桜の病気は厄介。繊細な木だからこそ病気にも気をつけよう

桜

桜の葉が枯れたり、枝が膨らんだように変形したりしたとき、病気を疑う人も多いでしょう。桜は病気にかかりやすいため、適切な手入れをしないと枯れることがあるのです。しかし、手入れの方法を間違えると、かえって弱る原因になるため、しっかりと剪定の方法を把握しておきましょう。

そこで、以下では桜の病気の種類と、予防するための手入れの方法についてご紹介します。適切な予防方法を知ることで、桜を長く楽しめるでしょう。

症状別に見る、おもな桜の病気

桜の病気は、おもに葉や幹などに異常が出る形で発症することが多いです。そのため、発症したときの状態を見て、桜がかかっている病気を知ることができるでしょう。そこで、以下では桜が発症しやすい病気と、その特徴についてご紹介します。

葉に斑点がある・穴がある

症状別に見る、おもな桜の病気

桜の葉に穴が開いている場合は、せん孔褐斑病という病気のおそれがあります。せん孔褐斑病にかかると、病気にかかった部分が腐り落ちるため、穴がいくつも空くのです。

穴が開いた葉は次第に弱っていき、最後には落葉してしまいます。葉が大量に落ちると光合成ができる範囲も少なくなくなるため、成長が阻害されるおそれもあります。

せん孔褐斑病の病原菌は雨や風で飛散し、感染することが多いです。そのうえ、桜が剪定されておらず、枝葉が密生して高温多湿な状況にあると、余計に発症しやすくなります。

また、感染して落葉した葉も病原菌の発生源になるため、桜全体に感染する危険があるのです。そのため、落葉した葉は回収して処分しましょう。

枝や幹にカビが生えている

枝や幹に汚れが付いていたり、カビが生えていたりする病気には、こうやく病や幼果菌核病があります。こうやく病とは、枝や幹に白いシミのような汚れが付き、次第に枯れていく病気です。また、症状として現れるシミには、灰色や茶色に変色したものも見られます。

こうやく病の病原菌は、木の寄生虫であるカイガラムシのフンによって誘発される傾向が強いです。そのため、カイガラムシが寄生している場合は、駆除をしたうえで殺菌しましょう。カイガラムシの特徴については、後ほどご説明します。

もうひとつの病気である幼果菌核病は、葉や若い枝が茶色に変色し、腐っていく病気です。植物の枝が密生した箇所で繁殖しやすいため、桜は定期的に剪定し、殺菌剤をまいて対策しておきましょう。感染した場合は、発症した部分をすみやかに取り除き、焼いて処分します。

枝付きや幹・根の状態がおかしい

桜の病気には、枝が異様に多く生えたり、根や幹が膨らんだりする病気もあります。桜の病気のひとつである、てんぐ巣病は感染部分が膨張するうえ、患部から枝が密集して生える病気です。

てんぐ巣病の菌は、カビの仲間で雨や風に運ばれて感染します。感染部分から出た枝には花が付かず、放っておくと全体の花数も減っていき、枯れてしまうのです。そのため、感染部分は切除しましょう。

また、桜がかかりやすい病気のひとつには、こぶ病もあります。こぶ病は名前の通り、枝や幹がこぶのように膨張し、次第に枯れていく病気です。こぶ病はてんぐ巣病と同じカビの仲間ですが、病原菌は風に飛ばされて伝染します。

感染した部分は、剪定をして取り除いてください。剪定後は、病原菌が入らないよう、殺菌作用のある「癒合剤(ゆごうざい)」を剪定口に塗っておきます。しかし、こぶ病は幹などの太い部分にできることもあるため、切除が難しい場合は、株ごと抜いて処分しましょう。

また、桜の根元にこぶができている場合は、根頭がんしゅ病のおそれもあります。根頭かんしゅ病は木の根近くにこぶが発生し、木を枯らす病気です。こぶ病と同様に、土を通って病原菌が感染するため、株を抜き取ってから土を殺菌しましょう。

桜にキノコが生えている場合も要注意

桜の表面は問題なくても、キノコが生えていた場合は幹心材腐朽病のおそれもあります。幹心材腐朽病は内部から桜を腐らせていくため、表面には見えにくいのです。幹心腐朽病はカビの仲間である糸状菌が原因なので、剪定されていない多湿な環境で発生しやすくなります。

そのため、定期的に剪定をおこなって、通気性を改善することで対策しておきましょうただし、太い幹に症状が出ている場合は、伐採が必要になることもあります。

病気の症状が見られたら一度プロに相談

病気の症状が見られたら、業者に相談してみましょう。樹木の病気は、専用の薬剤を散布したり、発症した部分の枝を剪定したりすることで解決できる場合もあるのです。そのため、専門知識のある業者に、解決できるかどうか相談してみましょう。

解決できない場合は、業者に伐採してもらう方法もあります。病気の種類によっては、病原菌が飛沫して、近くの植物にまで伝染するおそれがあるのです。そのため、業者に早めに伐採してもらうと、被害の拡大を未然に防げるでしょう。

業者への相談をお考えなら、ぜひ弊社のサービスをご利用ください。弊社をご利用いただくと、無料で現地調査をおこなう業者を紹介させていただく場合があるのです。「まずは桜の状態を見てほしい」という人もお悩みにも、こたえることができるでしょう。

桜の病気だけでなく、害虫にも注意!

桜が弱る原因のひとつには、害虫も含まれています。害虫は桜の樹液を吸ったり、葉を食べたりして傷付けてしまうのです。そのため桜に付きやすい害虫の種類を知り、早めに予防をしておきましょう。

桜に付きやすい害虫の種類

桜の病気だけでなく、害虫にも注意!

