びわの木を切る方法!剪定と伐採のふたつの方法をご紹介します
びわの木が大きくなりすぎると困ってしまいますよね。大きくなったびわの木を切る手段として、剪定をして小さくする方法と、伐採して切り倒してしまう方法があります。本記事では、そのふたつの方法のご紹介に加え、びわの木を育てるうえで大切なポイントもあわせて触れていきます。びわの木でお悩みの方は、ぜひご覧になってください。
目次
大きなびわの木を切る方法【剪定で小さくする】
びわの木を切るには、適切な剪定と癒合剤の使用が重要です。ここでは、剪定に適切な時期や事前に準備しておいたほうがよい道具を紹介していきます。また、実際に剪定をおこなっていく方法も解説していきます。
びわの木の剪定をする時期と用意するもの
びわの木は放置していると、大きくなりすぎてしまいます。そのため、実の収穫や管理しやすい大きさを維持するには、適切な時期に剪定をおこなっていく必要があります。
ただし、一気に小さくしようと剪定した場合、実がつきにくくなるだけではなく、枝が減ったことにより幹に日光が当たりすぎて、日焼けしてしまう場合があるのです。こうなると、最悪の場合は枯れてしまうので注意が必要です。
びわの木の剪定に適した時期は、9月ごろと2月ごろとされています。9月に剪定をおこなうのは、収穫後に剪定することで、びわの木への負担をなるべく減らすためです。ただし花芽がすでについてしまっているため、花芽を切り落とすと実の数が減ってしまうことには注意が必要でしょう。
また、2月に剪定をおこなうメリットとして、すでに開花したびわの木は、花を避けながら剪定することが可能になることです。びわの木の剪定に必要な道具には、枝木を切る剪定バサミ、大きな枝を切ることに適した刈り込みバサミなどがあります。
また、びわの木を剪定した後は、癒合剤を塗っておくとよいでしょう。これは、切り落とした切り口から菌がはいり、びわの木が病気になり枯れてしまうことを防ぐためにおこないます。
木は動物や人間と違い病気と戦うすべをもっていないので、病気にかかると体の一部を枯らし生きようとします。しかし、失敗すると全体を枯らすことになるため、癒合剤の効果により雑菌の侵入をしっかり防ぐ必要があるのです。
びわの木を剪定する手順
びわの木には大きくわけて2種類のタイプあり、双方に適した剪定方法があるため、どちらのタイプなのかみきわめて剪定をおこなう必要があります。木のタイプを決めているのは枝の伸び方です。注目すればみきわめることができるでしょう。また、切り終わった際には癒合剤を塗ることを忘れてはいけません。
〇まっすぐ上に枝が伸びているタイプ
まっすぐに枝木が伸びている場合は、まずは、木の高さを調節する必要があるため、主幹を切り落とす必要があります。主幹とは、枝の中でもっとも太く幹の中心部分となり、ここを切り落とすことで上へ木が高く伸びることを抑えることが可能になります。
次に、主幹から枝分かれしている主枝を3本~4本残し、それ以外の主枝は切り落としていきます。この際に大切なのは、主枝が伸びきったときに、主枝同士が重ならないよう調整しておくことです。主枝と主枝の上下の幅を30センチから50センチ以内に空けておくと、主枝同士が重なることを防ぐことができます。
〇横に枝が広がっているタイプ
横に広がるタイプの枝木は、主幹を切り落とす必要がなく、最初から横に伸びる理想の形となります。主枝は上に伸びるタイプより1本少なく切り落とし、3本残すようにしましょう。これは、上に伸びているタイプと違い、枝の上下の幅に差をつけにくいためです。
上に伸びるタイプや横に伸びるタイプであっても、剪定後は癒合剤を塗っていきます。主枝や主幹の切断面に癒合剤を塗り、切断面を細菌から保護しましょう。
剪定がむずかしい場合は業者に依頼を
剪定にかかる費用相場は、木の高さによって違いはあるものの、高木にあたる5メートル~7メートルで、1万5千円~1万7千円程度の費用となるようです。びわの木は成長すると7メートル以上に育つこともあり、とても大きい樹木の一つです。
