生垣とは?庭にあるメリットや作り方、おすすめの種類をご紹介

生垣

植木のひとつとして生垣という言葉がありますが、実際にどのようなものをさすのか、分からない人もいるかもしれません。生垣とは、庭の敷地内と外を区切ったり、家の中を見えなくしたりする、植物の壁をさします。また、生垣として植える植物は種類が豊富なので、家の雰囲気に合わせた品種を選ぶことができるのです。

そこで、今回は生垣とはどんなものか、基本情報と作り方についてご紹介します。生垣の作り方を知ることで、自分の目的に合った生垣を作ることができるでしょう。

生垣とは?

生垣とは、家と敷地の外を区切る境界線です。しかし、種類によっては頑丈だったり、花を咲かせたりするので、防犯やガーデニングとしても用いられます。では、具体的に生垣がどんな役割を果たすのか、以下で詳しくご説明します。

生垣の役割

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生垣は敷地を区切るだけでなく、仕切りや塀などの役割も果たします。生垣は奥が見えにくく、家を隠してくれるので、プライバシーや防犯性を重視したい人にはおすすめといえるでしょう。

また、防音や防風の効果も期待できます。生垣が壁の役割をもつため、外からの騒音を緩和してくれるのです。潮風に強い品種を生垣にすると、砂塵や海からの風を防いでくれるでしょう。

さらに、生垣は家の景観をよくすることもできます。花が咲くものや、葉の形がいいものもあるので、家の雰囲気に合わせて育てることでガーデニングとしても楽しめるのです。

生垣があると考えられるデメリット

生垣には植物ならではの問題点があります。生垣として使われる植物の多くは育つ力が強いため、放置していると敷地外や道路に枝が飛び出してしまうのです。そのため、定期的な剪定が必要になります。

また、生垣の中に寄生した害虫が、家の敷地内や近隣の庭木へ移ることで、被害が拡大するおそれもあります。そのため、害虫をめぐって近隣トラブルになることもあるのです。

とくに、生垣の種類によってはスズメバチを呼び寄せるおそれもあります。生垣の中に住む害虫を捕まえにくるので、近くにいる人が刺傷被害にあうケースもあるのです。そのため、人の多い住宅地の生垣は、こまめな防虫が必要になるでしょう。

生垣と垣根の違い

垣根とは家と外を区切るものをさします。役割は生垣とほとんど同じですが、「垣根」にはフェンスやブロック塀、竹垣、さらに生垣も含まれるのです。すなわち、垣根とは家と外を隔てるものの総称といってもいいでしょう。

一方、生垣は文字通り「生きた垣根」なので、植物の壁としての意味をもちます。そのため、植木で作った垣根はすべて生垣ということになるでしょう。

ブロック塀よりも生垣の方がよい?

ブロック塀と生垣には、どちらも利点と欠点があります。ブロック塀の場合、頑丈なので生垣よりも耐久性に優れています。また、人口物なので、定期的な手入れも必要ありません。しかし、大きな振動に弱いため、地震によって倒壊するおそれがあるのです。

一方で、生垣は地震に強く、大きな揺れが起こっても倒れることは少ないでしょう。さらに、自分の目的に合わせて景観をアレンジすることができるのです。ただし、生垣は植物なので、定期的な手入れをする必要があります。

初めての生垣!キレイな見た目を維持したい

生垣は形を整えることで、美しく仕上げることができます。しかし、初めての生垣づくりにチャレンジする場合、いい仕上がりにできるか心配になる人もいるかもしれません。

より美しく仕上げたいなら、業者へ伐採を依頼するのがおすすめです。技術をもった業者に任せることで、理想的な生垣に仕上げることができるでしょう。

弊社ではご相談いただいた方に、業者をご紹介させていただくことができます。弊社から手配する業者は、実際に現地調査をおこない、見積りを提示したうえで作業に移ります。そのため、費用や作業内容を確認してから依頼するかどうか決めることが可能です。ぜひ、生垣を美しく仕上げたいという方は、弊社までご連絡ください。

生垣の作り方

生垣を作るときは、植えるためのスペースと苗木が必要です。また、苗木を植えただけでは倒れやすいので、以下の手順に沿ってしっかりと植えてあげましょう。

1.家の敷地を囲むように土を耕す

2.耕した土に有機肥料を混ぜる

3.耕した場所に木を均等な間隔で植える

4.木の間に支柱を深く立てる

5.支柱と苗木をヒモで結び、固定する

土を耕す際は、あらかじめ土中の石などを取り除いておきましょう。石は苗木が根を育てるうえで邪魔になることがあるのです。石を取ったら、土の質をよくする有機肥料を混ぜ込みましょう。

植え付けたばかりの苗木は、まだ土に定着しておらず、風や衝撃で倒れることがあります。そのため、支柱に固定することで、倒れにくくなるのです。

苗木の準備ができたら、適切な方法で育てていきましょう。以下に、苗木の育て方についてご紹介します。

伐採・剪定時期

伐採・剪定時期

生垣の伐採・剪定は10~11月前後におこないます。なぜなら、生垣に使われる植物の多くは、秋ごろから春まで成長が止まるのです。秋以降は日照時間が短くなり、育ちにくいため冬眠しているのだとされています。そのため、伐採や剪定をしてもすぐに生えてくる心配はありません。

