もちの木の伐採は自分でできる?判断基準・業者利用のポイントを解説

もちの木の伐採

もちの木はあまり目立った特徴がなく、あまり知名度は高くない樹木です。その一方で、素朴な見た目には一種の風情のようなものがあり、和風庭園の定番とされています。

しかし、もちの木は大きく成長する樹木なので、成長具合とお庭のサイズによっては邪魔に感じるケースもあるかもしれません。もちの木が成長しすぎて困っている場合は、伐採および抜根をおこないましょう。

このコラムでは、もちの木の伐採方法と抜根方法についてご紹介していきます。また、もちの木の伐採を業者に依頼した場合の費用相場についてご紹介していくので、お庭のもちの木を伐採したいという方は参考にしてみてください。

もちの木の伐採は危険がともなう……自分でできる?

もちの木の伐採は、場合によってはケガをする危険性があります。そこで、ここではもちの木を安全に伐採できるかどうかの判断基準についてご紹介していきます。伐採の手順についてもご紹介していくので、自分でもちの木の伐採をしようと考えている方は参考にしてみてください。

自分で伐採できるかの判断基準

自分で伐採できるか

樹木の伐採は一見すると、そこまで難しくないように感じるかもしれません。しかし、一歩間違えると倒れた木が周囲のものや人にぶつかって大事故になるおそれがあります。素人が安全に伐採をおこなえるのは、高さ3m直径20cmの樹木までとされています。このサイズを超えるもちの木の伐採は、事故を予防するためにも業者に依頼するのが無難です。

伐採で使う道具・服装

もちの木の伐採で使う道具や服装は次のとおりです。

【必要な道具】
  • チェーンソー or 斧 orノコギリ
  • ロープ
【服装】
  • 厚手で長袖の上着/ズボン
  • 伐採作業靴
  • 伐採手袋 or 軍手
  • ヘルメット
  • 保護メガネ or フェイスシールド(チェーンソーを使う場合)

伐採前にはお清めや供養が必要?

結論からいってしまうと、伐採前のお清めや供養などの儀式は絶対におこなわなければならないというわけではありません。しかし、日本では古来より「樹木には神様や精霊が宿るので無闇に伐採してはいけない」という考え考え方があります。

そのため、お庭のもちの木と長年一緒に過ごしてきたり、お世話になったりした場合はお祓いをおこなってあげてもいいかもしれませんね。樹木を伐採する際のお祓いは「神社などに依頼する方法」と「自分で簡易的におこなう方法」の二種類があります。予算などに合わせてお祓い方法を選びましょう。

もちの木の伐採方法

もちの木の伐採方法は次のとおりです。

  1. もちの木の周囲を確認し、木が倒す方向を決める。
  2. もちの木にロープをまく。
  3. もちの木を倒す方向へロープを張る。
  4. 「もちの木を倒す方向側」に「くの字の切れ込み(受け口)」を入れる。
  5. 「受け口の反対側」から「中心に向かって真っすぐ切り込み(追い口)」を入れます。
  6. 受け口側へ力を加え、もちの木を押し倒す。
【受け口の詳細】
  • 受け口の深さの目安は、幹の直径の約1/4~1/3ほどです。
  • 直径20cmのもちの木なら約5~6cmです。
【追い口の詳細】
  • 追い口は、受け口より高い位置に作る必要があります。
  • 追い口の高さの目安は、幹の直径の約1/5ほどです。
  • 直径20cmのもちの木なら、受け口の下切り(切り口の低いほう)から約4cmの高さに追い口を作りましょう。
  • 追い口の深さの目安は、幹の直径の約2/3です。
  • 直径20cmのもちの木なら約12~14cmです。

ただし、追い口を入れるときは、受け口の手前で止めてください。止めないと木が倒れる方向をコントロールすることができないため、危険だからです。受け口と追い口との間の長さは幹の直径の約1/10を目安にするとよいでしょう。

自分で伐採するのが難しい場合は

安全に伐採できるサイズのもちの木であっても、素人が樹木の伐採をするのはかなり難しいです。自分でもちの木を伐採するのが難しいと感じた場合は、無理せず業者を頼りましょう。もちの木を伐採できる業者をお探しの際は、弊社をご活用ください。

もちの木が伐採できたら「抜根」と「処分」を!

