伐採のコツまとめ。木の伐採や抜根をDIYする方法!準備と手順は?
あなたはご自宅の庭木の伐採、きちんと行っていますか?木の切り株がほったらかしになっていたら、それは注意信号。庭木は切り株のままでも、常に成長をし続けています。そのため、ただ伐採するだけでなく、切り株を伐根することも重要なのです。
この記事に目を止められた方は、おそらく木の伐採や伐根について、普段から気になっていらっしゃった方でしょう。庭木の伐採・伐根は、やろうと思ったときが吉日です。思いついたときに始めなければ、長い間そのままにしてしまいがちです。
今回はそのような方に向けて、庭木の伐採や伐根について詳しくまとめてみました。庭木の伐採・伐根方法や費用に関しても触れています。そろそろ庭木の伐採や伐根をしなければ、とお考えの方は、ぜひご覧ください。
目次
庭木の伐採や伐根の必要性とメリット
伐採は庭木を美しく保つのに、必要不可欠です。庭全体としても、伐採を行ったほうが見ためのバランスよくなります。また庭木に枝が生い茂ってしまうと、害虫がつきやすくなったり、木自身の病気のもとになってしまいます。
切り株は意外と放置してしまう方が多いのですが、伐根することも重要です。伐根をしておけば、シロアリやハチなどの害虫発生を防ぐメリットもあります。
害虫は枯れ木などの中で、冬を越します。そのため害虫の冬眠を許してしまうと、建物に棲みつくリスクを高めることにもなりかねません。面倒だからいいやと伐採や伐根を怠ると、ケガや害虫被害のリスクが大きくなるため、先送りにせずにやっておくべきです。
【木の伐採】DIYに挑戦!その方法と手順は
木の伐採をDIYすることも可能です。こちらでは、木の伐採の方法と手順をまとめてみました。
◇伐採DIYに必要な道具と装備
伐採を行うには、きちんと入念な準備をすることが必要です。まずは、伐採DIYに必要な道具と装備をご紹介しましょう。
・電動のこぎり
伐採に不可欠な道具です。使いかたを誤ると、思わぬケガをすることもあります。扱いかたには慎重になりましょう。インターネットなどで、数千円から数万円で購入できます。
・防護服
電動のこぎりでケガをする危険から、身体を防護するために着用します。
・防護メガネ
木を伐採するときには、木くずが素早い速さであちこちに舞い散るため、目に刺さる危険があります。防護メガネなどなくても大丈夫と思っている方は、注意しましょう。防護メガネは、いざというときにあなたの角膜を守ってくれます。
・ヘルメット
木の伐採は高所に上って作業をするので、必ずヘルメットが必要です。不可抗力が働き、万が一落下しないとも限りません。もしもに備えて、万全を期して臨みましょう。
・手のこぎり
電動のこぎりでは上手く伐採できない細かい部分には、手のこぎりを使います。
・ロープ、くさび、滑車、スリリングベルト
これらの道具は、木を一定方向に倒すときに必要になります。ロープは長めのものを用意しておくと安心です。
◇自分で木を伐採する方法
では早速、木を伐採する方法をご紹介していきましょう。
1.木を切り倒す方向を、あらかじめ決めておく
あらかじめ木を切り倒す方向を決めておかないと、人や建物がある方向に謝って倒れる可能性もあります。事故や被害を起こさないためにも、木が倒れていく方向を想定しておきましょう。
2.電動のこぎりで木を伐採していく
木を伐採していくときは、ご自身の肩の高さ辺りまでいったん伐採し、そのあとで根本からやや上の辺りを伐採すると、後でスムーズに処理できます。まず木を倒す方向に【受け口】という垂直に切込みを入れ、そのあと反対方向から【追い口】と呼ばれる水平な切り込みを入れていきます。
3.木を切った後は、可燃ごみとして処分します。
以上のような方法で、木を伐採していきます。慣れないと危険を伴いますので、くれぐれも入念に準備をして、安全に気を付けて作業を行うことが大切です。
伐根DIYのポイントと手順
木の切り株は地上から見ていると小さく見えますが、根は深く張っているので作業はなかなか難しいものです。伐根は意外と手間のかかる作業であるため、伐根をしたことのある方はあまりいらっしゃらないかもしれません。しかし、ご自分で伐根DIYをすることも、不可能ではありません。こちらでは、切り株の伐根のDIYの方法をご紹介します。
◇伐根DIYに必要な道具と装備
まずは、伐根DIYに必要な道具と装備をご紹介します。伐根には電動のこぎりこそ要りませんが、準備をきちんとしておくことで伐根がしやすくなります。
・軍手
手を保護するために、軍手をしましょう。
・シャベルやスコップ
大きめのシャベルやスコップを用意し、手で掘っていきます。
・手のこぎり
根は太く長く伸びていることが多いです。そのため、根を切る手のこぎりがあると作業がしやすくなります。
・除草剤
根の生命力は強いので、除草剤で根を枯らしてから伐根します。
◇自分で伐根する方法
ではいよいよ、ご自分で切り株を伐根する方法をご紹介していきます。
1.除草剤を塗っておく
木の本体を伐採しても、根が枯れないと伐根が困難になります。そのため除草剤を伐根の数日前に、切り株に塗っておきます。こうすることで根まで枯らすことができ、伐根がしやすくなるのです。
2.シャベルやスコップで掘る
根の周辺の土をシャベルやスコップを使って、木の全方向から掘っていきます。もし可能ならば高圧洗浄機を使うと、根についている土を取り除くことができるので、労力を減らすことができます。
3.手のこぎりで根を切る
根が見えてきたら、手のこぎりで切ります。こうしておくことで、最終的に根を抜くとき軽くなり、より伐根がしやすくなります。
4.最後に根を抜きます
根の周囲を掘っていき、根がぐらぐらして抜けそうな気配がしてきたら、抜きます。このとき、根に体を引っ張られたり、根で手などを切らないように、十分安全に気をつけながら抜きましょう。
伐採や伐根ってどこまで自分でできるの?
