支障木の放置は厳禁!伐採が必要とされる危険な状態について解説

支障木の放置は厳禁!伐採が必要とされる危険な状態について解説

皆さんは、日常生活の中で倒れた木を見たことはありますか?この倒れた木は「支障木」と呼ばれています。あまり、聞きなれない言葉かと思いますが、支障木は放置しておくと危険なことが多くあるのです。

なかには、存在は知っているけれど、伐採の仕方が分からない方も多くいるでしょう。今回このコラムでは支障木についての見極め方など、さまざまな事柄をまとめてご紹介していきます。

支障木ってなんのこと?

「そもそも、支障木ってなに?」と疑問に感じている方もいるかと思いますので、最初に支障木についての解説から始めていきます。支障木ができてしまう原因と、支障木が及ぼす危険性についても同時に知っていきましょう。

◆なぜ支障木ができるのか?

皆さんが倒れた木を目撃するときはだいたい台風の後や、大雨のあとなどが多いかと思います。できてしまう原因は台風や大雨、暴風などの自然災害によるものが多くあります。

なかには交通事故などでの倒木や、山などでの雪崩に巻きこまれての倒木など、さまざまな要因で支障木ができてしまいます。突発的に起こる可能性もあるので、注意しましょう。

◆支障木が及ぼす危険性

自然災害や交通事故に雪崩など、さまざまな原因で支障木ができてしまうことが分かりました。そしてこの支障木が及ぼす危険は、意外にも私たちの身近に起こりえる事柄なのです。

木の枝が垂れ下がれば車に乗っている方や歩行者の方、自転車に乗っている方の視界が妨げられ、交通事故につながるおそれが出てきます。近隣で「支障木」があれば、小さなお子様が遊んでいる最中に怪我をしてしまう、なんてことも考えられます。

伐採が必要とされる支障木はどう見極める?

伐採が必要とされる支障木はどう見極める?

私たちの生活に危険をもたらしてしまう支障木は、伐採することが効果的です。しかし、「支障木って、どう判断すればいいの?」と多くの人が疑問に思うことでしょう。この章では、支障木の見極め方について焦点を定め、見極めるポイントを覚えていきましょう。

◆「建築限界」をチェック!

「建築限界」とは、道路法第30条及び道路構造令第12条に定められています。車道は、上空4.5メートル・歩道は上空2.5メートル以内に障害となるものを置いてはならないと決められています。

これらを確認することによって支障木なのか、そうではないのかをチェックできます。標識や信号機などは、この法に乗っ取って規定の範囲外の高さに設置されているのです。

支障木の伐採はその土地の所有者がおこなう

支障木の伐採は、その土地の保有者がおこなわなければなりません。しかし、なかには伐採をしない所有者の方も存在します。そのようなときには、定められている民法を確認して、所有者に伐採を促してみましょう。

民法の規定によって、支障木がある場合は切除させることができるのです。しかし、「させる」ことができるのであって「強制」でないことをしっかりと覚えておきましょう。切除する・しないは、その土地の所有者のモラル次第です。

けれど、お願いしても切除してくれない!なんてこともあるでしょう。このときに勝手に切除をおこなってはいけません。場合によっては罪に問われてしまうこともあるのです。

しかし、危険がある支障木をそのままにしてもらっては生活に影響が出ることもあるでしょう。そんなときのために、下記に3つの対処法を記載しましたので参考にしてみてください。

1.話し合い

当事者同士で直接話し合いましょう。関係が悪くなるおそれがあるので、慎重に話を進める必要があります。お互いに無理のない範囲で妥協することも、心がけるとよいでしょう。支障木が原因になってトラブルになるのは避けたいところです。

2.市役所や警察に相談

個人で対応してもらえない際には、市役所や警察に相談を。とはいえ、この手段は話し合いでも事態が進展しない場面においてのみ、検討したほうがよいかもしれません。状況によっては取り扱ってもらえないケースもあるので注意しましょう。

3.裁判

話し合いを重ねて、市役所や警察にも相談をして、それでも伐採されなかった。裁判はそんなときの最終手段です。しかし、この手段は関係が悪くなるおそれが非常に高いです。慎重に考えてから行動に移すようにしてください。

伐採の要請は難しく関係が悪くなるおそれが高いです。市役所などの公的機関に相談すると適切な対処をしてくれるので安心できます。

支障木を伐採する際に気を付けてほしいこと

支障木を伐採する際に気を付けてほしいこと

支障木を伐採するにあたって、気を付けたいことは周りに迷惑をかけないことでしょう。しかし、伐採作業はとても難しいものです。この章では、支障木を伐採するときに気を付けたいポイントをご紹介していきます。

◆通行に支障がないよう安全確保する

いくら敷地内といっても、伐採した枝があらぬ方向に飛んでしまうこともありえます。伐採作業をおこなうときは人通りが少ない時間帯を選んだり、機材などが歩行者側に出ないよう十分に作業スペースを確保したりすることが重要です。

作業中にケガなどをしないように作業用手袋や、ヘルメットなどを被りましょう。ケガを防ぐために伐採をしているのに、作業中にケガをしてしまっては本末転倒です。歩行者にも気を付けながら、自分がケガをしないためにも慎重に作業をおこないましょう。

◆電線が近くにある場合、電力会社に立ち会ってもらう

近くに電線がある場合は、電力会社に立ち会ってもらいましょう。施工中に、問題が発生したときは電力会社の方に対処してもらえるので、安心して作業がおこなえます。

もし、電力会社に立ち会いをしてもらってない際に問題がおこった!そんなときは、自分でどうにかせずに、落ち着いて電力会社に連絡をしましょう。

素人が下手に手を出してしまっては、さらに大ごとになってしまうおそれがあるためです。自分の身を守るためにも、連絡をして来てもらうようにしてください。

自力で伐採するのが困難な場合は業者依頼を

伐採作業はとても気を使う作業です。自分ではできない、時間がない、といった方は伐採のプロである業者に依頼を出すことをオススメします。プロであれば、周囲の配慮も怠ることはないので安心できるでしょう。

しかし、業者といってもさまざまあります。どこを、選べばいいのか分からないといった方も多いはず。どうせ費用を払うのであれば、納得のいく業者に依頼をしたいところですよね。そこでここでは業者の見極めかたをご紹介します。

まずは料金比較サイトなどで費用の相場を調べましょう。気になる業者が見つかれば、その会社のホームページを見たり、口コミの確認をしたりすることによってどのような業者か判断がつくでしょう。金額が不安であれば見積りを取ってみるのもひとつの手です。

まとめ

支障木ができる原因や、危険性に支障木の判断の仕方などさまざまな事柄について触れてきました。放置してしまうと事故やケガにつながってしまいますので、支障木の伐採は重要になってきます。

伐採をする際には周囲への注意は怠らず、ケガなどに気を付けて作業を進めましょう。近くに電線があれば、必ず電力会社に立ち会ってもらうようにしてください。立ち会いがなく問題が発生してしまったら、自分で対処せず電力会社に連絡するようにしましょう。

自分で伐採ができない方や、時間がない方は業者に依頼を出してみるのも検討してみるのがよいでしょう。自分ではできないような難しい作業も、安心して任せることができますよ。

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