伐採・剪定の方法

生垣の手入れでは、おもに表面から突き出した枝を伐採します。生垣は成長につれて形が崩れるため、バリカンや刈り込みハサミで形を均等に整えましょう。

また、同時に枝の剪定もおこないます。剪定では、内側の枝を根元から切り落として、適度に間隔を作りましょう。生垣の内部に枝が密集していると、通気性が悪くなり、湿気を好む病害虫が発生しやすくなるのです。そのため、枝数を減らすことで、病害虫の予防になるのです。

生垣の伐採剪定のコツ

生垣の表面を伐採するときは、バリカンを使うのがおすすめです。電動バリカンは小回りが利くため、刈り込み用のハサミより操作しやすいといわれています。そのため、伐採にかける労力を減らすことができるでしょう。

普段からしておきたいお手入れ

生垣を作るには、水やりや施肥、病害虫の予防など、定期的な手入れも大切です。とくに水やりの場合、植え付けてから1年の間は、こまめにおこなうことが大切になります。植え付けて1年未満の苗木は根が弱く、乾燥しやすいのです。2年目以降は根が定着しているため、夏場以外での水やりは不要とされています。

肥料は先述の通り、苗木を植え付ける際に土に混ぜます。植え付けてからはとくに必要ありませんが、花や実をたくさん付けるなら、春から秋の間に粒状の肥料を散布しておくといいでしょう。

生垣を育てるときは、チャドクガという害虫に注意してください。7~10月前後に発生するチャドクガの幼虫は、生垣の葉を食べて見た目を悪くしてしまうのです。また、毒針をもっているので、剪定中に刺される危険があります。そのため、定期的に枝を剪定したり、防虫スプレーをかけたりしておくなどして対策しましょう。

また、生垣はうどん粉病にかかることもあります。うどん粉病は、カビの仲間が葉の表面に付くため、一見すると白い汚れが付いているように見えます。葉の表面を覆うカビが光合成を阻害するため、木が弱ってしまうのです。うどん粉病は梅雨の時期に発生しやすいので、殺菌剤をまいて予防しておくといいでしょう。

生垣の伐採剪定のことで悩んだらご相談ください

生垣の伐採・剪定に慣れていない場合、どのように進めるべきか迷う人もいるでしょう。伐採や剪定のことで悩んだら、ぜひ弊社へご連絡ください。

ご相談いただいた方には、弊社スタッフが丁寧に対応いたします。また、ご要望に合った業者を紹介させていただくことも可能です。自力で伐採できるか不安になったら、いつでも弊社へお電話ください。

【おすすめ】生垣に適した樹木

生垣とは壁の役割をもつため、丈夫な性質の樹木が適しています。生垣は定期的に手入れをするため、剪定のダメージに弱い樹木を使うと、すぐに枯れてしまうおそれがあるのです。そこで、以下では生垣に適した樹木の種類と注意点についてご紹介します。

生垣を選ぶときのキホンの特徴

生垣に向いているのは、成長が早く、病害虫や伐採に強い特徴がある樹木です。弱い性質の樹木を選ぶと、伐採をした後に枯れたり、すぐに病害虫が付いて弱ったりするおそれがあります。そのため、生命力の強い品種を選べば、大きく伐採をしても元通りの見た目に戻すことができるでしょう。

また、生垣を作るには、表面の葉が密にしげる品種も向いています。密集した枝葉が風や音をやわらげ、生垣の目隠し効果を発揮するためです。ただし、内部の枝がしげりすぎていると、病害虫の発生源になることもあるので、生垣の内側は定期的に剪定が必要になります。

外の通りから目隠しできる「低木」

樹高が高くならない品種で生垣を作ると、1階部分を敷地外から隠すことができます。また、樹高が低いため手入れがしやすく、作業のリスクも少ないのです。さらに、外からの光もさし込むため、ある程度の明るさが欲しい人には、低木の生垣が向いているでしょう。

ダイナミックで2階窓の目隠し「高木」

樹高が3メートルを超える品種を選べば、2階まで生垣で隠すことができます。そのため、プライベートな空間をしっかりと保護できるのです。また、高い木を選ぶことで荘厳な景観を楽しめるでしょう。

初心者でも扱いやすい生垣

初めて生垣にチャレンジする人には、トキワマンサクやプリペットなどが向いています。トキワマンサクは丈夫な性質のため、水やりや施肥などこまめなお世話がいらないのです。そのため、初心者でも育てやすい植物といえます。また、春になると紫色の花を咲かせるため、家の前を美しく飾ることができるでしょう。

プリペットも春になると白い花を咲かせるため、景観を楽しめます。また、大きくても2メートル前後にしかならないため、手入れが簡単なのです。また、病害虫にも強いため、被害にあっても回復が期待できるでしょう。

和風な生垣

和風な景観を意識したい場合は、ツバキやキンモクセイがおすすめです。ツバキは深い緑色の葉に、赤い花の色合いが映えているため、落ち着いた美しさを楽しめます。日本家屋や、和モダンなデザインの家と相性がいいでしょう。