高木の剪定作業は決して楽ではありません。それだけでなく、大きくなりすぎた木の剪定を自分でおこなった場合、転落やケガのおそれも十分に考えられるのです。
そのため、少しでも自分でおこなう作業に不安がある方は、無理せず剪定を取り扱っている業者に依頼することをおすすめします。また、業者に依頼することで枝木や葉の処分も一緒に依頼しておくと、剪定後の処理は楽になるでしょう。
弊社では、剪定業者のご紹介をおこなっております。弊社に加盟している業者は全国に存在しているため、ご依頼いただければ迅速な対応が可能です。加盟業者の多くは無料で現地調査や見積りをおこなっております。「費用だけでも確認してみたい」といったご依頼でも問題ありませんので、ぜひ一度ご連絡くださいませ。
びわの木を切る方法【伐採して切り倒す】
びわの木を自分で伐採する場合は、無理なくおこなう必要があります。木自体がとても大きく成長するため、自分で伐採するには知識や経験がないと非常に危険がともなうためです。
高所での作業による落下や不慣れなチェーンソーを扱うことで起きる事故など、トラブルがおこるおそれがあります。むずかしい作業は無理をせず業者に依頼することも大切です。ここでは、自分で伐採できる基準、伐採する際の手順や注意点を解説していきます。
大きすぎるびわの木の伐採は危険!自分でできる基準
大きくなったびわの木を切ることはとても危険です。一般的に無理なく自分で伐採できる基準として、木の高さは3メートル程度、樹木の直径は20センチ以下とされています。
これは、3メートル以上の高所での作業には転落などの危険があり、幹の太さが太すぎるとチェーンソーの使用などおおがかりな伐採作業が必要になるためです。大きなびわの木の伐採作業は簡単なものではなく、決して無理はしないことを心がける必要があります。
びわの木を伐採する際の注意点と必要なもの
びわの木を伐採するにあたり必要な道具には、ロープ、ノコギリ、チェーンソー、シャベルがあります。ロープは木を倒す方向の固定に役立ち、ノコギリやチェーンソーは伐採に使用するのです。
ただし、経験もなしにチェーンソーをいきなり使うのは非常に危険ですので、使い慣れていない人はなるべく使用を避けたほうがよいでしょう。なぜなら、チェーンソーにはキックバックという現象が存在するからです。
キックバックとは、硬い石やコンクリートなど、切断できないものに、チェーンソーの刃が押し返されることをさします。キックバックした場合、作業者に向かって刃が向かってくることもあるので、使用には注意が必要なのです。
また、シャベルはびわの木の根っこを掘り出す際に使っていきます。根をすべて掘り起こす作業はとても大変なものになりますが、自分で伐採する際には持っておくとよいでしょう。
びわの木を伐採する手順
まずは、びわの木を切り倒す方向を事前に決めておきます。これは、切り倒した木が周囲の障害物にぶつかってしまうことや予想外の方向に倒れてしまうことを防ぐためです。
次に、ロープで倒す方向に引っ張っておきます。ロープは幹の上部にかけることで、引っ張る際に楽に倒せます。これは、木の重心が下にあることが理由になります。
また、木にロープをかける際は、重りを付けて投げることで上部にかけることができますが、むずかしい場合は、脚立などを使い自分でロープをかける必要があります。こうすることで、伐採した際にどちらに木を倒すのか、任意に決めることができるのです。
伐採の際、木は一気に切り倒すことはしません。まずは、倒木する方向から、幹の直径4分の1程度の深さに受け口という切り込みをいれます。切り込みの幅は30度~40度程、くの字型にいれていくのです。
今度は受け口の反対側から追い口という切り込みを地面に対して水平にいれます。この追い口を入れている段階で、受け口側に木が倒れていくことになります。
業者に依頼することも検討しよう
大きな木の伐採は決して簡単な作業ではありませんので、無理をしないことが大切です。自分で伐採できる基準を超える場合は、高所での作業になるうえ、場合によっては、周囲の建物や電線に倒木して接触するおそれもあるでしょう。
