切り株を腐らせる方法まとめ|できるだけラクに安全に除去しよう
切り株を放置しておくと、シロアリやハチによる被害を受けることがあります。そのような被害を防ぐには切り株を処理する必要がありますが、なかなか簡単な作業ではありません。そのため、「どうにかして切り株を楽に処理する方法がないか」と頭を悩ませる方も多いでしょう。
切り株を処理するには、まず「腐らせる」という方法がおすすめです。一度切り株を腐らせることで、比較的簡単に掘り起こすことができるようになります。
このコラムでは切り株を腐らせる方法と、放置したときのデメリットをお伝えします。正しい処理方法を学び、確実に切り株を処理しましょう。
目次
▼【切り株を腐らせる方法】1.除草剤を注入する
効果が早く表れやすいのが、除草剤を注入する方法です。早ければ半年ほどで、切り株を枯らすことができます。
手順としては、まず電動ドリルと除草剤を用意します。用意をしたら、電動ドリルで切り株に穴をあけていきましょう。そしてあけた穴から、スポイトなどで除草剤を注入します。注入が終わったら、テープなどで穴をふさいで、枯れるのを待ちましょう。切り株の中が空っぽになってきたら、腐った証拠です。
もし伐採から間もないタイミングであれば、切り株の断面に直接除草剤を塗ることでも、効果を発揮します。ただし、時間が経って断面に薄い皮ができていると、効果を発揮しません。その場合は、上記で説明した電動ドリルを使う方法でおこないましょう。
また除草剤を使用する場合は、注意点があります。それは、安全性に十分注意することです。除草剤は薬剤なので、人やペットが体内に取り込んでしまうと、悪影響を及ぼすことも考えられます。電動ドリルであけた穴から除草剤が垂れて、ペットがなめてしまえば大変です。取り扱いには注意しましょう。
▼【切り株を腐らせる方法】2.灯油を注入する
除草剤よりも効果がでるのに時間がかかってしまいますが、灯油を使って切り株を腐らせることもできます。手順は除草剤を使った方法と同じです。切り株に穴をあけて灯油を注入し、時間をおくことで腐らせることができます。
しかし気温が40度を超えた場合は、一般的な灯油の引火点に達してしまいます。引火点とは、対象に火気を近づけると引火する温度のことです。灯油は約40~60度が引火点にあたります。
そのため40度を超えるような真夏日に、灯油の近くへ火を近づけると、引火をするおそれがあるのです。引火による事故を防ぐためにも、切り株に開けた穴を塞いで、気体状態の灯油が漏れないように対策をすることが大切です。
こちらの方法は、除草剤を使うよりも手軽におこなえることが魅力です。しかし取り扱いに気をつけなくては、大きな事故に繋がってしまうおそれもあります。灯油が注入された切り株は発火しやすいということを心にとめながら、作業をするようにしましょう。
▼【切り株を腐らせる方法】3.黒い袋や腐葉土をかぶせる
植物は生長をするうえで、日光が必要不可欠です。日光によって光合成をおこない、生長することができます。しかし黒いビニール袋がかぶさっていると、光合成ができないので、生長をすることもできなくなるのです。生長できなくなった切り株は、次第に腐っていくでしょう。
また、腐葉土を使う方法もあります。腐葉土をかぶせておくと、切り株が自然に分解されていくのです。腐葉土を使って腐らせるには、まず囲いを作りましょう。囲いを作ったら、その間を腐葉土で満たしていきます。そのあとは定期的に水をあげることで、切り株が腐っていくでしょう。
これらの方法なら必要な費用も少なく、切り株を安全に腐らせることができます。ただし、真夏などの気温の高い季節におこなえば、中が蒸れてしまって、虫が発生する原因にもなります。木が完全に腐るには時間がかかるため、夏を越さなければならない方も多いでしょう。定期的に虫がいないかをチェックして、繁殖を防ぐことが大切です。
▼切り株を放置するとこんなリスクが…プロへの依頼がおすすめ!
