ジューンベリーの育て方|だれでもできる正しいお手入れ方法をご紹介

ジューンベリーの育て方|だれでもできる正しいお手入れ方法をご紹介

赤く可愛らしい実をつけるジューンベリーは、極度の乾燥や湿気がない環境であれば育つため、初心者でも育てやすい樹木のひとつです。庭や玄関などに植えるシンボルツリーとして、とても人気があります。しかし、適切なお手入れをしないと病害虫などのトラブルに見舞われてしまうおそれがあるため、健康に育てるには正しい知識をつけておくことが大切です。

このコラムでは、だれでも簡単にできるジューンベリーの育て方や注意するポイントを紹介しています。ジューンベリーを育てる際にご活用ください。

ジューンベリーの育て方とお手入れ方法

ジューンベリーの育て方とお手入れ方法

ジューンベリーは北アメリカ原産で、和名では「アメリカザイフリボク」とよばれています。春には花、初夏には実、秋には紅葉と1年を通して変化を楽しむことができます。まずは、ジューンベリーにあう環境や育て方についてご紹介します。

・ジューンベリーを育てる環境
ジューンベリーは大きく育つため、地植えに適しています。3~5メートルほどの大きさに生長しますが、限られたスペースで育てる際には、剪定によって大きくならないように刈り入れることもできます。

夏の暑さに耐えることができ、冬の寒さにも耐性があるため、気温がマイナス10度以下になる寒冷地以外であれば、どこでも育てることが可能です。日当たりのよい場所を好みますが、午前中しか日があたらないような半日陰でも生長します。

・植え方
ジューンベリーは、11~3月の間が植えつけ期間です。日当たりのよい場所に植えつけましょう。花や実を楽しむには、植えてから3年ほどかかります。ゆっくり生長を楽しむなら苗から、はやく花や実を楽しみたい場合には、植木を手に入れて植え替えることをおすすめします。

・お手入れ方法
水やりは、植えたばかりの時は毎日朝晩おこないますが、根付いたあとは基本的に必要ありません。ただし、雨の降らない日が続いて土が乾いているようであれば、水をあげてください。

肥料は、植えつけ時に有機質肥料、春先に新芽をつける栄養となる寒肥として、12~3月ごろ緩効性化成肥料を与えます。

・剪定方法
基本的にジューンベリーは自然に樹形が整うので、剪定の必要はありません。しかし、12~3月の葉が落ちたころに、生長の妨げとなる枝があれば剪定をおこないます。長い枝が出てしまっているときは切りそろえ、内側に枝が入り組んで日光があたりにくくなっている場合には、邪魔になっている枝は幹の近くから切り落としましょう。

・開花・収穫時期
ジューンベリーは4~5月に花を咲かせます。枝先に小さく白い花が複数付き、とても可愛らしいです。花が終わったあとの6月ごろにみのります。赤く小さい実は見た目の可愛さはもちろん、味は甘酸っぱいため、そのまま生食にしたりジャムを作ったりと、おいしく楽しむこともできます。

収穫は、実の色が深い赤や黒になったころに摘みます。カラスなどの鳥が実を取りにくることがあるため、熟れたらはやめに収穫しておきましょう。

ジューンベリーを増やしたい!こんなときどうする?

ジューンベリーを増やすには、基本的に挿し木か種まきです。挿し木なら、剪定した枝を使うことができますよ。それでは、それぞれのやり方をご紹介します。

・挿し木のやり方
挿し木の時期は、3月と6~7月です。3月は前年に伸びた枝を利用し、6~7月はその年に伸びた新しい枝を利用してください。枝は両端を切り、10cmほどの長さにします。地に植えるほうの切り口を30分~1時間ほど水につけたら、肥料を混ぜ込ませた土の入ったポットに枝を植えてください。乾燥のないように、朝晩水やりをおこないましょう。

・種まきのやり方
種まきの時期は、11~3月です。自宅でとれたジューンベリーの実のなかにある種を使う際には、実を取り除いてから種を洗って冷蔵庫で保管します。濡れたガーゼなどで包んで乾燥を防いでください。

種まきの時期になったら、肥料を混ぜ込んだ土の入ったポットに植え、水やりをします。水が切れないように、土の表面が乾いたらしっかり水やりをおこないましょう。春に発芽したら成功です。株がある程度生長したら、鉢や地に植えます。

ジューンベリーを病気や害虫から守るには?

ジューンベリーを病気や害虫から守るには?

ジューンベリーは病気になりにくく丈夫な樹木ですが、お手入れがうまくできていないと発病してしまうことがあります。最後に、ジューンベリーの大敵となる害虫やかかるおそれのある病気について解説します。まずは、害虫からご紹介していきましょう。

春になると、アブラムシが発生することがあります。アブラムシを見つけたらその場所にテープを貼り、枝から剥がして駆除してください。ガムテープなどの粘着力の高いテープは、葉や枝を傷めるおそれがあるため、ビニールテープやマスキングテープなどの粘着力の低いものを選びましょう。

また、歯ブラシも有効です。いらない歯ブラシを用いてアブラムシをこすり落とします。強くこすると、葉や枝を傷めるおそれがあります。力を入れすぎないように使用してください。

ジューンベリーがかかるおそれがある病気は、「うどんこ病」です。これは、樹木にカビが生えてしまい、うどんこのような粉が吹いているような状態になる病気です。風通しが悪く、ジメッとした状況だと発病しやすくなります。

枝が内側に入り組んでいるなど、風通しの悪い状況であるとうどんこ病にかかりやすくなるため、入り組んで絡まった枝は幹からしっかり切り落としておくなど、剪定をしておきましょう。

病気や害虫を放置していると枯れてしまったり、近くの木に移ってしまったりするかもしれません。被害が大きくなった場合には、業者に相談してみましょう。

弊社では、剪定や伐採など、植物に関する困りごとの電話相談を受け付けています。お客様のご相談内容に適した業者を紹介しますので、ぜひご連絡ください。適切なお手入れを心掛け、元気なジューンベリーを育てましょう。

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