業者に依頼した場合の、一般的な伐採費用相場として、高木にあたる6メートル以上の樹木は9千円以上となっています。木の高さによっても費用に変動はあるので確認が大切です。
確実に安全な作業をおこなうためには、一度、業者に相談してみることをおすすめします。業者であれば、安全に適切な方法でびわの木を伐採してくれるでしょう。また、弊社であれば、お客様に合った適切な業者を紹介することができます。大きくなりすぎた木の伐採にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
びわの木を育てる際に知っておきたいこと
びわの木は、1年をとおして成長し、花や実をつけていきます。適切な剪定方法で健康に育てることができれば、それだけびわの実を多く収穫することもできるでしょう。
しかし、びわの木の剪定を間違えてしまうと、実の収穫量が減ってしまう可能性があるだけではなく、最悪の場合は木が枯れるおそれもあるのです。不安がある方は、一度プロにアドバイスを聞いてみるのもいいかもしれません。
びわにかんする迷信について
びわには迷信があるのはご存知でしょうか。一般的に言われているものに、庭に植えると病気になったり、家に不幸が起きてしまったりするなどがあります。
これは、びわに病気に効果を発揮する薬用の効果があることが原因となっています。びわの効能を利用するために、病人がびわを育てている家へ実の採取におとずれ、家主にも病気がうつってしまうという説から生まれたとされているようです。
また、びわが大きく育ったことにより、家にはいる日光を葉や枝が防ぎがちになってしまうことも理由にあります。よく育ったびわの枝葉が日光をさえぎることで屋内の湿度を高めてしまい、住人が体調を崩してしまった、病気になってしまったという説もあります。
びわの成長の流れ
びわの木の成長の1年の流れを知っておくことで、剪定や収穫の時期を判断することができます。びわは、花芽が付き始めるのがおおよそ6月ごろとされています。花芽は春ごろから伸び始めた枝の先に付いていくのです。
そこから、夏季も終わりに近づいてくる9月~10月ごろに、花のつぼみができはじめます。11月までの約2か月間の時間をかけて付いた花のつぼみは、11月~2月ごろに花を咲かせることになるでしょう。そして、3月~4月ごろにびわの実ができはじめ、5月~8月ごろに実の収穫が可能になります。
びわの実を収穫するためのポイント
びわの実を上手に育てるには、剪定が大切です。びわの木の剪定の目的として、不要な枝を減らし、通気性や日当たりをよくすることが、びわの実付きに大きく影響してきます。
そのため、間引き剪定という、枝が混み合っている部分の中心から大きな枝を切り落とし、枝の数を減らしていく剪定作業となります。ただし、びわの実付きには剪定のしすぎには注意が必要です。
枝木を減らしすぎた場合、実がつきにくくなるおそれがあるためです。さらに、実だけではなく、日光を浴びすぎてしまうリスクも高まってしまいます。結果的に、びわの木自体が枯れることにもつながってしまうのです。
また、剪定をおこなう際に、花芽自体の判別がむずかしく、花芽を切り落としてしまうことで、花や実がつかなくなってしまうおそれもあります。その場合、業者に一度相談してみることおすすめします。
疑問に思ったことも、プロであれば、適切な剪定方法、剪定の時期をアドバイスしてくれるでしょう。業者であれば、剪定だけでなく、大きくなりすぎたびわの木を切る場合に依頼することもできます。もしも、自分での作業に不安や疑問があれば、業者に依頼してみてはどうでしょうか。
弊社であれば365日24時間お電話でのご相談を受け付けております。お客様にあった適切な業者を紹介することができます。ぜひびわの木に関するお悩み解決のお役に立たせてください。
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