また、和風の生垣ならキンモクセイも向いています。キンモクセイは秋になると鮮やかなオレンジの花を咲かせ、甘い香りを発するのです。そのため、花の色と香りの両方を楽しめるでしょう。また、キンモクセイは大きくなると10メートル前後にまで育つこともあるため、2階建ての家の目隠しも可能です。

洋風な生垣

西洋庭園のような見た目を楽しんだり、洋風の家に合わせたりしたい場合は、コニファーやラベンダーなどがおすすめです。コニファーは明るい黄緑色で細かな葉が美しく、シンボルツリーをしても飾ることができます。

また、花は咲きませんが、ジャスミンやクレマチスなどのツル性の花を誘引することで、飾り付けることもできるでしょう。誘引とは、植木や支柱のそばにツルを伸ばす植物を置き、絡ませて育てることです。また、コニファーは低木から高木まで品種が豊富なため、目的に合わせて種類を選べます。

一方、ラベンダーは大きくなっても1メートル前後にしか達せず、手入れのしやすい植物です。生垣ほど大きく育つまでには時間がかかりますが、花の見た目や香りを楽しんだり、ハーブとして使ったりできるので、育てながら収穫もできるでしょう。ただし、コニファーほど密に草が生えないため、防風や目隠しよりも、観賞するのに向いています。

注意が必要な生垣

サザンカやツバキを生垣にする場合は、チャドクガに注意しましょう。チャドクガは葉を食べて見た目を悪くするうえ、毒針があるのです。さらに、チャドクガの毒針が抜け落ちると、風に乗って近くをとおりかかった人に刺さるおそれもあります。そのため、チャドクガの発生時期である7~8月より以前に、防虫剤をまいておくといいでしょう。

イメージに合う生垣作りはプロにおまかせください

生垣を作る際、どんな形が家に合うのか、分からなくなることもあるでしょう。もし生垣の形成に迷ったら、業者に依頼をしてみるのもおすすめです。業者の中には、ホームページから過去の実績や仕上がりを閲覧できる場合もあるため、スキルを知ったうえで安心して任せられるのです。

ただし、生垣の伐採を依頼する場合、普通の庭木の伐採とは料金の相場が違います。庭木の伐採は「本数×高さ」で計算する場合が多いですが、生垣の場合、多くが「伐採する範囲」で決まるのです。

そこで、生垣伐採にかかる相場について以下にまとめてみました。以下の費用相場は作業単価とゴミの回収費が一緒になっているので、よろしければ参考にしてみてください。

・生垣の幅

1メートル未満:500~1,500円前後

1~2メートル前後:1,500~2,500円前後

3メートル以上:応相談

生垣の伐採は、3メートル以上になると業者との相談や、現地調査をしたうえでの見積りが必要になります。そのため、大きな生垣をもっている場合は、事前に業者へ連絡しておきましょう。

業者に連絡をしたら、都合のいい時間を相談したのちに、現場へ来てもらえます。現場で調査をしたら、見積りと作業内容について業者と相談し、納得ができたら作業日を決めます。

指定された作業日に業者が伐採をおこない、依頼が完了するのです。ただし、業者によっては料金支払いが前払いだったり、追加料金が発生したりする場合もあるので、不明な点は事前に問い合わせることをおすすめします。

追加料金や費用の不安があるなら、ぜひ弊社サービスをご利用ください。弊社では明朗会計で対応できる業者をご紹介させていただくことができます。また、追加料金が発生しない業者の紹介をする場合もあるため、費用面に不安がある方でも安心してご依頼いただけるでしょう。

桜の病気は厄介。繊細な木だからこそ病気にも気をつけよう

桜

桜の葉が枯れたり、枝が膨らんだように変形したりしたとき、病気を疑う人も多いでしょう。桜は病気にかかりやすいため、適切な手入れをしないと枯れることがあるのです。しかし、手入れの方法を間違えると、かえって弱る原因になるため、しっかりと剪定の方法を把握しておきましょう。

そこで、以下では桜の病気の種類と、予防するための手入れの方法についてご紹介します。適切な予防方法を知ることで、桜を長く楽しめるでしょう。

症状別に見る、おもな桜の病気

桜の病気は、おもに葉や幹などに異常が出る形で発症することが多いです。そのため、発症したときの状態を見て、桜がかかっている病気を知ることができるでしょう。そこで、以下では桜が発症しやすい病気と、その特徴についてご紹介します。

葉に斑点がある・穴がある

症状別に見る、おもな桜の病気

桜の葉に穴が開いている場合は、せん孔褐斑病という病気のおそれがあります。せん孔褐斑病にかかると、病気にかかった部分が腐り落ちるため、穴がいくつも空くのです。

穴が開いた葉は次第に弱っていき、最後には落葉してしまいます。葉が大量に落ちると光合成ができる範囲も少なくなくなるため、成長が阻害されるおそれもあります。

せん孔褐斑病の病原菌は雨や風で飛散し、感染することが多いです。そのうえ、桜が剪定されておらず、枝葉が密生して高温多湿な状況にあると、余計に発症しやすくなります。

また、感染して落葉した葉も病原菌の発生源になるため、桜全体に感染する危険があるのです。そのため、落葉した葉は回収して処分しましょう。

枝や幹にカビが生えている

枝や幹に汚れが付いていたり、カビが生えていたりする病気には、こうやく病や幼果菌核病があります。こうやく病とは、枝や幹に白いシミのような汚れが付き、次第に枯れていく病気です。また、症状として現れるシミには、灰色や茶色に変色したものも見られます。

