まきの木の伐採・剪定|ほかの庭木とは違った難しさがあるので要注意
まきの木の伐採や剪定をする際は、業者に依頼することをおすすめします。なぜなら、まきの木は樹高が屋根よりも高く成長する樹木で、自分でおこなうと落下や、倒木による事故につながる危険性がとても高いからです。
この記事では、まきの木の伐採を業者に任せるメリットと、自分で伐採をする危険性を解説しています。ほかにもまきの木を伐採せず、手入れができる剪定についても紹介してきます。伐採と剪定について知って、手入れ方法の参考にしていただければ幸いです。
目次
まきの木の伐採は業者依頼がオススメ
まきの木は樹高が高くなる種類が多いです。種類によっては、樹高が約20mにまで成長することがあります。そのため、自分で伐採するのはとても危険です。樹高が高くなった大木を伐採する際は、業者に依頼をするようにしましょう。
ここでは、大木を放置した場合の危険性と、伐採の基本的な手順について紹介していきます。
大木の伐採は危険!とはいえ伸び放題で放置するのも危険…
まきの木は、先ほど軽く紹介したとおり樹高が20mほどまで成長する大木です。自分で大木を伐採すると、ふたつの危険性があります。
危険1:周辺住民への被害
ひとつめは、周辺住民への被害です。樹高が1~2mほどの低木の場合、周辺に人やものがないか確認しておくことで、伐採による周りへの被害は避けることができます。
しかし、樹高の高い大木は、伐採をする際に落ちる枝葉によってケガをするおそれが高いです。さらに、地面に植わっている立木は水分を含んでおり、乾燥していないため重量がとてもあります。そのため、誤った方向に倒れたことで下敷きになって大けがをするおそれがあり、大変危険なのです。
危険2:建物への被害
ふたつめは、周辺にある建物や電柱への被害です。大木は幹が太く、枝が長く伸びていることが多いため、伐採をする際に周辺に建物などに接触してしまうおそれがあります。枝などによって、近隣の住宅に傷をつけてしまったり、損傷させてしまったりする可能性があるため、大木の伐採は業者に任せるのが賢明です。
とはいえ、放置するのも危険です。手入れをしないでいると枝や根が広範囲に伸びてしまい、隣の敷地内に侵入する可能性があるのです。敷地内を超えてしまうと、近隣トラブルが生じる原因にもなるので、手入れが困難な樹木は放置せず伐採をしたほうがよいでしょう。
伐採の手順はこんな感じ
大木となったまきの木を伐採する場合、どういった手順で依頼をして作業に取り掛かるのか気になる方もいるかと思います。ここでは自分で伐採をした場合の手順について紹介していきます。大木の伐採は不可能ではありませんが、危険をともなうおそれが高いので、危険だと感じた際は無理せず業者に依頼しましょう。
〇作業前に準備するもの- チェーンソー
- ノコギリ
- ロープ
- 脚立
1.切り倒す向きを決める
まずは切り倒す方向を決めてから作業に取り掛かります。立木の伐採は木の下敷きになったり周囲の建物などに接触したりするリスクをともないます。切り倒す向きは人や建物のない、ひらけた場所にしましょう。
2.受け口・追い口を作る
倒す向きを決めたら、「受け口・追い口」といった切り込みを入れます。切り込みの位置がずれると、想定外の方向に木が倒れてくることがあるので、正確に切り込みを入れられるよう、切る位置に印をつけるとよいでしょう。
受け口とは、幹が倒れる方向に入れる切れ込みのことを指します。まず水平に切り込みを入れつつ、横から見てだいたい45度上に向かって口を開けているような形で、幹の4分の1程度まで切り込みをいれるのがコツです。
追い口は、受け口と反対側に入れる切れ込みのことを指しており、こちらは地面に対して水平に、幹の3分の2程度まで切り込みを入れます。ただし、受け口と追い口を入れる際は、切り込みがつながらないように注意しましょう。上手に切るためには、受け口よりも高い位置に追い口を入れるのがポイントです。
3.幹を倒す
幹に切り込みが入ると、次第に幹が倒れていきます。場合によっては倒れないこともあるので、そういった際は手で押してみましょう。倒れ始めたら、すぐに木から離れるようにしましょう。
伐採とあわせて抜根する必要もある
伐採をしたあとは、根の処分(抜根)をすることをおすすめします。伐採後の根(切り株)は処分しなくても次第に枯れていくだろうと考える方もいるかと思います。しかし、伐採後の根は地中に植わっているため、新たに芽を出して成長していくことがあるのです。
さらにシロアリやスズメバチが切り株に発生してしまうおそれもあります。場合によっては、切り株に発生したシロアリが住宅のほうへ移り住んでしまうおそれもあり、そうなると建物に大きな被害が出てしまいます。そうならないためにも、伐採後には抜根が必要なのです。
伐採や伐根を依頼したらいくらかかる?