桜に付きやすい害虫には、おもにモンクロシャチホコやマイマイガといったイモムシ型の幼虫が多いです。モンクロシャチホコの幼虫は食欲が旺盛で、大量に発生すると葉を食べつくされるケースもあるのです。モンクロシャチホコは木の下に排せつするので、黒い粒状のフンがあったときには、枝や葉を細かくチェックしてみましょう。

マイマイガも同様に、木の葉を食べてしまいます。とくに、マイマイガは大量に発生しやすいので、被害が大きくなりがちです。また、マイマイガは木や民家のそばに、黄土色の泥のような卵を産みます。そのため、卵を見つけたら繁殖する前に駆除するのがいいでしょう。

また、桜の木にはカイガラムシが付くこともあります。白い甲殻に覆われたカイガラムシは、フンによってこうやく病を誘発するのです。

こうやく病にかかると、木の枝に白や茶色の汚れが付着し、徐々に広がっていきます。汚れた部分の枝は次第に弱っていき、最終的には枯れることもあるので、早めに殺菌剤を塗って治療しましょう。

害虫によっても桜は弱ってしまう

害虫の被害でも、桜は弱ってしまいます。害虫が葉を食べることによって光合成が阻害され、生育不良を起こす危険があるのです。

また、桜にはコスカシバという蜂に似た黒い虫もつきます。コスカシバは幹に穴を開けて産卵することで害を出す虫です。

コスカシバの幼虫が幹を食害するため、傷口から病気が入ったり、ダメージを受けたりして木が弱る危険があります。そのため、害虫を見つけたときは、早めに駆除をすることが大切でしょう。

害虫被害が深刻になる前に、対策・予防を検討しよう

害虫に寄生された木を放っておくと、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。そのため、害虫は発見し次第、早めに駆除しておくといいでしょう。

自力で対応するのが難しそうな場合は、業者に任せるのもおすすめです。いちど業者に任せて作業をしてもらうことで、正しい対処の方法を知り、自力でおこなう際のお手本にできるでしょう。

弊社にご相談いただけますと、お近くの加盟店から業者を手配させていただくため、迅速な対応が可能です。最短で当日のうちに対応できる場合もあるので、「とにかく早く駆除したい」という人も、お気軽にご相談ください。

桜の病気・害虫を未然に防ぐためには

桜はデリケートなので、病気や害虫によってダメージを受ける前に、しっかりと予防をしておくことが大切です。とくに、病害虫は枝数が多く湿った環境を好むので、定期的に剪定をして風通しを改善しましょう。そこで、以下では桜の病気や害虫を予防するための剪定方法についてご紹介します。

適切な時期、方法の剪定は病気・害虫を防ぐ

桜の病気・害虫を未然に防ぐためには

桜の剪定は、おもに11~2月の冬季におこないます。冬の間は桜が落葉しているため、枝ぶりが分かりやすいのです。

剪定をするときは、いらない枝を選び出して、付け根から切り取りましょう。付け根から剪定することで風通しがよくなるのです。おもな剪定対象となる枝は下記になります。

  • 真上や内側へ不自然に伸びた枝
  • 枯れ枝
  • 長く伸びすぎた枝

 

上記の枝は、風通しを悪くするうえに、樹形を乱す原因にもなります。そのため、根元から取り除くことで、樹形を整えることができるでしょう。

剪定をしたら、切り口に癒合剤を塗ってください。剪定した枝は傷口と同じで病原菌が入りやすくなっています。そのため、癒合剤を剪定した枝に塗布することで、傷口をカバーして病原菌が侵入するのを防ぐのです。また、殺菌作用もあるため、病気の予防にもなるでしょう。

雑に剪定、枝を手で折るのはNG

桜の剪定をするとき、必要以上に枝を切るのは避けましょう。剪定は木へのダメージが大きいため、繊細な桜は剪定後に弱る危険があるのです。そのため、剪定をするのは必要最低限にとどめましょう。

また、枝を手で折るのもよくないといわれています。手で折ると、ハサミで切るよりも切り口が複雑になるため、病気に感染しやすくなるのです。

害虫の駆除をおこなう

桜に付く害虫駆除をするときには殺虫剤で駆除するのがいいでしょう。殺虫剤がない場合は、割り箸やピンセットなどを使って捕殺します。

桜に付く害虫には、ドクガやモンシロドクガなど毒針をもつ種類もいるため、殺虫剤やピンセットを使うことで、直接触れてケガをする危険を避けることができます。しかし、大量に発生していて取り切れない場合は、枝ごと伐採して駆除する方法もあります。

桜の剪定・伐採などは業者に任せる

害虫ごと枝を伐採するのが不安な場合は、業者に任せることをおすすめします。技術のある業者に任せた方が、桜にダメージを与えるリスクが少ないのです。

しかし、業者に依頼をする場合の費用が心配になる人もいるでしょう。そこで、以下では木の伐採にかかる業者の費用相場についてまとめてみました。費用相場を知ることで、適正価格で依頼できる業者を見つけるポイントになるでしょう。

  • 1~1.5メートル未満:約3,000円~5,000円前後
  • 1.5~3メートル未満:約10,000円~15,000円前後
  • 3~4メートル以上:約20,000円~30,000円前後

 

費用は業者によって変動しますが、5メートル以上の場合は応相談になることもあります。そのため、桜が十分に育っている場合は、事前に業者へ相談しておくといいでしょう。

また、いい業者を見つけるには、相見積りをすることも重要です。複数の見積りを取ることによって、安く依頼できる業者や、作業内容が明確な業者などを把握できるでしょう。

弊社では相見積りにも対応した業者を、ご紹介させていただく場合もあります。そのため、お客様の目的に合った業者を見つけられるでしょう。弊社は24時間無料でお電話を受け付けているので、ぜひお気軽にご相談くいださい。

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