ユーカリの木伐採は意外と大変!ぐんぐんと生長する庭木のひとつです
ユーカリの木といえばコアラをイメージする方も多いのではないでしょうか。ユーカリは、常緑樹であることや見た目の可愛さからシンボルツリーとしても日本で人気があるようです。しかし、ユーカリの木の成長速度は早く、気付かぬうちに電線に接触しているおそれもあるのです。
そこで今回は、普段のお手入れ方法、ユーカリの木伐採における注意点、枝木を使った活用方法など解説していきます。あわせて、業者に依頼した際の費用計算の目安など紹介していきます。ぜひ、ユーカリを庭木として上手に管理する際の参考にしてみてください。
目次
- ユーカリはこまめな手入れが必要な木!
- 1年で屋根を越す?効率的に栄養を取り入れる
- 放置してしまうと病気などのおそれ
- 摘芯をして大きさをコントロールしよう
- 高くなりすぎたら業者に剪定・伐採を依頼
- ユーカリの木伐採で気を付けたいポイント
- 倒れる方向に気を付ける
- 段階的に切っていくことも検討
- 抜根もおこなってもらおう
- 無理は禁物。むずかしいと感じたら業者と相談
- ユーカリの木伐採にはどのくらいの費用がかかる?
- 伐採費用を決めるポイント1:木の高さ
- 伐採費用を決めるポイント2:特殊作業
- 伐採費用を決めるポイント3:追加作業
- まずは業者に見積り依頼を
- 伐採したユーカリを活用!枝・葉・幹の利用法
- ユーカリは独特の香りをもっている
- 小枝をとって飾るだけでも部屋のインテリアに
- 葉をアロマに活用しよう
- 有毒成分をもっているので注意
- 使いきれない枝は伐採と同時に処分を依頼
- まとめ
ユーカリはこまめな手入れが必要な木!
ユーカリの木は成長が早く、知らない間に思わぬ大きさに成長していることがあります。そうならないためにも、こまめな手入れをおこない適切な高さに維持することが大切でしょう。
また、手入れをおこたり放置をしていると、ユーカリは病気になってしまうおそれもあるので注意が必要です。ユーカリは余分な湿気に弱く病気にかかってしまうこともあるのです。
1年で屋根を越す?効率的に栄養を取り入れる
ユーカリは根を地中の深い部分にまで張るという特徴をもっています。そのため、効率的に栄養を取りこむことができるので、成長速度がとても速いのです。
また、ユーカリの成長の早さから紙パルプとしても多く利用されています。紙パルプとは、紙をつくる原材料のことです。ユーカリを利用したものは木工パルプと呼ばれます。
木工パルプの原材料には、木の表皮から繊維をとりだしたものを使いますので、材料の調達がしやすいユーカリが紙パルプとして多く利用されているのです。
放置してしまうと病気などのおそれ
ユーカリを育てるにあたり、湿度には注意が必要です。ユーカリの葉は、必要以上の湿気を帯びると病気にかかるリスクがあるのです。原産地オーストラリアよりも日本は湿度が高いため、適切な管理なしでは葉に湿気を帯びやすく、うまく乾燥できません。
そのため、放置していると斑点病というカビを原因とした病気にかかってしまうおそれもあるのです。病気にかかると、ユーカリは枯れてしまう場合もあるでしょう。健康にユーカリを育てるには適度に剪定をおこない、風通しを良くして葉が密集して湿気が溜まりにくい状態にすることが大切です。また、剪定することでカビが発生した葉を取り除くこともできます。
摘芯をして大きさをコントロールしよう
ユーカリは、放っておくとどんどん成長を続け、必要以上に大きくなりすぎるおそれがあります。コンパクトな状態を維持してユーカリを育てるには、摘芯をおこなうことが有効とされています。
摘芯とは、茎の先端の芽を切ることで、茎の側面側の芽にも栄養が送られるように調節する剪定方法です。木の習性として、横に伸びる芽よりも、先端の芽に栄養を送ることを優先しますので、摘芯をおこなわなかったユーカリの木は、上へ高く成長しやすいのです。
そのため、摘芯することで、ユーカリが上方に伸びることを防ぎ、切断面からあたらしい芽を生やすことで、理想のユーカリの形に調整することが可能となります。
高くなりすぎたら業者に剪定・伐採を依頼
屋根にかかるほどユーカリが高くなりすぎた場合は、自分で剪定や伐採をおこなうのはむずかしいかもしれません。お住まいの場所によっては、周囲の建物に倒木したり電線などにかかっていて作業自体が危険だったりするためです。
また、自分で剪定や伐採をおこなおうにも、脚立を使うなど高所での剪定となり、不安定な作業となることが十分に予想されます。そのため、少しでも、自分で伐採や剪定作業に不安を感じる方は、業者に相談してみることをおすすめします。業者であれば、周囲の環境や木の状況に合わせた適切な方法で剪定や伐採をおこなってくれるでしょう。
ユーカリの木伐採で気を付けたいポイント
