特殊伐採が必要になるのはどんなとき?気になる費用もお教えします!
伐採と聞くと木を切り倒すことを思い浮かべるでしょう。しかし、切り倒す方法で伐採できない木は「特殊伐採」という方法をおこないます。特殊伐採は、木を切り倒さない伐採のことです。木の上に人が登り、徐々に切り落としていく方法や、木が地面に倒れないようにクレーンで吊って伐採する方法などがあります。
特殊伐採は素人が自力でおこなえる作業ではありません。危険な場所での伐採作業になることが多いからです。また、特殊伐採をするには専門的な知識や技術が求められます。
ここでは、特殊伐採がどのようなときに必要になるのか、業者に依頼するときにかかる費用などについてご紹介していきます。
目次
「特殊伐採」はこんなケースに必須の作業!
切り倒さない伐採とは、いったいどのようなときにおこなわれるのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。そこで、特殊伐採がおこなわれるケースについて詳しくみていきましょう。
近くに建物がある
自宅の庭木を伐採する必要があるが、建物や倉庫などで四方八方が塞がれて、通常の伐採ができないことがあります。そのようなときに、特殊伐採をおこないます。とくに住宅地での通常の伐採は、周囲に影響を与え、ご近所トラブルになることもあるからです。
近くに電柱・電線が絡んでいる
近くに電柱があったり、電線が絡んでいたりする場合は、特殊伐採をおこないます。立派な木にもなると、切り倒した木が電柱にあたることで、電柱ごと倒れてしまうことも。また、電線に絡んでいるのに、そのまま伐採してしまうと、木の重さで電線が切れてしまうおそれがあります。
文化財や神社、寺院など
文化財や神社、寺院などは貴重な建物が多く、傷つく危険性のある伐採はできません。木を切り倒すことで、万が一、建物にあたってしまったら大変です。そのため、建物への被害を確実に回避するために、木を切り倒さない特殊伐採をおこないます。
街中
通常の伐採で、通行人や自動車に木が倒れたら大変です。そのため、人通りや交通量の多い街中では、特殊伐採されることがあります。
特殊伐採は人や障害物にあたらないように、狙った方向に切り落としていきます。そのため、高い技術と知識が必要です。また、重機やクレーンなどを使うことがあります。もし、特殊伐採をおこなう必要が出てきたら伐採業者へ問い合わせてみましょう。
弊社へご相談いただければ、特殊伐採に対応している伐採業者をご紹介いたします。特殊伐採にあてはまるかわからないという方、特殊伐採を検討している方もぜひご相談ください。
特殊伐採にかかる費用は?
伐採したい木が、特殊伐採にあてはまる場合、業者に依頼をする必要があります。特殊伐採の費用は、木の高さや本数、作業の難易度で大きく変化します。特殊伐採を検討されている方はかかる費用について確認しておきましょう。
費用の決まり方1:作業の難易度
伐採作業は難易度によって、追加費用がかかることが多いです。難易度が上がるほど、費用はそのぶん高くなります。周りに建物や電柱など障害物がある場合や、重機の使用が難しい場合に作業の難易度が上がります。
費用の決まり方2:木の高さ
伐採の費用は、木の高さで決まることが多いです。木の高さが高くなるほど、費用が高くなります。1本あたりにかかる伐採費用の相場を以下にまとめてみました。
- 0~3m未満の木:3,000~12,000円前後
- 3~5m未満の木:6,000~18,000円前後
- 5~7m未満の木:9,000~30,000円前後
業者によって設定している金額が違いますので、実際に見積りをとってみることをおすすめします。また、これらの相場はあくまでも、普通の伐採方法の費用です。そのため、特殊伐採となると追加で費用がかかります。
費用の決まり方3:重機使用の有無
重機を使うか使わないかで、費用が変わってきます。特殊伐採のように木を切り倒せない場合、クレーンを使って伐採した木が倒れないように吊り上げることがあります。クレーンなどの重機を使う場合は、そのぶんの費用が加算されます。
特殊伐採にかかる費用は、状況や業者によって大きく異なります。そのため、現地調査をしてもらい複数の業者から見積りを出してもらうのがオススメです。弊社にご相談いただければ、無料で現地調査をおこなっている業者をご紹介いたします。
【おまけ】特殊伐採に関連する資格・教育
特殊伐採をおこなう業者の人たちは、資格をもっていたり、特殊伐採の教育を受けていたりします。伐採業者は、安全に作業をおこなわなければなりません。そのため、特別な教育を受けたり、資格を取ったりするのです。
伐木作業従事者特別教育
伐採業者は、チェーンソーを使った立木の伐採や、かかり木の処理、重心が傾いた立木の伐採を安全におこなう必要があります。そこで、伐採に関わる業者は伐木作業従事者特別教育を受けることが義務づけられています。伐木作業従事者特別教育では、伐採作業やチェーンソーについての知識や伐採の方法、チェーンソーに使い方について学びます。
林業架線作業主任者
林業架線作業主任者とは、伐採した木を運び出すときに使用する機材の使い方や、現場を指示する責任者のことです。安全に作業するために必要な存在で、機材の配置や組立、労働者の配置などを決めます。
ロープワーク高所伐採技師
特殊伐採のなかにはロープを使っておこなうものがあります。ロープワーク高所伐採技師とは、ロープを使って伐採するために必要な技術をもつ技術者のことです。高所の伐採や斜面が急な場所、建物付近の伐採はロープワーク高所伐採技師がおこないます。
このように特殊伐採をおこなう人たちは確かな技術と知識をもっています。そのため、特殊伐採ができる伐採業者に依頼をすれば、安心してお任せできるでしょう。
弊社ではお客様のご要望に合わせて、伐採業者をご紹介いたしております。特殊伐採に対応した知識と経験が豊富な業者もお任せください。
伐採関連記事
- まきの木の伐採・剪定|ほかの庭木とは違った難しさがあるので要注意
- 木を枯らす方法|時間かかってもいいから簡単・安全に枯らしたい人へ
- チャボヒバはきちんと剪定すればカッコいい…でも維持するのは大変
- 支障木の放置は厳禁!伐採が必要とされる危険な状態について解説
- 立木伐採は自分でできる?プロの手順を知ろう|依頼するならいくら?
- 漆の木の伐採方法|肌のかぶれに要注意!安全に作業する手順をご紹介
- コニファーの伐採費用の計算方法|庭木伐採をしたい方のご相談窓口
- ヒバの木を伐採・剪定する方法|育ちすぎの木は放置厳禁です!
- 木の切り方と作業時に気を付けること・伐採後の木と根の処分方法
- 松の木伐採にかかる費用相場・追加料金から補助金制度まで解説します