ベニカナメモチの伐採方法の基礎を解説!安全におこなうための注意点

ベニカナメモチの伐採

生垣や庭木としてよく使われるベニカナメモチですが、大きく生長する木なので管理に困り、なくなく処分してしまうということもあるようです。「1本だけだし、業者に頼むのは大げさなので自分で伐採できないかな」と考える人もいるかもしれません。

伐採は、しっかりと準備をして手順を守れば、自分でもおこなうことができます。このコラムでは、伐採に必要な道具と、伐採の方法と注意点、伐採した木の処分方法まで解説します。伐採の経験がない人でもわかりやすく説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。

ベニカナメモチを伐採したい!その方法とは

伐採は大ケガをすることがある危険な作業でもあります。ベニカナメモチの伐採を自分で安全におこなうためには、しっかりと準備を整えてからおこないましょう。伐採に必要な道具と、伐採の手順をご紹介します。

伐採に必要な道具

伐採に必要な道具

まず最初に、伐採をするための道具をそろえる必要があります。伐採にはどんな道具が必要になるのか、確認していきましょう。

■保護用具
伐採の作業中には、切った木のクズや折れた枝が飛んできてケガをすることがあります。そのため、ヘルメットや保護メガネなどを着用して身の安全を守りましょう。とくにチェーンソーを使用するときには、刃が体に触れると大ケガになりますので、専用の防護服を着用するのが安心です。

■のこぎり
10cm程度の太さの木であれば、のこぎりでも切り倒すことが可能です。木の枝を事前に切り落とすときや、切り倒した木を細かくするときにも使います。伐採で使うのこぎりは通常の木材用のこぎりよりも歯が深くなっていて、水分を含んでいる生木を切っても目がつまりにくくなっています。

■チェーンソー
木が太い場合や多くの木を切り倒さなければいけない場合には、チェーンソーがあると便利です。高速で回転する刃で硬い木でも楽に切り進むことができます。ただし、チェーンソーはプロでも大ケガをすることがある危険な道具でもありますので、扱いには注意が必要です。

■スコップ・クワ・バール
木を切り倒した後に残った切り株は、放置しておくとを腐ってシロアリなどのすみかになってしまうことがあります。そのため、木の根までしっかり掘り出して処分する必要があるのです。掘り出す作業はスコップやクワ、バールなどがあると比較的スムーズにできるでしょう。

■ロープ
ある程度の高さがある木を伐採する場合、予期しない方向に倒れると、人が下敷きになったり建物などを破損したりと非常に危険です。木にロープをむすんで固定しておくことで、倒れる方向をコントロールします。

■楔(くさび)
V字の形をした板で、木を切ったときの切り口に差し込んで押し広げる道具です。刃がはさまって抜けなくなったチェーンソーやのこぎりを取り出すとき、切り口から木を割って倒すときなどに使います。

■ゴミ袋・ガムテープ
伐採した木は自治体のルールに従って処分しましょう。ゴミに出すための指定のゴミ袋や、細かい枝を束ねるためのガムテープが必要です。

■運搬用の車両
伐採した木を自分で処分場に持ち込む場合には、それを運ぶためのトラックや荷車などといった車両を用意する必要があります。

■人員
ある程度大きな木を伐採する場合、ひとりでおこなうのは危険です。もしも事故が起こったときに対応することも考えて、何人かでおこなうようにしてください。

伐採する方法と手順

ベニカナメモチのように大きな木を切り倒すのはとても危険な作業ですので、しっかりと正しい手順でおこなわなければ事故が起こるおそれがあります。ひとつひとつ確認しながら、慎重に進めていきましょう。

1.木と周囲を確認して倒す方向を決める
木を倒す方向を決めます。木が倒れたときに下敷きになるものがないよう、スペースを確保しましょう。倒れる途中に別の枝や電線などといった引っかかるものがないかどうかも、しっかりと確認します。

また、木は必ずしも予定通りの方向に倒れてくれるとは限りません。倒す瞬間に木が向きを変えて、作業者に向かって倒れてくるといった事故がよく起こります。

とくに重心が傾いている木や斜面に生えている木の場合は、倒す方向に向かってロープで引っぱっておくなどして方向を正確にコントロールする必要があるのです。

2.周囲の安全を確認
木を倒すときに作業者がすばやく避難できるよう、確実に安全な避難場所を確認しておきましょう。障害物があって逃げ遅れることがないよう、作業の場所から避難場所までの経路も確保しておきましょう。

3.枝を切る
木に細かな枝がついたままだと倒れるときになにかに引っかかったり、倒れたときに折れて周りに跳ね飛んだりすることがあります。枝はできるだけあらかじめ切っておきましょう。

4.受け口を作る
木は一度に切ると急に倒れて危険ですので、両側を少しずつ切っていきます。まず受け口を作ってから、追い口を作るという順序で、受け口は木が倒れやすいように入れる切り口です。

木を倒す方向に、木の直径の4分の1~3分の1程度の水平な切り込みを入れます。次にこの切り込みに対して上から30度~40度の角度で切り進み、「∠」のような形に切り取ります。

5.追い口を作る
受け口の水平な面の少し上の位置を反対側から水平に切っていきます。追い口の位置は受け口の縦幅の3分の2くらいの高さが目安です。幹の直径の3分の1ほどまで切り進みましょう。