こうやく病の病原菌は、木の寄生虫であるカイガラムシのフンによって誘発される傾向が強いです。そのため、カイガラムシが寄生している場合は、駆除をしたうえで殺菌しましょう。カイガラムシの特徴については、後ほどご説明します。

もうひとつの病気である幼果菌核病は、葉や若い枝が茶色に変色し、腐っていく病気です。植物の枝が密生した箇所で繁殖しやすいため、桜は定期的に剪定し、殺菌剤をまいて対策しておきましょう。感染した場合は、発症した部分をすみやかに取り除き、焼いて処分します。

枝付きや幹・根の状態がおかしい

桜の病気には、枝が異様に多く生えたり、根や幹が膨らんだりする病気もあります。桜の病気のひとつである、てんぐ巣病は感染部分が膨張するうえ、患部から枝が密集して生える病気です。

てんぐ巣病の菌は、カビの仲間で雨や風に運ばれて感染します。感染部分から出た枝には花が付かず、放っておくと全体の花数も減っていき、枯れてしまうのです。そのため、感染部分は切除しましょう。

また、桜がかかりやすい病気のひとつには、こぶ病もあります。こぶ病は名前の通り、枝や幹がこぶのように膨張し、次第に枯れていく病気です。こぶ病はてんぐ巣病と同じカビの仲間ですが、病原菌は風に飛ばされて伝染します。

感染した部分は、剪定をして取り除いてください。剪定後は、病原菌が入らないよう、殺菌作用のある「癒合剤(ゆごうざい)」を剪定口に塗っておきます。しかし、こぶ病は幹などの太い部分にできることもあるため、切除が難しい場合は、株ごと抜いて処分しましょう。

また、桜の根元にこぶができている場合は、根頭がんしゅ病のおそれもあります。根頭かんしゅ病は木の根近くにこぶが発生し、木を枯らす病気です。こぶ病と同様に、土を通って病原菌が感染するため、株を抜き取ってから土を殺菌しましょう。

桜にキノコが生えている場合も要注意

桜の表面は問題なくても、キノコが生えていた場合は幹心材腐朽病のおそれもあります。幹心材腐朽病は内部から桜を腐らせていくため、表面には見えにくいのです。幹心腐朽病はカビの仲間である糸状菌が原因なので、剪定されていない多湿な環境で発生しやすくなります。

そのため、定期的に剪定をおこなって、通気性を改善することで対策しておきましょうただし、太い幹に症状が出ている場合は、伐採が必要になることもあります。

病気の症状が見られたら一度プロに相談

病気の症状が見られたら、業者に相談してみましょう。樹木の病気は、専用の薬剤を散布したり、発症した部分の枝を剪定したりすることで解決できる場合もあるのです。そのため、専門知識のある業者に、解決できるかどうか相談してみましょう。

解決できない場合は、業者に伐採してもらう方法もあります。病気の種類によっては、病原菌が飛沫して、近くの植物にまで伝染するおそれがあるのです。そのため、業者に早めに伐採してもらうと、被害の拡大を未然に防げるでしょう。

業者への相談をお考えなら、ぜひ弊社のサービスをご利用ください。弊社をご利用いただくと、無料で現地調査をおこなう業者を紹介させていただく場合があるのです。「まずは桜の状態を見てほしい」という人もお悩みにも、こたえることができるでしょう。

桜の病気だけでなく、害虫にも注意!

桜が弱る原因のひとつには、害虫も含まれています。害虫は桜の樹液を吸ったり、葉を食べたりして傷付けてしまうのです。そのため桜に付きやすい害虫の種類を知り、早めに予防をしておきましょう。

桜に付きやすい害虫の種類

桜の病気だけでなく、害虫にも注意!

桜に付きやすい害虫には、おもにモンクロシャチホコやマイマイガといったイモムシ型の幼虫が多いです。モンクロシャチホコの幼虫は食欲が旺盛で、大量に発生すると葉を食べつくされるケースもあるのです。モンクロシャチホコは木の下に排せつするので、黒い粒状のフンがあったときには、枝や葉を細かくチェックしてみましょう。

マイマイガも同様に、木の葉を食べてしまいます。とくに、マイマイガは大量に発生しやすいので、被害が大きくなりがちです。また、マイマイガは木や民家のそばに、黄土色の泥のような卵を産みます。そのため、卵を見つけたら繁殖する前に駆除するのがいいでしょう。

また、桜の木にはカイガラムシが付くこともあります。白い甲殻に覆われたカイガラムシは、フンによってこうやく病を誘発するのです。

こうやく病にかかると、木の枝に白や茶色の汚れが付着し、徐々に広がっていきます。汚れた部分の枝は次第に弱っていき、最終的には枯れることもあるので、早めに殺菌剤を塗って治療しましょう。