費用を押さえたいので自分でやりたい、という方もいらっしゃるでしょう。しかし、木の伐採や伐根作業に慣れていない方だと、ケガの危険もあるので注意が必要です。それでは伐採や伐根は、どこまでDIY可能なものなのでしょうか。
◇伐採、伐根DIYの限界ライン
高い木を伐採するには、高所での作業が必要となるため、より危険も高くなります。そのため、ご自分でDIYが可能なラインというのは、3メートル前後の木までが目安です。
高さのある木は重量もあるので、より処理に手間がかかるといえます。例え切ることができても、個人でゴミを出すのにはなかなか労力がかかります。そのため、木の伐採、伐根の作業が初めてという方や不安がある方は、プロに依頼したほうが安心といえるでしょう。
また森林を所有している方が森林の木を伐採する時は、市町村長への届出が必要です。これは森林法で定められていますので、きちんと届出をしておきましょう。
伐採・伐根のプロがやってくれること
伐採・伐根のプロに依頼すると、どのような作業をしてくれるのでしょうか。
◇大木の伐採だけでなく敷地全体のお手入れをしてくれる
プロに頼むと、あらゆる庭木の剪定や伐採・伐根、植え替え、生垣の刈込、草刈り、芝刈り、雑草予防の相談といった、庭のメンテナンスに関わるあらゆることをやってくれます。個人ではなかなか手間のかかるのが、庭木の手入れです。
◇大変な伐採後処理も任せられて楽!
伐採業者を利用すれば、アフターケアも任せられます。草や木、土などの処理は量が多くて大変ですから、プロにお任せしたいところです。しかし、せっかく作業してもらっても、後から思いがけないトラブルに見舞われることも。
きちんとしたアフターケアのある業者なら、作業後の相談にも対応してくれるため安心して依頼することができます。24時間対応の業者を選べばいつでも相談できるので、とても便利です。
木の伐採や伐根にかかる費用はどれくらい?
伐採や伐根をプロに依頼した場合の、費用はどれくらいなのでしょうか。
◇伐採と伐根の費用について
伐採なら根は抜かないため、伐採費用のみで済みます。しかし伐根まで行うとなると、伐採してからの作業となります。そのため、伐採と伐根両方の費用がかかることを覚えておきましょう。伐採にかかる費用は大きく分けると、作業費と処分費です。
作業費には、伐採にかかる機械の費用や人件費が含まれます。伐採した木は、そのままの大きい状態では捨てられませんから、細かく切って処分場に移動する必要があります。処分費とは、木を捨てるときにかかる費用のことです。
伐採にかかる費用は、業者やその現場の状況などによっても変わってくるようです。一般には、数千円~数万円が相場となっています。
伐根に関しても、個々の状況によって費用は変わってくるものです。そのため、現地で必ず見積もりを取ってもらいましょう。その際、追加料金がかかるかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
◇伐採も伐根も安くする方法がある!
よくあるのが、木そのものが不要であるのに伐採のみで済まし、伐根をしないで根を放置してしまうケースです。木は根だけでも、生きています。伐根をおろそかにしてしまうと、根の成長を放置してしまうことになりかねません。
いよいよ伐根を考えた時は根の成長が進んでいて、伐根費用が余計にかかってしまうこともあるのです。伐採を考えた時と同時に伐根もしておけば、費用を抑えることができます。
より安い業者を探すには、インターネットの比較サイトで複数の業者から相見積もりをしてもらいましょう。気に入った一社だけだと、相場観が養えません。そのため、必ず複数の業者から相見積もりを取り、その中から一社に絞るようにしましょう。
◇よい伐採業者を見つけるコツ
費用が安いのに越したことはありませんが、よりよいサービスが受けられなければ意味がありません。きちんとした業者を選ぶには、初めから追加料金のかからないところを選ぶようにすることも大切です。
不明な点や不安を感じることがあったら、ためらわずにすぐ担当者に聞いてみましょう。それできちんとした返事が返ってこなければ、依頼の対象から外せばよいだけです。複数の業者の担当者と話をしてみて、一番信用できそうな業者に依頼しましょう。
まとめ
庭木の伐採や伐根は、手間のかかるものです。いざやろうと思わないと、ずるずる放っておきがちなもの。今回の記事では、伐採や伐根するメリットやその方法などについてお伝えしてきました。もしあなたがご自分でDIYなさるときには、十分安全に留意して作業をしましょう。
木の伐採は高所での作業となるため、不安な方もいらっしゃるでしょう。伐採作業は、安全に行うことが一番です。安全面で不安だという方は、無理せずに業者に頼んでみるのをおすすめします。
業者に頼むときは、必ず複数の業者から見積もりを取ってもらいましょう。追加料金がかからないか、事前に確認することも大切です。あなたが伐採・伐根を無事に終えられることを願っています。
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