】
みなさんのご家庭に大きくなりすぎた庭木はないでしょうか。もしそういった庭木がある場合は危険です。もしも近くに電線があるなら、伸びた枝が電線を切断し、停電や火災などにつながる危険性があります。
この場合は業者ではなく、電力会社に相談するのがいいでしょう。電線に近づくことは非常に危険なことなので、場合にもよりますが、電力会社が無償で剪定をおこなってくれるかもしれません。
伸び放題の庭木がもたらす被害はそれだけではありません。木が成長すると倒木の危険性があります。大きな木ほど倒木の被害は大きくなります。倒木するほど成長した木は自力では伐採できません。業者に依頼することをおすすめします。
また、大きな木には当然虫がたくさん集まってきます。中には毛虫や、セアカアカグモとよばれる毒を持ったクモなどの害虫には要注意です。
伐採する前にお祓い(お清め)はする?
木には神が宿るともいわれてきた日本では、伐採前に安全祈願の意味合いで「お祓い」をすることが少なくありませんまた、感謝の気持ちを込めてお祓いをする場合もあるでしょう。お祓いの義務はありませんが、「やっておきたい」「お祓いがないと不安」と思うのであればしておくに越したことはありません。
さて、ここで伐採前のお祓いは神職の人に頼んだ方がいいのか、それとも自分で済ませてしまっていいのか、という疑問が浮かんだかたもいるかと思います。神職の人にお祓いを依頼した方がいいのか、また依頼した場合にかかる費用をご紹介していきます。
〇代行してお清めしてもらう
木には魂が宿る、といわれています。そのため、庭木を伐採する前にはちゃんとした神職の人にお祓いをお願いしたいと考えるかたも多くいらっしゃると思います。当然、神職の人にお祓いを依頼すると費用が発生します。ではその費用ってどれくらいなのでしょう。
神社の神職の人にお祓いを依頼する場合にかかる費用は、だいたい数千円~1万円くらいのようです。しかし、神社からの交通費を負担しないといけない場合もありますので、余分に費用がかかることを見越しておくとよいでしょう。庭木伐採の業者の中にはお祓いまでやってくれるところもあるので、複数の業者を比較検討してみて、相見積をとるのもいいかもしれません。
〇自分でお清めする
絶対に神職の人にお祓いをお願いしなければいけないのか、といわれるとじつはそうでもないのです。実際に自分でお祓いをして庭木を伐採するかたも多いようです。
一番大切なのはお祓いではなく、「今まで育ってくれてありがとう」という木に対する感謝の気持ちです。家に代々伝わる木を伐採するときであったり、信仰深いかたはお祓いを神職の人にお願いするようですが、自分だけでお祓いを済ませてしまう場合もまた多いです。
費用や感謝の度合いで神職の人にお祓いを依頼するかどうか決めるのも良いでしょう。
賢い人は、庭木の伐採費用が適正な業者を選ぶ!
はじめの章で庭木を伐採するときにかかる具体的な費用をご紹介しました。業者を選ぶ際には、ご家庭のお庭の状態を確認することで適正な価格の業者を見つけることができるかもしれません。見積りを依頼して、いくつかの業者で見比べてみると、より詳細で正確な費用の比較ができるでしょう。
費用面だけでなく、安心したサービスを受けられる業者に依頼したいと思うのであれば、業者を複数紹介してくれる、業者紹介サイトを利用することをおすすめします。
業者紹介サイトは、実績のある業者をお客様の要望に合わせて比較検討し、お客様によって最適な業者を紹介してくれます。迷ったときはまずは相談してみるのもいいかもしれません。
まとめ
庭木の伐採にはたくさんのリスクが伴うものです。自分で伐採することも可能ですが、安全性を第一に考慮するのであれば業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼する場合は、ご家庭のお庭の状態を確認することで、適正な業者を探し出すことができるかもしれません。
費用面よりも信頼のおける業者に依頼したいと思われるかたは、業者紹介サイトを利用することをおすすめします。業者紹介サイトの紹介する業者などを参考に、相見積りで費用や対応力を比較するなどして、一番良いと思った業者を選んでみましょう。
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