害虫によっても桜は弱ってしまう

害虫の被害でも、桜は弱ってしまいます。害虫が葉を食べることによって光合成が阻害され、生育不良を起こす危険があるのです。

また、桜にはコスカシバという蜂に似た黒い虫もつきます。コスカシバは幹に穴を開けて産卵することで害を出す虫です。

コスカシバの幼虫が幹を食害するため、傷口から病気が入ったり、ダメージを受けたりして木が弱る危険があります。そのため、害虫を見つけたときは、早めに駆除をすることが大切でしょう。

害虫被害が深刻になる前に、対策・予防を検討しよう

害虫に寄生された木を放っておくと、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。そのため、害虫は発見し次第、早めに駆除しておくといいでしょう。

自力で対応するのが難しそうな場合は、業者に任せるのもおすすめです。いちど業者に任せて作業をしてもらうことで、正しい対処の方法を知り、自力でおこなう際のお手本にできるでしょう。

弊社にご相談いただけますと、お近くの加盟店から業者を手配させていただくため、迅速な対応が可能です。最短で当日のうちに対応できる場合もあるので、「とにかく早く駆除したい」という人も、お気軽にご相談ください。

桜の病気・害虫を未然に防ぐためには

桜はデリケートなので、病気や害虫によってダメージを受ける前に、しっかりと予防をしておくことが大切です。とくに、病害虫は枝数が多く湿った環境を好むので、定期的に剪定をして風通しを改善しましょう。そこで、以下では桜の病気や害虫を予防するための剪定方法についてご紹介します。

適切な時期、方法の剪定は病気・害虫を防ぐ

桜の病気・害虫を未然に防ぐためには

桜の剪定は、おもに11~2月の冬季におこないます。冬の間は桜が落葉しているため、枝ぶりが分かりやすいのです。

剪定をするときは、いらない枝を選び出して、付け根から切り取りましょう。付け根から剪定することで風通しがよくなるのです。おもな剪定対象となる枝は下記になります。

  • 真上や内側へ不自然に伸びた枝
  • 枯れ枝
  • 長く伸びすぎた枝

 

上記の枝は、風通しを悪くするうえに、樹形を乱す原因にもなります。そのため、根元から取り除くことで、樹形を整えることができるでしょう。

剪定をしたら、切り口に癒合剤を塗ってください。剪定した枝は傷口と同じで病原菌が入りやすくなっています。そのため、癒合剤を剪定した枝に塗布することで、傷口をカバーして病原菌が侵入するのを防ぐのです。また、殺菌作用もあるため、病気の予防にもなるでしょう。

雑に剪定、枝を手で折るのはNG

桜の剪定をするとき、必要以上に枝を切るのは避けましょう。剪定は木へのダメージが大きいため、繊細な桜は剪定後に弱る危険があるのです。そのため、剪定をするのは必要最低限にとどめましょう。

また、枝を手で折るのもよくないといわれています。手で折ると、ハサミで切るよりも切り口が複雑になるため、病気に感染しやすくなるのです。

害虫の駆除をおこなう

桜に付く害虫駆除をするときには殺虫剤で駆除するのがいいでしょう。殺虫剤がない場合は、割り箸やピンセットなどを使って捕殺します。

桜に付く害虫には、ドクガやモンシロドクガなど毒針をもつ種類もいるため、殺虫剤やピンセットを使うことで、直接触れてケガをする危険を避けることができます。しかし、大量に発生していて取り切れない場合は、枝ごと伐採して駆除する方法もあります。

桜の剪定・伐採などは業者に任せる

害虫ごと枝を伐採するのが不安な場合は、業者に任せることをおすすめします。技術のある業者に任せた方が、桜にダメージを与えるリスクが少ないのです。

しかし、業者に依頼をする場合の費用が心配になる人もいるでしょう。そこで、以下では木の伐採にかかる業者の費用相場についてまとめてみました。費用相場を知ることで、適正価格で依頼できる業者を見つけるポイントになるでしょう。

  • 1~1.5メートル未満:約3,000円~5,000円前後
  • 1.5~3メートル未満:約10,000円~15,000円前後
  • 3~4メートル以上:約20,000円~30,000円前後

 

費用は業者によって変動しますが、5メートル以上の場合は応相談になることもあります。そのため、桜が十分に育っている場合は、事前に業者へ相談しておくといいでしょう。

また、いい業者を見つけるには、相見積りをすることも重要です。複数の見積りを取ることによって、安く依頼できる業者や、作業内容が明確な業者などを把握できるでしょう。

弊社では相見積りにも対応した業者を、ご紹介させていただく場合もあります。そのため、お客様の目的に合った業者を見つけられるでしょう。弊社は24時間無料でお電話を受け付けているので、ぜひお気軽にご相談くいださい。

チャボヒバはきちんと剪定すればカッコいい…でも維持するのは大変

チャボヒバ

さまざまな形に仕立てることができ、樹形も美しいチャボヒバは、公園や学校に植えられていることも多く、庭木としても人気の高い木です。

しかし、美しい姿を保つためには、正しい方法でお手入れをし続ける必要があります。特に剪定には注意が必要で、間違った剪定をおこなうと、大切に育てたチャボヒバが枯れる原因になるおそれがあります。

また、数を増やし過ぎてしまった場合は、その分お手入れにも手間がかかります。すべての木の維持が難しいと感じたら、伐採をして本数を減らすなどの対策をとらなければなりません。

本コラムでは、チャボヒバの特徴や人気が高い理由、剪定を含めたお手入れ方法など、チャボヒバに関する詳しい情報をご紹介します。

チャボヒバってどんな木?

