しだれ梅の育て方ガイド|大きく華やかなピンク色の滝に!剪定の注意
しだれ梅は花の少ない初春に咲くことから、庭を彩るシンボルツリーとして人気があります。広い庭がないと育てられないと思っている人も多いでしょうが、そんなことはありません。正しい育て方を知っておけば、地植えでも、鉢植えでも育てることができるのです。
しかし、しだれ梅は育て方を誤ってしまうと、花が咲かなくなるほか枯れてしまうおそれがあるため注意が必要です。
このコラムでは、しだれ梅の育て方や剪定方法についてご紹介します。これから、しだれ梅を育ててみたい人や、育て方に不安がある人はぜひ参考にしてみてください。
しだれ梅|基本の育て方(地植えの場合)
しだれ梅を育てる上で、基本となる情報を知っておきましょう。しだれ梅は、地植えと鉢植えでは、育て方が異なります。育て方を間違ってしまうと初春に花が咲かなくなるほか木が弱ってしまうおそれがあるのです。ここでは、地植えで育てるときの基本をご紹介します。
・しだれ梅とは
しだれ梅は、垂れた枝にたくさんの小花をつける落葉高木になります。しだれ梅は、一度植え付けると毎年花を咲かせる存在感のある植物のひとつです。
しだれ梅は、種類によって白やピンクといった、美しい花が咲きます。花が咲き終わると、花びらがじゅうたんのようにやさしく地面を覆いつくしてくれるのです。そのため、花が散ったあとも、しばらくは庭の彩りを鑑賞することができるのも魅力のひとつです。
・水やり・肥料
しだれ梅を植え付けたときは、根が定着するまで、しっかりと水やりをおこないましょう。根が定着したら、ほとんど水やりする必要はありません。雨水程度でじゅうぶん育ちます。晴れが続いて地面が乾燥するようであれば、水やりをして、土を湿らしてあげましょう。
肥料は、植え付ける前に、緩効性のある有機肥料をまくと成長によいといわれています。そのため、植え付けたあとも定期的に有機肥料をまいてください。緩効性のある有機肥料は、成分が長時間持続するため、より健康的なしだれ梅に育つでしょう。
・植え付ける場所
しだれ梅を地植えする場合は、風通しがよく日当たりのよい場所が適しています。なぜなら、木の成長には、日光が必要不可欠だからです。そのため、できるだけ長い時間日光が当たる場所で育てることで花付きもよくなるといわれています。
・つきやすい害虫
しだれ梅は、害虫がつきやすい植物のひとつです。とくに、色が黒や緑色で大量に発生するアブラムシや綿のようなふわふわした形をした、カイガラムシがつきやすいため注意が必要です。なぜなら、この害虫は、しだれ梅の枝や葉に寄生し、栄養を吸いとってしまいます。
そのため、葉が変色するほか枝が弱って枯れてしまうおそれがあるのです。害虫をみつけたら、すぐに駆除しましょう。
しだれ梅は、剪定することで害虫を寄せ付けないようにすることができます。そのため、しっかりと剪定して害虫を予防しましょう。また、剪定は、害虫予防だけでなく、木の成長にはかかせない工程作業のひとつです。しだれ梅が、より健康に育つためにも正しい剪定方法を知っておきましょう。次の章では、剪定時期や方法についてご紹介します。
しだれ梅は毎年の剪定で大きく育つ
しだれ梅は丁寧に育てれば、樹形・花を楽しむことができます。そのため、剪定して大きく育てていきましょう。大きく育つことで花付きも多くなり、存在感のある見事なしだれ梅を観賞することが可能なのです。しかし、剪定方法を誤ってしまうと花付きが悪くなるおそれがあるため注意が必要です。
・剪定時期・剪定方法
しだれ梅を剪定する時期は、10月~1月頃が適しています。この時期は、しだれ梅が休眠期に入るため、剪定してもダメージが少ないのです。混みあった枝を切って、風通しをよくしてあげましょう。枝と枝の間隔をあけて、幹に日光が当たることで成長がよくなるともいわれています。
・自力でおこなう方法、用意する道具
自分で剪定をする場合は、道具をそろえておく必要があります。道具は、剪定バサミ、のこぎり、はしごがあるとよいでしょう。