ここからは実際に業者へ依頼した際にかかる費用についてみていきます。樹木の伐採にかかる費用は、樹高の高さ・抜根は幹の太さによって変動します。また、伐採と伐根は同時に依頼したほうが安く済むことが多いでしょう。
〇伐採にかかる費用(1本あたり)低木(0~3m未満)
約3,000~6,000円
中木(3~5m未満)
約10,000~20,000円
高木(5m以上)
約20,000~30,000円
細めの場合(直径5~15cm程度)
約3,000~6,000円
太めの場合(直径20cm以上)
約10,000~25,000円
まきの木を伐採しようか検討する際は、ぜひ弊社が運営している「伐採お助け隊」にお問い合わせください。作業にかかる費用を事前に無料で見積りいたします。作業後に追加料金が発生することはありませんのでご安心ください。
また、お客様が満足できるような仕上がりを追及し、早急な対応に努めております。伐採をしようか悩んでいる方は、一度弊社に相談してみてはいかがでしょうか。
伐採せず剪定する?時期や方法を解説
「まきの木が成長し過ぎてしまい、手入れが大変。でも伐採はちょっと……」「ずっと育ててきたので、思い入れがある・大切に育てたい」こういった理由で伐採はなるべく避けたいとお悩みの方はいませんか?
伐採をしなくても、剪定をすることでまきの木の大きさを保つことも可能です。ここからは剪定をする枝の見分け方や、剪定をするのに適した時期について紹介していきます。
まきの木は剪定も業者依頼がオススメ
樹高の高いまきの木を剪定する際も、伐採と同様に業者に任せるのがおすすめです。まきの木は針葉樹のため、葉が細長くなっています。そのため、剪定の仕方を間違えると葉がスカスカになってしまい、見栄えが悪くなってしまうおそれがあるのです。
また、樹高が高いと作業中に落下をし、ケガをすることも考えられます。ケガを未然に防ぐためにも、樹高のある樹木を剪定する際は業者に任せたほうがよいでしょう。
剪定後は、切り落とした葉を掃除する必要があるため、ある程度の体力と時間が必要となります。業者に剪定を依頼することで、こういったケガの発生や体力の消耗をなくすことができるメリットがあるのです。
伸びた枝の剪定は大変!剪定の適期はいつ?
まきの木の剪定を業者に任せる場合、どのタイミングで依頼したらよいのか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。剪定をする時期は、5月または9~10月ごろが最適です。まきの木は寒さに弱いので、気温が低下し始める10月以降は控えるようにしましょう。
成長し過ぎた樹木には、剪定をしたほうがいい枝がいくつかあります。不要枝のよく生えやすいのが、「徒長枝」と呼ばれる枝です。徒長枝とは、上に向かって伸びている枝を指しています。
ほかにも「からみ枝」といった枝もあります。からみ枝は近くの枝に接触したり、重なるように伸びていったりする枝のことです。これらの枝を放置していると、元気な枝に栄養が行き届かず弱ってしまったり、枝が不自然に伸びてしまったりと、成長に悪影響を及ぼしてしまいます。
手入れがされず、枝が伸びきっている樹木ではこれらの枝が多くなっている場合があるので、業者に剪定を依頼したほうが効率よく手入れをすることができるのです。
剪定を依頼したらいくらかかる?
業者に伐採と抜根、剪定を依頼しようか考える際に、費用の面で比較をしたらどちらがお得なのか、気になる方もいるかと思います。伐採にかかる費用については、すでに1章で紹介しました。なので、ここでは剪定を依頼した際にかかる費用についてみていきたいと思います。伐採と剪定で迷っている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
〇剪定にかかる費用低木(0~3m未満)
約3,000~5,000円
中木(3~5m未満)
約6,000~8,000円
高木(5m以上)
約15,000~20,000円
伐採お助け隊は、伐採のほかに剪定にも対応することが可能ですので、伐採と剪定どちらにしようか悩んでいる方はぜひ一度相談をしてみてはいかがでしょうか。剪定は1本から受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
まきの木を大切に育てていきたい方へ
まきの木は正しい手入れをすることで、元気に育てていくことができます。ここからは、日ごろの手入れと気をつけて欲しい病害虫についてみていきます。
基本のお手入れ
まきの木を元気に育てるには、水やりの頻度と肥料が大切です。植え付けから2年間は、土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。植え付けてから2年以上経っていれば、自然に降る雨から得られる水分で十分育ちます。
肥料は1~2月ごろに与えるのがおすすめです。緩効性肥料や、有機肥料を株元にまいておくと寒い冬を越して、春に新しく芽をつけるための栄養を与えることができます。
気をつけるべき病害虫
まきの木を育てるにあたって、いくつか気をつけて欲しい病害虫があります。注意する病気として「ぺスタロチア病」と「すす病」があげられます。どちらも葉を枯らしてしまう病気なのが特徴です。
ぺスタロチア病は、枝や葉にできた小さな傷や、剪定後の切り口から発症しやすい病気です。剪定後に切り口に癒合剤を塗ることで、病気の発生を防ぐことができます。
すす病は、葉の表面に黒っぽいすすのようなカビが生じる病気のことです。すす病はカイガラムシやマキシンハアブラムシといった害虫の糞によって発生し、カビが葉を覆うことで光合成ができなくなり枯れていきます。これらの害虫は湿った環境を好むため、枝や葉が密生しないように剪定をすることで防ぐことができます。
「まきの木の樹高が高くなってきた」、「自分で剪定するのは不安、自信がない」といった際は業者に剪定を任せましょう。しかし、あまりにも成長し過ぎてしまい、手入れが困難になってしまった場合は伐採することも検討しましょう。弊社では剪定や伐採についての相談に無料で対応しております。お気軽にお問い合わせください。
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