樹形の美しさで人気を得ているチャボヒバですが、チャボヒバとはどのような木なのか、その特徴をご紹介します。

また、チャボヒバに似合うお庭についても解説します。チャボヒバの栽培をお考えの方は、参考にしてみてください。

チャボヒバの特徴

チャボヒバの特徴

チャボヒバはヒノキの変種で、樹高5メートル以上にもなる大きな木です。存在感があるため、シンボルツリーとして育てられることもよくあります。

扇状の枝葉が密集して生えるという性質があるので、庭木としてだけでなく、生け垣として使われることもあります。

木の成長は遅く、高さが出るまでには時間がかかります。

チャボヒバに合うお庭とは?

チャボヒバは、比較的さまざまな樹形に剪定できるので、和風な庭にも洋風な庭にもなじみやすい木です。ただし、庭によって似合う樹形が異なるので、それを見極める必要があります。

また、シンボルツリーになるほど存在感のある木なので、剪定の際は庭全体とのバランスを考えなければなりません。

庭の景観を崩すことなくチャボヒバの剪定をおこないたい方は、弊社にご相談ください。庭木のメンテナンスをおこなうプロの剪定業者をご紹介します。

チャボヒバは美しい…でも手がかかる

整った樹形を保つことができれば、チャボヒバは美しく、庭の雰囲気を引き締めてくれるので、庭木として長く育てたいものです。

しかし、定期的にメンテナンスをしないと、樹形が崩れることはもちろん、最悪の場合木が枯れてしまうおそれもあります。できるだけ長く木を楽しむことができるように、チャボヒバのお手入れ方法をご紹介します。

チャボヒバのお手入れ方法

チャボヒバのお手入れ方法

チャボヒバは、土の種類は選びませんが、栄養の多い土壌でないとなかなか育ちません。2月ごろに鶏糞やたい肥をたっぷりと与えて育てましょう。乾燥には多少強いので、水やりはあまり必要ありません。

チャボヒバは非常に移植に弱い木です。あとから別の場所に移すことができないので、植え付け時に日当たりや風通しのよい場所を選んで植えるようにしましょう。

人気の樹形

チャボヒバの剪定方法は、人気の高いものが2種類あります。それぞれどのような樹形になるのか解説します。

・玉ちらし
シンボルツリーなど、庭木として育てられている場合の樹形玉ちらしです。枝ごとに大きな玉がついているように、楕円形に葉を整えます。

玉をつくる枝葉は、等間隔に伸びているわけではないので、枝葉の重さや木全体のバランスを見ながら、整えなければならず、美しい形を保つのは難しいものです。

・円筒形
円筒形は、庭木としても生け垣としても使える形で、側面は丸く、上部は平らに整えます。一度の剪定だけでは円筒形を保つことはできないので、日ごろから、伸び過ぎて横に飛び出ているような枝を切るなど、こまめなお手入れが必要です。

剪定のポイント

チャボヒバは成長が遅いので、すぐに樹形が崩れることはありません。しかし、何年も放置していれば樹形は崩れ、混みあう枝の内側の葉には日光が当たらず、枯れてしまいます。最低でも年に一度は剪定をおこない、美しいチャボヒバを保ちましょう。

チャボヒバの剪定は、7月か11~12月におこないます。あまり深く切り過ぎたり、多くの枝を落とし過ぎたりすると、枝葉の再生が苦手なチャボヒバは、スカスカの状態になってしまいます。スカスカの枝葉では樹形も整わないので、多くの枝を落としたり根元まで深く枝を切ったりする強めの剪定はおこなわないようにしましょう。

剪定の手順

剪定の流れは、まず日光の当たりにくい内側の枯葉や枯れ木を落とし、それから樹形を整えます。木の内側に葉が密集し、湿度の高い状態になると、害虫が棲みつきやすくなります。日当たりや風通しがよくなる程度に、軽く剪定をおこないましょう。

チャボヒバは枝葉の再生がされにくいため、失敗して切り過ぎたりすると、樹形が崩れたり木の成長の妨げになったりというリスクが大きくなります。また、慣れない人では木や庭のバランスを考えて美しい形を保つ剪定は難しいでしょう。

より確実に美しく保ちたいという方は、弊社にご相談ください。弊社の加盟店には、庭木でも生け垣でも、多くの経験を積んだ業者がおります。お客様の期待に沿えるよう、安全に庭木を整えるプロの剪定業者をご紹介します。

チャボヒバを今後どうするのか…悩んだらプロに相談しよう

自分で購入して育てている木であれば、毎日目にするものですし、定期的なメンテナンスも可能です。しかし、チャボヒバが植えられているのが実家の場合は、こまめにメンテナンスをおこなうのは難しいでしょう。

遠方にあるチャボヒバのメンテナンスをしなければならない場合の対処法をご紹介します。

親から受け継いだ場合のお手入れは?