ユーカリの木伐採には気を付けるべきポイントが存在します。大きく生長したユーカリの木は、周囲に十分なスペースがない場合は一度に切るのではなく、段階的に切るなどの配慮が必要です。むずかしい作業であれば、決して自分で無理をせず、一度業者に相談してみることをおすすめします。
倒れる方向に気を付ける
ユーカリの木伐採は慎重におこなう必要があります。ユーカリの木は成長が早いため、伐採しようとしたときには、すでに大きく育っていることも少なくありません。
そのため、伐採の際に木が倒れてしまった場合、建物の損傷や人にも危険が及ぶおそれがあります。作業の際には、木を倒す方向を決めて、周囲の環境をよく確認しておく必要があるでしょう。
段階的に切っていくことも検討
木が高すぎる場合、電線に木がひっかかることや切り倒せるスペースがないことも考えられます。その場合は、木の上部から徐々に切っていくことになるでしょう。このように、木の高さをまずは低くし、周囲の障害物にあたらないようにするなど、大きく育ったユーカリの伐採には段階的な作業を必要とすることがあります。
大きく成長したユーカリは、木を倒す方向も重要です。あらかじめロープをかけておき、倒す際に引くことで、任意の方向に倒していきます。
そして、樹木の根元から10cmほどうえに受け口といわれる切り込みを、倒したい方向側からいれていきます。受け口は、幹の3分の1~4分の1程度の深さで角度は45度程度の切れ込みをいれるとよいでしょう。次に、反対側から追い口といわれる切り込みをつくっていきます。
追い口では、角度をつけず水平に切れ込みをいれていきます。深さは幹の半分程度です。この際、切れ込みを入れすぎていると作業中に木が倒れるおそれもあるので、切りすぎには十分注意が必要です。あとは、ロープで引っ張り任意の方向へ木を倒すだけとなります。
抜根もおこなってもらおう
業者に伐採を依頼したあとは、抜根もおこなってもらうことをおすすめします。理由として、切り株などそのまま放置していた場合、シロアリやハチなどの害虫が発生するおそれがあるためです。
冬季の時期に、害虫が冷たい外気から逃れるために、切り株の中に住み着いてしまうことがあるのです。周囲の建物へのシロアリ被害などを防ぐため、伐採を依頼した際に抜根までおこなっておくことをおすすめします。
無理は禁物。むずかしいと感じたら業者と相談
無理に自分で伐採をおこなうことはおすすめしません。大きくなりすぎた木が電線にかかっている場合など、自分で知識なしで作業することは大変危険です。
また、高いユーカリの木は重量もあるため、もしも倒木してしまった場合、建物や人への被害はとても大きくなってしまうでしょう。木を倒せるスペースがなかったり、周りに障害物があったりする場合などは、まずは業者に相談することをおすすめします。
ユーカリの伐採作業において、安全確保は大切です。そこで業者に依頼することにより万全を期してみてはいかがでしょうか。弊社であれば、24時間365日電話でのご相談を受け付けております。お客様に合った適切な業者をご紹介できます。
ユーカリの木伐採にはどのくらいの費用がかかる?
業者に依頼した場合、ユーカリの木伐採にはいくつかの費用が決まるポイントがあります。費用が変動する要因には、木の高さ、特殊作業の有無、追加作業など、この3つが大きく関わっていることが多いです。
伐採費用を決めるポイント1:木の高さ
ユーカリの伐採を業者に依頼した際に、費用の基準として木の高さが重要になってきます。一般的な伐採費用として、1本あたり、3~5mで、8千円~1万5千円程度となるようです。
依頼される際には、木の高さに注目してみるとよいでしょう。しかし、ユーカリの木は、成長が早く、予想以上に木が高くなっていることがあるので注意が必要です。依頼の際には、事前によく確認しておくことが大切でしょう。
伐採費用を決めるポイント2:特殊作業
伐採費用を決める際に、特殊作業の有無があります。特殊作業とは、重機が必要な伐採作業や作業員が直接木に登る作業などが該当します。
たとえば、重機がとおることができないような場所では、人が直接木に登って作業する必要があります。また、重機を使った伐採作業では、クレーンで伐採した木を高所から安全に下に下ろすこともできるのです。
特殊作業は、通常の作業の2倍~3倍の費用がかかることが多くなっています。また、クレーン車などを使った場合も料金に変動があるため注意が必要でしょう。
伐採費用を決めるポイント3:追加作業
木の伐採には、追加作業が発生することがあります。これは、抜根や伐採した木の処分など、伐採あとの作業となるようです。伐採した木の処分は自分でおこなう場合、量や大きさによって燃えるゴミで回収できないおそれもあるので注意が必要でしょう。
もしも抜根をおこなわない場合、木が再び成長する場合や害虫の発生などのリスクがあります。業者に追加作業を依頼する場合は、費用はかかりますが、木の処分まで依頼することで害虫などのリスクを抑えることができるのです。
