目的別・人気の庭木の種類をご紹介!選ぶときに大切なポイントも
庭木は、種類によって葉や枝の見た目、成長の仕方や気温や病害虫の耐性などが異なります。それにより、観賞用や室内の目隠しに向いているもの、管理が楽なものとさまざまです。しかし、そんな多種多様の庭木の中からどれを選べばよいか、迷ってしまうことでしょう。
そういった問題を手助けするために、この記事では庭木選びで注目するべきポイントや観賞用や目隠し用といった、目的別のおすすめの品種について紹介しています。品種を紹介するときは、それぞれの庭木の特徴なども載せていますので、より満足のいく庭木選びができるのではないでしょうか。
目次
庭木の種類を選ぶ際に大切なポイント
庭木の種類によって、見た目や育ち方などが異なります。その違いを知っておくと、目的に合った種類が選べ、実際に育てると満足のいく庭木になりやすいです。この項目では、庭木選びに重要な、常緑樹と落葉樹の違いや植える場所の環境、管理のしやすさや季節感の楽しみについて紹介していきます。
樹木のタイプ
庭木の種類としては、1年中葉をつけ続ける常緑樹と、冬になると葉がほとんど枯れ落ちる落葉樹があります。
常緑樹では年中緑色の葉を楽しめますが、1年をとおして景観の変化はあまりないため、季節感は薄くなるでしょう。
いっぽうで、落葉樹は季節ごとに変わる姿を楽しむことができますが、落葉時に大量の落ち葉が地面に積もるため、掃除の手間がかかります。
植える場所の環境
植える場所の日当たりや、木の高さがどれぐらいなら問題がないかどうかも重要です。庭木には、日当たりがよすぎると葉が変色する品種や、日陰だと生育がうまくいかない品種があります。そのため健康的に育てるには、植える場所が1日にどれだけ日差しが当たるか考慮して日照時間に適した庭木を選ぶとよいでしょう。
また、植えた木が高くなりすぎて、家の屋根や電線などにぶつからないように気をつけましょう。庭木が伸びすぎると日光を遮ることもありますので、近隣の家を日陰で覆わないように配慮することも大事です。さらに塀から近い場所に庭木を植えると、葉が隣の敷地や道路に落ちてしまう場合があるため、植える場所を決めることは非常に重要といえるでしょう。
管理のしやすさ
とくに庭木を育てるのに慣れていない方は、管理に手間がかかるかどうかも着目しておきたいです。健康的に庭木を育てようとすると、成長が早い品種は枝を短くする剪定を頻繁におこなう必要が出てきます。また害虫に弱い品種は、病気の対策や駆除に力を入れることが重要となるでしょう。
これらの品種は、木の状況に合わせて管理をおこなうものが多いのです。はじめて木を植える方にとっては、育てる楽しさよりも管理の手間がわずらわしくなってしまうかもしれません。そのため、慣れていない場合は、管理に手間がかからない品種がおすすめだといえます。
ここまでは、庭木選びで注目したいポイントについてお話しました。次の章からは、庭木の目的別に人気の種類をご紹介していきます。
季節感の楽しみ
1年の間で、どういった楽しみ方ができるかどうかも、庭木を育てる目的では大切なことです。庭木の種類によって花の形やにおい、咲く時期などが変わりますし、果実を食べて楽しむことができるものもあります。
また、秋に紅葉する庭木などもあるので、満足がいく庭木をもちたい方は、目的に合った楽しみ方ができる品種を選ぶとよいでしょう。
人気の庭木の種類:シンボルツリーとして
シンボルツリーとは、通行人や訪問客などから見てすぐに目に入る庭木で、家やお店などの建物を印象づけるものとなっています。シンボルツリーに利用できる木はたくさんありますが、庭木の種類によって見た目や管理方法などに特徴があるのです。
ここでは、シンボルツリーとして人気の高い、「オリーブ」「ジューンベリー」「カツラ」「フェイジョア」について紹介します。
オリーブ
料理油のオリーブオイルでよく使われるオリーブは、庭木としても人気の高い常緑樹です。細くスッキリとした幹や枝から丸みをおびた葉が生えており、美しい見た目となっています。また乾燥や害虫、直射日光に強い特徴があるため、日当たりのよい場所なら育てやすい庭木です。
ジューンベリー
季節を感じつつ、甘い実を収穫して楽しみたい方にはジューンベリーがおすすめです。4~5月ごろは白い花が咲いて、6月からは赤い果実がなりはじめ、12~2月になると葉が抜け落ちるという季節感を楽しむことができます。また、果実はそのまま食べたり、ジャムを作ったりできるので、ひとつの木を植えるだけでさまざまな楽しみが増えるのです。
カツラ