親から受け継いだ場合のお手入れは?

チャボヒバは、「親が大切に育ててきたから」と、子供世代が引き継ぐことがあります。しかし、住んでいる家が違う場合は、あまり木を目にしませんし、遠方に実家がある場合は、メンテナンスのために通うことも難しいでしょう。

また、チャボヒバの本数が多いと、時間も手間もよりかかります。自分で剪定をおこなう場合は、剪定ばさみなどの道具も必要ですが、道具をそろえてメンテナンスに通うのも大変です。それでも、せっかく引き継いだのだから残したいと思う方もいるでしょう。手間をかけてでもチャボヒバを残したいという場合は、業者に頼んで定期的にメンテナンスをしましょう。

定期的なメンテナンスが難しい場合は

自分でメンテナンスに通うことは難しく、業者に何度も来てもらうのも嫌だという方は、思い切って伐採してしまうということも可能です。

メンテナンスができない木をそのまま残しておくと、木が枯れていくのはもちろん、風通しの悪くなった木の内側は害虫の棲みかになり、放っておけば実家だけでなく、近隣の庭や住居にも、害虫被害が及ぶおそれがあります。

また、樹高が高くなっている場合は、台風などによる木が倒れるおそれもあります。大きなトラブルや事故につながる前に、剪定や伐採をおこない、実家の庭を美しく保ちましょう。

美しいチャボヒバを維持することが難しいときは業者に相談

チャボヒバの人気は樹形の美しさにあります。樹形が崩れてしまっては、どんなに大きな木であっても、美しいとはいえないでしょう。チャボヒバに限らず、庭木を美しく保つことは、簡単なことではありません。定期的な剪定はもちろん、それを正しくおこなうための植物に関する知識が必要です。

美しいチャボヒバを維持することが難しいと感じたら、弊社にご相談ください。樹形を保つための剪定はもちろん、伐採が必要な場合でも対応できる剪定業者をご紹介します。

庭木を健康に育てるためにも、お手入れに関して少しでもわからないことや不安がある方は、お電話にてご相談ください。

カイヅカイブキの特徴や育て方を完全網羅!剪定のポイントも解説

カイヅカイブキの特徴

生垣として人気の高いカイヅカイブキは、剪定次第でさまざま形をつくることができるため、どんなお庭にも似合う樹木です。

あらゆる場所に適応して丈夫に成長するため、育てやすいことも特徴的ですが、お手入れの際には注意すべき点があります。

本記事では、カイヅカイブキの特徴やお手入れ方法などの詳しい情報や、剪定におけるポイントと注意点を解説します。正しいお手入れ方法を覚えて、美しいカイヅカイブキを育てましょう。

カイヅカイブキはポピュラーな樹木の代表格

カイヅカイブキは、さまざまな場所で目にする機会がある人気の高い樹木です。しかし、見かける機会が多くても、樹木の特徴や育て方などは知らない方もいるでしょう。

ここでは、カイヅカイブキの特徴と基本的なお手入れ方法、注意すべき害虫について解説します。

カイヅカイブキとは

カイヅカイブキとは

カイヅカイブキはヒノキ科の常緑樹で、公園などに植えられていることも多いため、見かける機会の多い樹木です。

ゆっくりとした成長速度ではありますが、高さ6~7メートルほどにまで育ちます。また、とても小さくて目立ちにくいため、鑑賞には不向きですが、4月には花が咲きます。

カイヅカイブキは育てやすい

とても丈夫な樹木ということもあり、カイヅカイブキは育てやすいといわれています。乾燥や日差しに強く、排気ガスなどによる大気汚染にも負けません。そのため、周囲の環境はあまり左右されず住宅街でも育てやすいです。

ただし、水はけの悪い土や日陰ではあまり育ちません。植栽のときに、土の水はけや日あたりの善し悪しについては確認するようにしましょう。

水や肥料、害虫について

カイヅカイブキは乾燥に強いので、根の周りが広く乾燥している状態でなければ、水やりはあまり必要ありません。むしろ、必要以上に水やりをすると根腐れを起こす原因になるので注意しましょう。

肥料もあまり必要がなく、土に栄養分が多すぎると、かえって樹形を崩すような枝が生える原因になります。成長が遅かったり樹木が弱っていたりした場合のみ、化学肥料を少量与えて様子を見ましょう。

また、害虫被害も少ないので、過敏に警戒する必要はありません。ただし、カイガラムシやハダニがつくことはあります。発見次第殺虫剤をまいて駆除しましょう。

定期的な剪定を

カイヅカイブキの成長はゆっくりですが、定期的に剪定をおこなわなければ、樹形が崩れてしまいます。少なくとも年に一度は剪定をおこない、美しい樹形を保ちましょう。

剪定次第で、樹木の見た目は大きく変わります。失敗することなく美しいカイヅカイブキを保ちたいという方は、剪定業者に依頼しましょう。業者は数多く存在しますので、選ぶのに迷ってしまう方は、弊社にお問い合わせください。

弊社では、お電話にてご相談内容をお聞きして、解決に適した業者のご紹介をしています。なにから始めればよいかわからないという方こそ、まずはお気軽にご相談ください。

カイヅカイブキは自分次第でステキに整えられる!

