柿の木を切る方法・伸びすぎ・台風で折れた枝はどこを切ればいいの?
果実や紅葉を楽しむことができる柿の木は、日本の秋を象徴する植物のひとつです。柿の木が伸びすぎた場合は、できるだけ早めに伐採や剪定することをおすすめします。
伸びた木を放置してしまい、強風によって木が傾いてしまった、枝が折れてしまったという場合は、近隣住民に迷惑をかけるおそれがあるので、早急に対処しなければなりません。
そこで本コラムでは、柿の木のおもな特徴や伐採・剪定方法、業者に依頼して伐採や剪定をしてもらうメリットなどをご紹介しています。
伐採・剪定作業は慣れていないと、自分でおこなうのは時間がかかり、失敗してしまうことも考えられるでしょう。「せっかく育ててきた柿の木を台無しにしたくない!」と心配な方は、ぜひ業者に相談してみることをおすすめします。
目次
確認しよう!柿の木の特徴
柿は日本を代表する果実のひとつで、秋の風物詩として昔から親しまれてきました。まずはおもに柿の木の特徴を紹介し、成長の特徴や柿の実がつく時期などを解説していきます。ぜひ、柿の木について理解を深めてみてください。
柿の木は落葉樹!
柿の木は落葉樹の植物です。9~11月頃に果実が実り、そのあと紅葉によって葉が真っ赤に色づきます。そして11~12月頃には色づいた葉はすべて落葉するのです。落葉すると枝と幹だけの状態になります。この状態は休眠期間と呼ばれ、翌年の3月ごろまで続くのが特徴です。
そのため、伐採や剪定をするなら葉がすべて落葉している12~3月におこなうのが望ましいでしょう。柿の木を伐採・剪定する方法については、後述いたします。
日光に当たらないと枯死してしまう
柿の木は、ほかの植物と同じように、真っすぐと上に伸びていきますが、太陽に当たりにくい枝は枯死してしまうことがあります。そのため、成長するにつれて下のほうにある枝は枯れていってしまうのです。
柿の木は横方向に成長する
柿の木の幹は曲がりながら成長するといった特徴があり、多くの枝を分けて横に広がっていきます。柿の木は1年に15cmほど成長し、実がなる頃には樹高は2~5mほどになるといわれています。桃栗三年柿八年という言葉があるように、柿の木が大きく育つにはかなりの年数を要することを知っておくとよいでしょう。
柿の実がつき始める時期は?
柿の木に実がつき始める時期は、木を植えてから3~4年ほど経った頃といわれています。また果実がつく季節は、秋から冬にかけての10~11月頃です。
しかし、きれいでおいしい果実を実らせるためには、適切なメンテナンスや摘果作業をおこなうことが重要となってきます。そこで次からは、おいしい柿を収穫するためにおこなうべき手入れや剪定・伐採についてご紹介していきます。
もし、柿の木の伐採や剪定に失敗したくないという方は、業者を利用してみることをおすすめします。弊社は全国さまざまな業者と連携をとっているため、お客様に合った業者をご紹介させていただくことができます。柿の木のお手入れでお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。
柿の木・枝の切り方
ここからは、柿の木や枝を伐採・剪定する方法についてご紹介していきます。正しく伐採・剪定をおこなうことで、きれいな柿の木を育てることができるでしょう。
柿の木の伐採・剪定時期は?
先述したとおり、柿の木の伐採・剪定をする時期は12~3月頃がよいでしょう。冬の時期は、柿の木は休眠期に突入するため、木を切っても成長のための栄養分を失うことがありません。
また、柿の木のような落葉樹の植物は、冬になると葉がすべて落ち、枝だけになるので、比較的安全に伐採や剪定をおこなうことができるのです。
10~11月は果実を収穫する時期になるので、収穫が終わったら剪定をするとよいでしょう。もし、葉がついている時期に剪定をしてしまうと、栄養分が葉に行き渡らなくなり、成長に悪影響が生じる場合があるので注意するとよいです。
柿の木の伐採方法
柿の木を伐採する際は、枝打ちをしてから木を切り倒すとよいです。また伐採する際は、長袖長ズボンの作業着やヘルメットなどを身に付けて、安全に作業をおこないましょう。それでは伐採の手順について、それぞれ詳しく説明していきます。
・枝打ちをする
枝打ちとは、物理的に邪魔な枝や、余分な枝を切り落とすことを指す林業用語です。伐採においては、木を倒すときに電線やフェンスなどの場所に引っかからないように、枝を切り落とすことを意味します。木を切り倒す前に枝打ちをしておくことによって、スムーズに作業をすることができます。
枝を切るときはノコギリやナタを使用しましょう。枝打ちをおこなう際は、高所での作業になることが多いので、十分安全に気を付けて慎重におこなうことを心がけましょう。
・木を切り倒す
枝打ちが終わったら、チェーンソーを使って木を切り倒しておきます。まずは、木を倒す方向にチェーンソーで「くの字」のように切り込み(受け口)を入れましょう。受け口を入れる場所は、ちょうどひざ下くらいの位置にするとよいです。受け口の切り込みは、幹の直径の3分の1くらいまでにするとよいでしょう。また「くの字」の角度は30~45度になるようにするとよいです。