もちの木の伐採をおこなったあとは、残った木の根を抜いたり、幹や根を処分したりする必要があります。ここでは、抜根の手順や幹/根を処分する方法についてご紹介していきます。

抜根で使う道具

抜根で使う道具

もちの木の抜根で必要な道具は次のとおりです。

【必要な道具】
  • スコップ(大きいものと小さいもの両方)
  • 斧 or ノコギリ
  • バケツ or 猫車/手押し車

スコップと鍬は土や地中に埋まっている石を取り除くのに、斧やノコギリは地中の根を切断する際に利用します。また、抜根をするとなると地中を掘り返すことになるため、バケツや猫車などで掘り返した土を作業の邪魔にならない場所に移動できます。

抜根の手順

もちの木を抜根する際の手順は次のとおりです。

  1. スコップで根の周りの土を掘る。地中の石は、鍬で取り除いていく。
  2. 地中の根を斧やノコギリなどで切断する。
  3. 根の下にスペースができるまで土を掘り進める。邪魔な土は、適宜バケツや猫車で運んで片付ける。
  4. 根の下にシャベルを差し込む。
  5. テコの原理を利用し、根を浮かし抜く。根が浮かない場合は土をさらに掘り進める。
  6. 抜いた根についている土を落とす。

処分方法は自治体ごとのルールで

幹や根は多くの場合、燃えるゴミとして出すことが可能です。しかし、自治体ごとに幹や根の取り扱いは異なるため必ず確認を取ってください。

例をあげると、一定以上の大きさの幹や根は粗大ゴミとして扱われて処分費が発生するケースがあります。また、あまりに幹や根のサイズが大きい場合は、粗大ゴミとして出すことができない可能性もあるため注意が必要です。幹や根が大きすぎてゴミとして出せない場合は、斧やノコギリなどで切断して小さくするか、回収業者などに木や根の処分を依頼しましょう。

抜根や処分は大変な作業……

抜根作業は地中に埋まっている根を掘り返して引き抜く作業です。しかし、樹木は地中深くに根を張るため、土を掘り返すのがかなりの重労働になってしまいます。また、幹や根はかなり重いため、ゴミ捨て場に運んでいくのも一苦労です。

伐採業者では抜根や幹/根の処分を受け付けていることも多いため、もちの木の伐採を依頼する際に一緒にやってもらうことをおすすめします。弊社にお電話いただければ、ご相談の時点で抜根や木の処分までおこなえる業者を紹介できます。相談窓口は24時間365日ご利用できるため、いつでもお気軽にお電話ください。

業者に伐採を依頼する際に知っておきたいこと

もちの木の伐採を自分でやるのは重労働になりがちなため、なるべく業者に依頼することをおすすめします。ここでは、伐採を業者に依頼する際の費用相場や業者の選び方についてご紹介していきます。業者を探す際の参考にしてみてください。

伐採にかかる費用

伐採にかかる費用

「伐採」「抜根」「幹や根の処分」の費用相場は次のとおりです。

【伐採の費用相場】
樹木の伐採にかかる費用は、基本的に木の高さによって変動します。3~5m未満の樹木であれば一本あたり1万円前後で伐採できることが多いです。しかし、もちの木は5m以上に成長する樹木なので、成長途中でない限りは用相場も上がります。

目安として、5~7m未満のもちの木であれば2~3万円が伐採費用の相場になってきます。7mを超えている場合は、重機が必要になってくるため10万円前後の費用がかかるケースもあるようです。

【抜根の費用相場】
抜根は根本周り/幹回りの大きさによって費用が変動します。根本周り/幹回りが約30cmで5,000~1万円、約50cmで1万~3万円が費用相場です。

【幹や根の処分の費用相場】
幹や根の処分費は、高さ7m未満・根本周り/幹回り50cm未満であれば両方合わせて1万円前後が目安です。

【リスク係数について】
リスク係数は、現地調査の際に分かります。樹木の伐採におけるリスク係数とは、伐採をおこなう際の危険度合いを示します。

樹木のすぐ近くに建築物や電線があったり、樹木が生えている場所への立ち入りが困難だったりする場合は、伐採作業の際に危険がともなうためリスク係数が高くなります。リスク係数が高い場所での伐採は、料金が割り増しになるため注意しましょう。

業者に依頼するメリット

伐採費用を見て、高いと感じた方もいるかもしれません。しかし、樹木の伐採はかなりの重労働になる上に、ケガをする危険性もあります。さらに、伐採後は抜根と幹や根の処分をおこなう必要があり、こちらもかなりの労力を必要とします。これらの作業を、すべて任せられる点が業者にもちの木の伐採を依頼する大きなメリットとなります。

業者選びのポイント

「数多くある伐採業者の中から、どの業者を選べばよいのか分からない……」という方向けに業者選びのポイントをご紹介していきます。

・一本からでも対応してくれるか
業者によっては、複数本の木の伐採じゃないと依頼を受け付けないというケースがあります。しかし、一般的なご家庭であれば一度に何本もの樹木を伐採する必要があるというケースはかなり稀です。少しでも安く伐採をおこないたいという方は、一本からでも伐採をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。

・現地調査は無料か
樹木の伐採をおこなう際は、基本的に現地調査をおこなって作業の際のリスク係数を出した上で伐採費用を算出するという流れになってします。この現地調査は、業者によって無料のケースと有料のケースに分かれます。伐採費用を抑えたい方は、なるべく現地調査が無料の業者を選ぶことをおすすめします。

弊社では、現地調査無料で一本からの伐採が可能な業者をご紹介しています。最短即日対応も可能なため、お庭のもちの木が大きくなりすぎてお困りの際は無料の相談窓口にお電話ください。

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