また、同じ業者に依頼することで木の処分や抜根の費用が安くなることも多いので、伐採のあと、追加作業が必要であるのか事前に考えておく必要があります。
まずは業者に見積り依頼を
伐採にかかる費用は、業者によって伐採作業の難易度見立ての違いにより、上下することがあります。これは、重機や特殊作業を必要とするかは、業者の判断となるため、見立てに違いがでてくるためです。
そのため、依頼の際には、複数の業者から、まずは見積りをとっておくことをおすすめします。また、きちんと見積りをとっておくことで、追加料金の有無の確認や納得のいく作業を依頼することができるでしょう。
伐採したユーカリを活用!枝・葉・幹の利用法
伐採したユーカリは、処分するだけでなく再利用して活用する方法もあります。ユーカリを部屋のインテリアとして使ったり、ユーカリのもつ独特な香りをアロマ効果として楽しんだりすることもできるのです。
ユーカリは独特の香りをもっている
ユーカリは独特の香りをもっていて、清涼感のあるさわやかな匂いが特徴的です。アロマとして使われることも多く、ストレスの緩和や集中力アップの効果に役立ってくれています。また、ユーカリには消臭効果もあるとされ、発汗時の匂いやタバコなどの匂いに効果的とされています。さわやかな香りと消臭効果をあわせもつことから、ユーカリの小枝をトイレなどに置いておいておくのもよいでしょう。
小枝をとって飾るだけでも部屋のインテリアに
ユーカリは常緑樹のため、冬季でも美しいグリーンの葉をもち、小枝を飾るだけでもインテリアに役立ってくれます。見た目の特徴として、葉に丸みがありとてもかわいい形をしています。
また、通常の花と違い長持ちすることも特徴的で、お花よりも管理は楽なようです。切り枝にして花瓶にさしておくことや、枯れてしまってもドライフラワーとして飾っておくこともできます。
葉をアロマに活用しよう
ユーカリの活用方法はさまざまで、葉をお湯にいれて成分を活用することもできます。剪定したユーカリの葉を、コップ一杯分のお湯に3枚程度浮かべます。あとはお湯の蒸気がアロマとなってくれるでしょう。
お湯の蒸気には、ユーカリの成分が含まれているため、風邪を予防したり気管支の異常を抑えてくれる効果も期待できます。このようにインテリアやアロマと万能なユーカリですが、有毒成分ももっているため、注意が必要なようです。
有毒成分をもっているので注意
ユーカリには、青酸配糖体(せいさんはいとうたい)という成分が含まれています。これは、誤って口にしてしまうと、お腹を壊したり、喘息を悪化させたりするおそれもあるなど、有毒な成分となっているのです。そのため、口にするのはやめておきましょう。
使いきれない枝は伐採と同時に処分を依頼
ユーカリは、剪定で使った枝や葉をインテリアにも使うことができ、アロマとして活用することもできるようです。しかし、実際にお家で活用できる量は、そう多くはないでしょう。
そのため、業者にユーカリの伐採を依頼した際は、同時に処分まで依頼しておくとよいでしょう。業者であれば、不要になったユーカリの枝木を引き取ってくれますので、大量の枝木の処分に頭を抱える必要はありません。
また、業者であれば、現地調査をおこない、適切な方法で伐採をおこなってくれるでしょう。弊社であれば、お客様の悩み解決に向けて伐採のプロをご紹介させていただきます。ぜひ一度、お気軽にご相談下さい。
まとめ
ユーカリにはこまめな手入れが必要です。ユーカリは地中深くに伸ばした根によって、栄養を効率よく吸収し、気づかぬうちに大きく育っていることも少なくないでしょう。
ユーカリは摘芯をおこなうことで、ある程度成長を抑えることができます。適切な剪定をおこなうことで、自分好みの形に調整することも可能なのです。
手に負えないほど大きくなってしまい、ユーカリの木伐採に危険がともなう場合は、無理をせず一度、業者に相談することをおすすめします。業者であれば適切な方法でユーカリを安全に伐採をしてくれるでしょう。また、業者に依頼する際は、木枝や葉の処分まで一緒に依頼しておくと、あとの処理で頭を悩ませる心配もないでしょう。
伐採関連記事
- 梅の木を切る時期っていつ?準備する道具や切り方・コツもご紹介
- 切り株は除去しないと大きなリスク!自分でできる方法はあるの?
- まきの木の伐採・剪定|ほかの庭木とは違った難しさがあるので要注意
- 椿の木を切るなら伐採?剪定?│それぞれの時期や方法を解説します
- 伐根は自力でできるの?やり方の手順や難易度について解説します!
- 抜根とはどのようなものか?注意点や費用相場、コスト削減法まで伝授
- 桜伐採完全ガイド|伐採が必要なのはどんなケース?時期・方法・費用
- 立木伐採は自分でできる?プロの手順を知ろう|依頼するならいくら?
- ハナミズキ伐採を自分でできる高さの目安は3m!安全な伐採のポイント
- 樫の木の伐採はプロにお任せ!自分で作業するのが難しい理由とは?