樹木の見た目は、剪定で決まります。「自分で育てたカイヅカイブキは自分で剪定したい」と思う方もいるでしょう。そういった方のために、ここでは自分で剪定をおこなう際のポイントをご紹介します。

芽摘みをする

芽摘みをする

カイヅカイブキの剪定は、基本的に季節にこだわらず、整えた樹形からはみ出して成長した芽や木の内側に向かって伸びている芽を取り除く、芽摘みをおこないます。

見つけた芽が10センチメートル以下の小さいものであれば、道具は必要ないので、不要な芽を手で摘み取りましょう。

ハサミで芽切りをする

発見した不要な芽が10センチメートル以上のものであれば、芽切りバサミを使って芽切りをおこないます。

芽切りバサミは、刃先が細く鋭利になっています。そのため、切り残すことなく細かい部分の剪定をおこなうことができるのです。

内側に伸びている芽は、周りに外に向かって伸びる別の枝があるため、それらを傷つけないように剪定するのが困難です。芽切りバサミのような専用の道具を使って丁寧に剪定しましょう。

高さを揃えたいときは…

生垣として植えられているカイヅカイブキは、樹形はもちろん高さも揃っていないと、見栄えが悪くなります。そこで使うのが、剪定したい高さに合わせたばか棒とよばれる棒です。

ばか棒は、おもに高さを揃えるために用いられる棒で、木などの長い棒で作ることができます。

まず、ばか棒を幹にあてて高さを測り、剪定する高さを決定します。高さが決まったら、測った部分の約10センチメートル下を切断します。これをすべてのカイヅカイブキにおこなうことで、大まかな高さが揃います。細かい高さの調整は、上部の葉の剪定でおこないましょう。

小さくしたいときは…

カイヅカイブキを小さくしたいときは、葉のついた部分の少し先を落として、葉の内側に日光をあてます。そうすることで、幹に近い場所に新たな芽が出るので、同じ方法を数年繰り返しおこないます。

詳しいことはのちほどご紹介しますが、カイヅカイブキは一度に深く枝を切り落とすと、枯れてしまうおそれのある樹木です。そのため、枝を切り戻して新芽をつける場所を内側にするという方法を繰り返して、少しずつ小さくする必要があるのです。

カイヅカイブキの細かい部分の剪定は、季節を問わずおこなう必要があるため、こまめに時間を取らなければなりません。しかし、体を痛めている方や仕事が忙しい方などは、何度も作業をおこなうことが難しい場合もあるでしょう。

定期的な作業が難しい方こそ、業者への剪定依頼がおすすめです。弊社のサービスをご利用いただければ、業者選びもスムーズに進むので、ストレスなく剪定をおこなうことができます。

カイヅカイブキの剪定で注意するべき点

時間を取るのが難しい方でも、自分で剪定に挑戦したいという場合は、剪定の際に注意すべき点もしっかりと覚えておく必要があります。

注意すべき点は、大きくわけて3つあります。それぞれどういった点に注意が必要で、誤って剪定してしまうとどうなるのかということを解説します。

「強剪定」はしない

「強剪定」はしない

先述のとおり、カイヅカイブキは一度に深く枝を切り落とす「強剪定」をおこなうと枯れてしまうおそれがあります。

これには理由があり、ある程度成長して枝葉が広がったカイヅカイブキは、枝の内側にあまり日光があたらなくなるので、枝の外側にしか葉が生えなくなります。しかし、カイヅカイブキは葉のない枝が枯れやすく、枯れた枝からは新芽が出ないという特徴があります。

強剪定をおこなうと、葉のない枝まで切ることになり、結果的にその部分の枝を枯らして、木の一部の成長を止めてしまうのです。そのため、年に一度の剪定がおこなえなかった場合でも、強剪定はしないよう注意してください。

「先祖返り」に注意

強剪定をおこなった場合は、枝が枯れるだけでなく、先祖返りという現象が起こることがあります。

先祖返りとは、葉先の尖った細い葉が生えてくる現象で、木が栄養不足などのストレス状態になると起きやすくなります。また、先祖返りの葉は成長が早いので、大量に増えると風通しが悪くなり、ほかの葉との見た目の違いが目立って見栄えが悪くなります。

先祖返りした葉は、どのようなお手入れをしてもほかの葉と同じようにはならないので、見つけ次第切り落とす必要があります。そのとき、一部でも残ってしまうと見栄えが悪いので、根元から切り落とすようにしましょう。

放置せず定期的に剪定する

長年にわたってカイヅカイブキを育てていると、つい剪定のタイミングを逃していたということも考えられます。そのときに慌てて剪定をしてしまうと、強剪定をしたり樹形が崩れたりという失敗につながるおそれがあります。

不測の事態のときは、無理せず業者に剪定を依頼しましょう。その際の業者選択は、弊社にお任せください。お住まいの地域や樹木の状態など、わかる範囲での情報をお聞きして、迅速に対応可能な業者を手配いたします。

費用やサービス内容については、複数の業者を比較検討することもできますので、安心して依頼先を決めることができるでしょう。

心身ともに負担を減らして、楽しくカイヅカイブキを育てましょう。