少し見た目の変わった庭木が欲しい方には、ハート型の葉がつくカツラがよいかもしれません。秋になると紅葉する様子も楽しめる木なので、シンボルツリーとしては印象強いものといえるでしょう。また、暑さや寒さなどにも強いため、広い敷地があれば比較的育てやすい部類となっています。
フェイジョア
広いスペースを確保できない場合は、フェイジョアという常緑樹が適任です。表は緑で裏は白っぽくなっている葉が特徴的であり、5~6月ごろには白色と赤色で組み合わされた鮮やかな花が咲くようになります。剪定すれば、木の高さは2mほどでおさえられますし、横にはそれほど伸びないため、小さい敷地でも育てることができるのです。
人気の庭木の種類:目隠しや生垣として
庭に数本だけ育てて人に見せるよりは、家の中を隠す目隠しや生垣として庭木を育てたいと考えている方もいるでしょう。そんな方のために、目隠しや生垣として人気ある庭木の種類を4つ紹介します。お話しするのは、「シルバープリペット」「レッドロビン」「アラカシ」「サザンカ」についてです。
シルバープリペット
庭木を育てるのに慣れていない方にもおすすめなのは、シルバープリペットです。暑さと寒さの両方に耐性があり、根づいた後の水やりは雨でまかなえることができる上に、病害虫にも強いので、手入れの手間がほとんどかかりません。また、白い花を咲かせることから、目隠しだけでなく観賞用の庭木としても楽しむことができるでしょう。
レッドロビン
目隠しもしつつ、印象に残るような庭木を植えたい場合は、赤く生い茂るレッドロビンはいかがでしょうか。葉を刈りこむとどの時期でも赤い芽を出す特徴があるため、定期的に剪定をおこなえば、全体が赤色の美しい生垣をもつことができます。日当たりがよい場所を好むことや寒さに弱いなどの制限はありますが、ほかにはない生垣だといえるでしょう。
アラカシ
とにかく家の中を見えづらくしたい場合は、周りを広く覆うことができるアラカシがおすすめです。和風の家で育てられていることが多く、庭木であるものの、とても密な葉で生い茂ることから、人の目や日中の暑さを遮ることができます。病害虫に強く、剪定は年に1回ほど上部を刈りこむぐらいでよいので、管理に比較的手間がかからないのも魅力的です。
サザンカ
最後にレッドロビンほど派手でなく、アラカシほど地味でない生垣でおすすめは、赤色や白色の花がまばらに咲くサザンカです。サザンカにはさまざまな種類があり、それによって咲く花の色や時期が異なります。種類が数あるサザンカは生垣として定番でありながら、美しさや個性を出すことも可能になるのです。
庭木の管理が大変なときは
庭木を1年中健康的に育てようとすると、たとえ病害虫や気温に強い品種でも管理が大変なことがあります。剪定が年に1回であっても、適切な方法で手入れをおこない、時間をかけないといけません。また、万が一病気にかかったときには、すぐに対処できないと全体を枯らしてしまうおそれもあります。
しかし、こういった問題は、業者に任せれば解決することができます。頻繁に手入れがいらない庭木なら、業者に一度手入れをしてもらうだけで1年間は問題がないことがあるのです。また、伸びすぎてしまった枝の調整や、病気にかかったときの対処などもすぐにおこなってくれます。
とくに弊社では、24時間いつでも困ったとときに、業者の相談をすることができます。さらに、全国各地で対応していますので、「この地域でも業者に依頼できるのかな……」と不安にならずに、一度お電話をいただければ幸いです。
まとめ
庭木には種類があり、常緑樹と落葉樹、日当たりの好みや木の高さなどが異なります。また、管理のしやすさや、季節ごとに変化があるかどうかなどについても変わるため、植える種類はこういった特徴を理解して、目的にあったものを選びましょう。
見た目を印象づけるシンボルツリーとしては、スッキリとした見た目のオリーブ、季節感と果実を楽しめるジューンベリーなどがあります。また、ハート形の葉がつくカツラや、狭いスペースでも育てられるフェイジョアなどが人気の高い庭木です。
また目隠し用や生垣用としては、管理が比較的お手軽なシルバープリペット、赤く生い茂るレッドロビンなどが人気です。また、目隠し効果の高いアラカシや種類によって花の特徴が変わるサザンカなどもおすすめです。
ただ、これらの庭木を育てていると、葉や枝が伸びすぎたり、病気にかかってしまったりなどの問題が起こることがあります。そんなときは、実際に現地で対処法を考え、手入れを任せることができる業者に頼むのがおすすめです。弊社では、無料で見積りをおこなうこともできますので、気になった方は試しに使ってみてはいかがでしょうか。
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