6.木を倒す
追い口まで作ったら、押したりロープで引っぱったりすれば木は倒すことができます。木を倒す前には必ず改めて周囲の安全を確認しましょう。木に力を加えて倒れはじめたら、すぐに安全な場所に避難します。

7.切り株を処理する
残った切り株はそのままにしておくと腐ってしまいますので、スコップなどで掘り出しましょう。除草剤などを使って枯らせるといった方法もあります。

伐採後の庭木を処分する方法

木を燃えるゴミとして出すことができるのであれば、細かく切り刻んで地域指定のゴミ袋につめ込んでしまいましょう。地域のゴミ処理場などに持ち込む場合はある程度の大きさに切って、車などで運んでいきます。

また、費用がかかってしまいますが、不用品回収業者に依頼する方法もあります。木を運んだり切り刻んだりする手間なく、業者が引き取りにきて処分してもらうことが可能です。

伐採は業者に頼むのがベター

伐採は簡単そうに見えて、道具をそろえたり安全に配慮したりと、大変なことが多い作業です。また、チェーンソーの扱い方や木の倒し方がうまくいかなかった場合には、最悪は死亡してしまうような大事故につながることもある危険な作業なのです。

ベニカナメモチのようなある程度の高さがある庭木の伐採は、経験のない人がおこなうのはリスクが大きすぎるかもしれません。少しでも不安があるのなら、プロに任せたほうが無難です。

経験のある業者であれば安全に配慮した伐採をおこなうことができますし、自分でやるよりも効率よく作業を進めることができるでしょう。

また、伐採業者は伐採し後の木の処分も引き受けてくれる場合があります。費用はかかってしまいますが、それだけ手間を省けるというのはとても大きなメリットです。

伐採する際はベニカナメモチの高さに注意!

ベニカナメモチは自然に成長すれば5m~8mほどになる木です。2階建ての家の高さが7mくらいですので、一般住宅の庭に植える木としてはかなり大きな木だといえるでしょう。そんなベニカナメモチを伐採する際には、いくつか注意点があります。

大きくなったベニカナメモチが危険な理由

大きくなったベニカナメモチが危険な理由

もしもベニカナメモチが大きくなりすぎてしまったら、どんな弊害が出てくるのでしょうか。考えられる危険性をいくつかあげてみます。

■電線に接触する危険
大きくなったベニカナメモチの枝が、電線に接触してしまうことがあります。木の枝が電線に接触すると停電などの不具合や、感電などの事故につながるおそれもあるのです。伸びた枝を剪定するなどして電線に届かないようにする必要があります。

■枯れる危険
大きくなりすぎて手が届かないからといって手入れをしないでおくと、弱ったり病気になったりして、枯れてしまうこともあるでしょう。病気になった木や枯れた木は倒木などの事故の原因になるおそれがあります。管理ができないほど大きくなってしまったきは、放置するべきではありません。

■倒木の危険
木は大きくなるほど、台風や強い風の影響を受けやすくなります。もしも大きな木が倒れてしまえば、建物を破損したり道路をふさいでしまったりと被害も大きくなることが多いでしょう。また、倒れたり傾いたりした木を処理する作業は、作業中に木が思わぬ方向に倒れることがあり、大変な危険をともないます。

■近隣トラブルの危険
庭木の伸びた枝がお隣の敷地に入り込んでしまったといったトラブルはよく起こります。木の枝が侵入していると落ち葉や実が落ちてきて掃除が大変になったり、建物にぶつかって損壊したりといった被害を与えてしまうことがあるのです。

被害を与えれば、賠償問題に発展することもありえるでしょう。また、明らかに危険な状態を放置していたという場合には、刑事責任が問われるおそれもあります。

伐採する際は近隣への配慮も重要です

伐採の作業をおこなうときには作業者の安全を確保する必要がありますが、近隣の安全も忘れてはいけません。木が倒れて隣家の建物を壊してしたり、跳ねた枝が飛び込んだりしてしまうこともありえます。

もしも木が道路に倒れた場合には通行人や車に危害を加えてしまったり、道をふさいで交通を妨げたりしてしまうおそれもあるのです。木が道路に倒れるおそれがある場合は交通整理や倒れたきの撤去といった臨機応変な対応がすばやくできるよう、複数の人員を用意しておきましょう。

伐採作業をするときには、必ず事前に周囲の安全を確保しましょう。近隣の人を事故に巻き込まないために通知をしておいたり、危険な距離に近づかないようにロープを張ったりといった配慮が必要です。

ベニカナメモチを伐採するなら業者に任せよう!

大きなベニカナメモチの伐採を素人がおこなうのは準備が大変で、手順も注意点がたくさんあって難しいのです。事故でケガをしたり、他人を巻き込んだりしてしまう危険もあります。自分で伐採をおこなうことに少しでも不安があるのであれば、大きな木の伐採はやはり伐採業者に任せたほうが安全でしょう。

伐採をどこに頼んだらいいのかわからないという場合には、ぜひ伐採お助け隊をご利用ください。伐採お助け隊は庭木1本の伐採から依頼を受けつけています。

事前に現地を確認して無料の見積りを出すことができ、後から追加費用がかかることはありません。24時間相談を受けつけていますので、一度気軽に相談してみてください。

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