サルフレアは剪定しなくてもいいって本当?木の特徴から考える

サルフレア 剪定

近年の庭作りでは、「コニファー」を取り入れることが大変人気で、おしゃれな庭には欠かせない存在になっています。コニファーとは針葉樹のことをさし、鉢植えや地植えなどさまざまな植え方で楽しむことができます。コニファーのひとつに「サルフレア」という品種があり、コニファーのなかでも比較的育てやすい、おすすめのコニファーです。

このコラムでは、サルフレアの特徴や育てる際のお手入れ方法をご紹介しています。コニファーに興味がある方はぜひ参考にしてください。

サルフレアはスギの仲間

コニファーは針葉樹の総称です。針葉樹といえばマツやヒノキなどさまざまな種類がありますが、サルフレアはそのうちのスギの仲間です。はじめに、サルフレアの種類や特徴についてご紹介しましょう。

アリゾナイトスギの園芸用品種

アリゾナイトスギの園芸用品種

サルフレアは、北アメリカに生育しているアリゾナイトスギ(アリゾナ糸杉)が原種です。アリゾナイトスギを園芸用に開発した品種のうちのひとつが、サルフレアで、クリーム色にうすい緑色がはいったかわいらしい葉が特徴です。

コニファーは基本的に生長がはやく、年に50センチメートルほど伸びる種類があります。それに比べると、サルフレアはコニファーのなかでは生長が遅めで、年に30センチメートルほどしか伸びません。生長が遅いと剪定などの手入れを少なく済ませることができるため、育てやすいといわれているのです。

比較的温暖な気候を好む

サルフレアは、夏は暑くなりすぎず、冬は寒くなりすぎない温暖な気候を好むため、国内では東北以南だとうまく育成することができます。

また、サルフレアは日陰に適応できるため、半日しか日が当たらない半日陰などでも育てることができるのです。ただし、日光があまり当たらないと葉の色つきが悪くなることがあるため、日当たりのよい場所に植えることができる場合には、よく日の当たる場所に植えましょう。

庭木のほか、生垣として使われることも

サルフレアは庭や玄関などに植えて家のシンボルツリーとするほかにも、生垣として植えられることがあります。針葉樹は落葉樹のように葉が落ちることはなく、葉も密集しているため、一年中目隠しとして生垣に用いるのに最適です。また、コニファーは好みの樹形に整えることができるため、思い通りの生垣を作りやすいのです。

コニファー全般の特徴ですが、あまり密集させて植えると日当たりが悪くなり、風通しもよくないことから枝が枯れてしまうことがあります。生垣として植える際には、日当たりの邪魔をしないよう1メートルほど間を空けて植えてください。

斜めに傾いてしまうことがあるため注意

サンフレアをはじめとするアリゾナイトスギの仲間は、根を深く張らないため、枝の付き方や風向きによって斜めに傾いてしまうことがあります。傾いてしまったサンフレアは支柱で矯正することも可能です。

しかし、あまりに傾きがひどい場合には、矯正が難しいこともあります。傾いてしまったことで、景観を損ねてしまうことや生活の邪魔となってしまうなど、どうしても邪魔になってしまうときには、伐採も視野にいれておきましょう。

サルフレアに近いコニファーの品種

サンフレアに近いコニファーの品種はたくさんあります。品種によってそれぞれ葉の色や形が異なるため、植える場所に応じて好みのコニファーを選んでくださいね。

ブルーアイス

ブルーアイス

ブルーアイスはサンフレアと同じくアリゾナイトスギの園芸種です。アリゾナイトスギの園芸種の代表といわれるくらい人気が高く、粉雪がかかったような青緑色の葉が幻想的でとても美しい品種です。生長がとてもはやいため、1年に50センチメートルほど高くなるといいます。

サンフレアとおなじく根を深く張らないため、植える際には支柱などで補強して対策しましょう。

ゴールドクレスト

コニファーの代表格といえるのが、ゴールドクレストです。コニファーといえばゴールドクレストを思い浮べる方は多いのではないのでしょうか。モントレーイトスギの園芸種で、寒くなると黄緑色の葉が黄金色に変わることからこの名前がつけられました。生長がはやく、強く刈り入れてもすぐ再生するため、トピアリーとしてさまざまな形に剪定されます。

ゴールドクレストはカリフォルニア海岸生まれの品種で、寒さに慣れていません。冬に最低気温が0度以下になる地域で育てる場合には、鉢植えにして屋内に避難させておきましょう。

グリーンコーン

グリーンコーンはヒノキ科のニオイヒバの園芸品種です。葉の色は春から秋は鮮やかな緑、冬は緑色に薄い黄色がかかってきます。寒さにも比較的強く、害虫もつきにくいことから植木初心者でも育てやすい品種です。生長がはやく、年に40センチメートルほど高くなります。

日陰でもよく育ち、根もしっかりしていて倒れる心配もないので生垣に使用するのにも適しています。生垣として植える場合には、1メートルほど間隔を空けて植えましょう。

高木になる前に剪定・伐採を

コニファーは針葉樹であることから、生長がはやいものが多く、植えてから数年で高さが5メートルを超えてしまうことがあります。お庭や玄関などに植える場合には、あまり大きくなりすぎると管理が大変なほか、風にあおられて倒れる危険性もあります。

特にサルフレアと同じアリゾナイトスギ系は根張りが弱いため風に弱く倒れやすい品種です。剪定によって風が抜けやすい樹形に整えたり、支柱を立てたりして倒れるのを防ぎましょう。

コニファーを植えるスペースにあったサイズにしたい場合には、剪定をおこなって樹高を整えましょう。あまりに大きくなりすぎてしまったり、自分では剪定は難しいというときには、伐採という手もあります。業者に相談してみることをおすすめします。

サルフレアの手入れはどうすればいい?

サルフレアを育てるには、日ごろの手入れも大切になります。とくに、春におこなう剪定は見た目だけでなく、生長を促すためにも大切なお手入れのひとつです。

ここでは、サルフレアを含めたコニファー全般に共通するお手入れの方法を解説しますので、参考にしてください。

伸びすぎた枝は切り落とす

伸びすぎた枝は切り落とす

1本だけ出ている長く出ている枝など、樹形を乱す枝は切り落としましょう。育てるスペースが限られている場合には、大きくなりすぎないように樹高を整えておく必要もあります。コニファーは生長がはやいため、放置していたら届かないくらい大きくなっていたということもあります。毎年しっかり剪定をしましょう。

枝の密度を整える

色の悪い枝や、絡んでしまってほかの枝の生長を邪魔している枝も切り落とします。枝が入り込んでいると日が当たらず、育ちが悪くなる原因となります。また、風の通りがよくないと病気や害虫の被害にあいやすくなってしまうため、枝の密度を整えるのは大切な作業です。

冬の時期には肥料を与える

庭植えのコニファーには、2~3月ごろに肥料を与えます。寒肥として与えることによって新芽や花のつきがよくなることが期待できます。冬の間の木は休眠状態であるため、春までゆっくり力を付けさせるように効果がおだやかである緩効性肥料や有機肥料など与えましょう。

高いところの手入れには注意

コニファーは生長がはやいです。気づいたら大きくなりすぎていて、邪魔な存在になってしまうこともあります。はしごをもちいて剪定するにしても、木の根が浅いため、荷重をかけると倒れるおそれがあり、はしごを立てかけるのは危険です。

高いところから落ちてしまったら命の危険もあります。安全面の事を考えて、育ちすぎてしまったときには業者に依頼しましょう。伐採や植え替えなどさまざまな方法がありますのでどうすればいいかという相談をしてみるだけでもよいかもしれませんね。

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