工夫をすることで、切り株は比較的簡単に掘り起こすことができます。しかし、楽な作業とはいえないでしょう。「面倒だし、わざわざ切り株を処理する必要もないのでは」と思う方も多いかもしれません。しかし、切り株を放置してしまえば、大変な被害をまねくことになります。そこでこちらでは、切り株を放置したときに起こりうるトラブルについて説明をします。
・シロアリが発生する
切り株を放置していると、シロアリが発生することがあります。よく見かけるクロアリと違って、シロアリは木を好んで食べます。そのため、木を求めたシロアリは切り株に発生してしまうのです。
そして発生したシロアリは、木を求めて自宅へ移動してしまうでしょう。そうなってしまえば、建築材として使われている木や、木材でできている家具が食べ荒らされてしまいます。衛生的な被害だけでなく、金銭的な被害も受けることになるのです。
・ハチが棲みついてしまう
放置された切り株は、ハチの絶好の棲み処になりえます。切り株は菌の浸食によって、中央が次第に空洞になっていきます。そういった隙間に、ハチは巣を作るのです。
ハチの中でも最も危険だといわれているスズメバチも、木の空洞に住みつくことがあります。スズメバチは非常に凶暴で毒性も強いため、一度巣を作られてしまえば、より対処が難しくなってしまうでしょう。
・転倒の危険がある
切り株がそのままになっていると、小さいお子様やご年配の方が根っこにつまずき転倒をしてしまうリスクがあります。お子様やご年配の方の場合、ちょっとした転倒でも大ケガにつながってしまうことがあります。大きなトラブルを未然に防ぐためにも、切り株の処理は大切なのです。
・地盤沈下を引き起こす
切り株は放置すると、根から順番に腐食していきます。そうして腐った切り株は、次第に土へ還るのです。しかし切り株が消えてしまうと、土には空洞ができてしまいます。この空洞によって地盤沈下が起こるのです。
もし地盤沈下が起きてしまえば、切り株付近の家にも被害が及ぶことになります。家が傾いてしまえば、対処がより困難になるため、切り株はきちんと処理しましょう。
さまざまな悪影響がでるリスクがあるということで、自力で処理をすることに不安を感じる方も多いでしょう。もし自力で切り株の処理をするのが困難だと感じれば、業者へ依頼をしてみてはいかがでしょうか。
業者であれば、知識と経験によって、より確実に切り株の処理をおこなってくれることが期待できます。わざわざ自分で時間を割く必要もないので、非常に便利ではないでしょうか。
もし業者の選定にお困りであれば、ぜひ弊社をお頼りください。弊社がご自身に合った優良な業者をご紹介いたします。年中電話相談も受け付けているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼まとめ
切り株を腐らせるには、3つの方法があります。即効性を期待したいのなら除草剤、手軽におこないたいのなら灯油、費用を気にしたいのなら黒い袋や腐葉土を使用するとよいでしょう。
ただし、それぞれに注意点があることにも忘れてはなりません。除草剤であれば、誤飲をすると悪影響を及ぼすおそれがあります。また灯油は引火の危険性があり、黒い袋・腐葉土は虫が発生することがあります。注意点をふまえたうえで、作業を試みましょう。
また切り株を放置すると、さまざまなトラブルが起きてしまいます。放置してしまうと、切り株がシロアリの棲み処になってしまうかもしれません。シロアリは木材を食べるので、家の建築材や家具を食害することもあるのです。また、スズメバチが巣を作ってしまったら、大変なことになるでしょう。切り株を処理する作業を面倒に感じたら、業者へお任せをするとよいでしょう。
業者であれば、面倒で負担の重い作業もすべて任せることができます。これまでの知識と経験をもとに、より確実な対処をしてくれることでしょう。また業者の選定にお困りであれば、ぜひ弊社をご利用ください。弊社では優良な業者をご紹介しております。年中電話相談を承っているので、いつでもお問い合わせください。
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