受け口の切り込みを入れたら、反対側から、再びチェーンソーを使って地面と水平に切り込み(追い口)を入れていきます。追い口を入れる場所は、受け口の切り込みの少し上あたりです。
そして、幹の直径をみて3分の2くらいの位置まで切り込みを入れます。そうすると、受け口のほうへ少しずつ木が傾いてくるので、安全に十分配慮しながら木を倒しましょう。
柿の木の剪定方法
ここからは、柿の木を剪定するポイントについて見ていきます。上手に剪定をすることで、その後の成長にも関わってくるので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
・主幹から45度に生えている枝は残しておく
前述したように、柿の木は横方向に成長するのが特徴の植物です。主幹から45度の方向に生えている枝は切らずに残しておくとよいでしょう。切らずに残しておくことで、横に広がる際に理想的な樹形に成長しやすいのです。木が横方向に伸びることで、柿の実が付きやすくなるのです。
一方、主幹から45度よりも小さい角度で、真上の方向に生えている枝は早いうちに剪定しておくのが望ましいでしょう。そのまま切らずに残しておくと、上方向に成長してしまい、横方向に柿の木が広がらなくなることがあります。柿の木が横方向に成長しないと、うまく柿の実が付いてくれないことがあるのです。
・果実の量を調整する
柿の木に果実が多く実りすぎてしまうと、果実に届く栄養が分散されてしまいます。そのため、剪定をおこなうことによって、果実の量を調整する必要があるのです。このように、果実の量を調整する作業のことを摘果と呼びます。
摘果をおこなう時期は果実が成長する7~8月頃が適しているでしょう。また摘果するときは、1つの枝に1~2個、果実が成るように切っていくとするとよいです。摘果する果実は、病気になったものや奇形のものを中心に切っていくとよいです。このような作業をおこなうことで、おいしくて甘い柿の果実を収穫することができるようになるでしょう。
・枝を間引きする
柿の木の枝同士が密集しすぎていると、幹に日光が当たらなくなってしまうことや、不要な枝が果実に触れてしまうことによって、果実にダメージを負わせる危険があります。また枝に太陽が当たらないと、枯れてしまうこともあるので、枝の量を調整してよい環境をつくることは非常に重要です。
しかし、枝が密集しているからといってむやみに枝を剪定していいというわけではありません。具体的には、切り戻し剪定や透かし剪定をおこなうとよいでしょう。
切り戻し剪定とは、古い枝を途中で切って、新たな強い枝を育てる剪定方法です。一方、透かし剪定は、成長しすぎたり混み入った枝を中心に切っていくことをいいます。
しかし、伐採や剪定に慣れていない方は、自分でおこなうのは不安に感じることもあるでしょう。その時はぜひ弊社を利用してみてください。弊社は全国に加盟する業者と連携して、24時間365日いつでも対応をおこなっております。まずは一度お電話をお待ちしております。
柿の木を自力で切る自信がない…業者に任せる場合
これまで、柿の木の特徴や伐採・剪定方法について見てきました。ここからは、柿の木の伐採や剪定を業者に依頼するときの、価格の目安やメリットに焦点を当ててご説明しています。自分で伐採・剪定をおこなうよりも、プロに依頼したほうが確実に作業をおこなってくれるので、まずは検討してみてはいかがでしょうか。
庭木一本でも頼める?
伐採や剪定を業者に依頼する場合、庭木1本からでも依頼することができます。庭木の高さによって値段が変わってくるので、事前にホームページや問い合わせ窓口などで確認してみるとよいでしょう。庭木の伐採・剪定の単価目安は以下のようになっております。
- 低木(高さ3m未満):3,000円程度
- 中木(高さ3~5m程度):6,000~7,000円程度
- 高木(高さ5~7m程度):15,000~17,000円程度
業者に相談するメリットは?
伐採や剪定を業者に依頼することによって、病気の発症や、大きく成長しすぎなどのトラブルを解決することができます。慣れていないまま自分で伐採や剪定をおこなうと、おいしい果実も収穫できなくなるなど、きれいに成長してくれないこともあるでしょう。長年育ててきた柿の木が、慣れない伐採や剪定によって台無しになってしまうことは避けたいですよね。
そこで伐採・剪定のプロに依頼すると、安全かつ確実に伐採や剪定をおこなってくれます。また成長に置いて、病気にかかりにくくする方法やきれいな樹形を保つ方法など、さまざまなアドバイスをもらえるでしょう。
弊社は、24時間365日いつでも電話対応をおこなっております。柿の木に関するトラブルの解決や、理想的な柿の木を育てるためにも、まずは弊社にお電話をしてみてください。全国のさまざまな伐採・剪定業者から、お客様に合った業者をご紹介いたします。
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