チャボヒバはきちんと剪定すればカッコいい…でも維持するのは大変
さまざまな形に仕立てることができ、樹形も美しいチャボヒバは、公園や学校に植えられていることも多く、庭木としても人気の高い木です。
しかし、美しい姿を保つためには、正しい方法でお手入れをし続ける必要があります。特に剪定には注意が必要で、間違った剪定をおこなうと、大切に育てたチャボヒバが枯れる原因になるおそれがあります。
また、数を増やし過ぎてしまった場合は、その分お手入れにも手間がかかります。すべての木の維持が難しいと感じたら、伐採をして本数を減らすなどの対策をとらなければなりません。
本コラムでは、チャボヒバの特徴や人気が高い理由、剪定を含めたお手入れ方法など、チャボヒバに関する詳しい情報をご紹介します。
目次
チャボヒバってどんな木?
樹形の美しさで人気を得ているチャボヒバですが、チャボヒバとはどのような木なのか、その特徴をご紹介します。
また、チャボヒバに似合うお庭についても解説します。チャボヒバの栽培をお考えの方は、参考にしてみてください。
チャボヒバの特徴
チャボヒバはヒノキの変種で、樹高5メートル以上にもなる大きな木です。存在感があるため、シンボルツリーとして育てられることもよくあります。
扇状の枝葉が密集して生えるという性質があるので、庭木としてだけでなく、生け垣として使われることもあります。
木の成長は遅く、高さが出るまでには時間がかかります。
チャボヒバに合うお庭とは?
チャボヒバは、比較的さまざまな樹形に剪定できるので、和風な庭にも洋風な庭にもなじみやすい木です。ただし、庭によって似合う樹形が異なるので、それを見極める必要があります。
また、シンボルツリーになるほど存在感のある木なので、剪定の際は庭全体とのバランスを考えなければなりません。
庭の景観を崩すことなくチャボヒバの剪定をおこないたい方は、弊社にご相談ください。庭木のメンテナンスをおこなうプロの剪定業者をご紹介します。
チャボヒバは美しい…でも手がかかる
整った樹形を保つことができれば、チャボヒバは美しく、庭の雰囲気を引き締めてくれるので、庭木として長く育てたいものです。
しかし、定期的にメンテナンスをしないと、樹形が崩れることはもちろん、最悪の場合木が枯れてしまうおそれもあります。できるだけ長く木を楽しむことができるように、チャボヒバのお手入れ方法をご紹介します。
チャボヒバのお手入れ方法
チャボヒバは、土の種類は選びませんが、栄養の多い土壌でないとなかなか育ちません。2月ごろに鶏糞やたい肥をたっぷりと与えて育てましょう。乾燥には多少強いので、水やりはあまり必要ありません。
チャボヒバは非常に移植に弱い木です。あとから別の場所に移すことができないので、植え付け時に日当たりや風通しのよい場所を選んで植えるようにしましょう。
人気の樹形
チャボヒバの剪定方法は、人気の高いものが2種類あります。それぞれどのような樹形になるのか解説します。
・玉ちらし
シンボルツリーなど、庭木として育てられている場合の樹形玉ちらしです。枝ごとに大きな玉がついているように、楕円形に葉を整えます。
玉をつくる枝葉は、等間隔に伸びているわけではないので、枝葉の重さや木全体のバランスを見ながら、整えなければならず、美しい形を保つのは難しいものです。
・円筒形
円筒形は、庭木としても生け垣としても使える形で、側面は丸く、上部は平らに整えます。一度の剪定だけでは円筒形を保つことはできないので、日ごろから、伸び過ぎて横に飛び出ているような枝を切るなど、こまめなお手入れが必要です。
剪定のポイント
チャボヒバは成長が遅いので、すぐに樹形が崩れることはありません。しかし、何年も放置していれば樹形は崩れ、混みあう枝の内側の葉には日光が当たらず、枯れてしまいます。最低でも年に一度は剪定をおこない、美しいチャボヒバを保ちましょう。
チャボヒバの剪定は、7月か11~12月におこないます。あまり深く切り過ぎたり、多くの枝を落とし過ぎたりすると、枝葉の再生が苦手なチャボヒバは、スカスカの状態になってしまいます。スカスカの枝葉では樹形も整わないので、多くの枝を落としたり根元まで深く枝を切ったりする強めの剪定はおこなわないようにしましょう。
剪定の手順
剪定の流れは、まず日光の当たりにくい内側の枯葉や枯れ木を落とし、それから樹形を整えます。木の内側に葉が密集し、湿度の高い状態になると、害虫が棲みつきやすくなります。日当たりや風通しがよくなる程度に、軽く剪定をおこないましょう。
チャボヒバは枝葉の再生がされにくいため、失敗して切り過ぎたりすると、樹形が崩れたり木の成長の妨げになったりというリスクが大きくなります。また、慣れない人では木や庭のバランスを考えて美しい形を保つ剪定は難しいでしょう。
より確実に美しく保ちたいという方は、弊社にご相談ください。弊社の加盟店には、庭木でも生け垣でも、多くの経験を積んだ業者がおります。お客様の期待に沿えるよう、安全に庭木を整えるプロの剪定業者をご紹介します。
チャボヒバを今後どうするのか…悩んだらプロに相談しよう
自分で購入して育てている木であれば、毎日目にするものですし、定期的なメンテナンスも可能です。しかし、チャボヒバが植えられているのが実家の場合は、こまめにメンテナンスをおこなうのは難しいでしょう。
遠方にあるチャボヒバのメンテナンスをしなければならない場合の対処法をご紹介します。
親から受け継いだ場合のお手入れは?
チャボヒバは、「親が大切に育ててきたから」と、子供世代が引き継ぐことがあります。しかし、住んでいる家が違う場合は、あまり木を目にしませんし、遠方に実家がある場合は、メンテナンスのために通うことも難しいでしょう。
また、チャボヒバの本数が多いと、時間も手間もよりかかります。自分で剪定をおこなう場合は、剪定ばさみなどの道具も必要ですが、道具をそろえてメンテナンスに通うのも大変です。それでも、せっかく引き継いだのだから残したいと思う方もいるでしょう。手間をかけてでもチャボヒバを残したいという場合は、業者に頼んで定期的にメンテナンスをしましょう。
定期的なメンテナンスが難しい場合は
自分でメンテナンスに通うことは難しく、業者に何度も来てもらうのも嫌だという方は、思い切って伐採してしまうということも可能です。
メンテナンスができない木をそのまま残しておくと、木が枯れていくのはもちろん、風通しの悪くなった木の内側は害虫の棲みかになり、放っておけば実家だけでなく、近隣の庭や住居にも、害虫被害が及ぶおそれがあります。
また、樹高が高くなっている場合は、台風などによる木が倒れるおそれもあります。大きなトラブルや事故につながる前に、剪定や伐採をおこない、実家の庭を美しく保ちましょう。
美しいチャボヒバを維持することが難しいときは業者に相談
チャボヒバの人気は樹形の美しさにあります。樹形が崩れてしまっては、どんなに大きな木であっても、美しいとはいえないでしょう。チャボヒバに限らず、庭木を美しく保つことは、簡単なことではありません。定期的な剪定はもちろん、それを正しくおこなうための植物に関する知識が必要です。
美しいチャボヒバを維持することが難しいと感じたら、弊社にご相談ください。樹形を保つための剪定はもちろん、伐採が必要な場合でも対応できる剪定業者をご紹介します。
庭木を健康に育てるためにも、お手入れに関して少しでもわからないことや不安がある方は、お電話にてご相談ください。
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