このとき、一般的な工作用のはさみは使わないでください。なぜなら、普通のはさみで切ってしまうと、植物の細胞がつぶれてしまい枯れてしまうほか、枝が太くて丈夫だと切れない場合があります。剪定バサミは、植物を切るように加工されているため、切ってもダメージが少ないのです。そのため、自分で剪定するときは、道具を用意してからおこないましょう。
・剪定の注意点
しだれ梅を剪定するときは、誤って花芽を切らないようにしてください。花芽を切ってしまうと翌年に花が咲かなくなってしまうおそれがあるのです。しだれ梅は、花が咲いた枝から、さらに新しい枝を伸ばします。その新しく伸びた枝に、花芽をつけるのです。
しだれ梅の花芽は、夏につけるので、剪定はあまりおすすめできません。10月以降に剪定する場合も、誤って花芽を切らないよう、確認してからおこないましょう。
鉢植えでキレイに育てる方法
しだれ梅は、丁寧に育てれば、鉢植えでもキレイな花を咲かせることができます。しかし、地植えと剪定方法が違うため、注意が必要です。たくさんの花をつけるためにも、正しい育て方をご紹介します。
・剪定時期・剪定方法
鉢植えの剪定は、花が咲き終わって、葉が出る前の2月~3月頃が適してします。伸びた枝の半分ほどの長さに切って整えてください。このとき、枝の付け根に新芽があるので、3つほど残すとよいでしょう。これをおこなうことで、翌年に枝の先端にも花が咲き、きれいな樹形になるのです。
・キレイに花を咲かせるコツ
鉢植えでキレイに花を咲かせるには、花がらつみをおこないましょう。花がらつみは、咲き終わってしおれた花をつむことです。咲き終わった花をそのままにしておくと、その箇所の通気性が悪くなり病気にかかりやすくなるおそれがあります。せっかく育てたしだれ梅が弱らないためにも、しおれた花を手でつまんで取り除きましょう。
しだれ梅をさらに見栄えよくする方法
しだれ梅の見映えをよくしたいのであれば、定期的に剪定することです。剪定は、混みあった枝を切って風通しをよくするだけでなく、樹形も整えることができます。剪定せずに放置しておくと、枝葉が増え見映えが悪くなるだけでなく、花付きにも影響します。また、枝葉が多いと、害虫がつきやすいのです。害虫を予防するためにも、剪定は大切です。
そのため、しだれ梅の花芽のつけ方を理解し、こまめに剪定してあげることで見映えもよくなります。しだれ梅が生き生きと成長するためにも、手間を怠ることなく、世話をしてキレイな花を咲かせてください。
しかし、剪定をほとんどしたことがない場合は、どの枝を切ればよいか判断が難しいかもしれません。そんなときは、剪定を業者にお任せしてみてはいかがでしょうか。
業者は、剪定や伐採のプロなので不要な枝の見極め、生育のよいしだれ梅にすることができます。また、経験豊富なためスピーディーに対応してくれるでしょう。剪定に不安や育て方がわからないときは、弊社にご連絡いただければ、最適な業者を紹介させていただきます。まずは相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
しだれ梅は、自宅の庭でも丁寧に育てれば、キレイな花を咲かせます。そのため、剪定時期と方法に注意して育ててください。梅の魅力を最大限に引き出すには、剪定がとても重要です。定期的に剪定して、毎年花を咲かせていきましょう。
しだれ梅の剪定は、混みあった枝を切って風通しをよくしてください。幹にも日光が当たるよう、枝と枝の空間をあけて切ってください。また、害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。放置すると、しだれ梅が弱って枯れてしまうおそれがあります。
剪定する枝の見極めが難しいときは、業者に依頼してください。業者は、現場で、木の状態を実際に確認し、どんな状態の木でも最善をつくします。不安を抱える前に、まずは相談してみてはいかがでしょうか。お電話お待ちしております。
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